考える葦になりたい鳥

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8/14/2024, 11:33:11 AM

自転車に乗って




いつかの映画みたいに
風を切って








この瞳に映る醜悪も
この胸の中の憂鬱も
この手の中の焦燥も








何もかも

その風が攫って行ってくれるなら








辿り着く先が見えなくても
漕ぎ続けよう

チカラノカギリ








そして
いつか羽根が生えて
自転車ごと空へ飛び立って


いつか見たアニメみたいに
夢を追って






























自分の進む道が
見える時が来るから


















10/7/2023, 11:23:05 PM

力を込めて



僕の足元が揺らがないように。

例え、誰かが僕を罵ったとしても。
例え、誰かが僕の心を壊そうとしても。



僕自身が崩れ落ちそうになっても。



「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」の魔法が、かからなくなっても。



零れ落ちた感情を、拾い上げて。見つめ直して。
温かな部分を掻き集めて。



僕と「誰か」を一緒にしないように。
僕は「僕」で在れるように。



この揺らぎそうになるつま先に、最大限の勇気を込めて。震える指先に目を瞑りながら。



この場所に立ち続けるんだ。



5/18/2023, 12:51:14 PM

恋物語

ある時 恋に焦がれて
ある時 恋に落ちた



そう、その時。
恋に、恋をしていた。



そしてある時、恋を失った。



恋は「寂しい」に変わった。

寂しさは僕を惑わせた。
恋に恋したあの時の事を忘れられない僕の心は、考えることを放棄した。

「恋は盲目」

全ての陰りを隠すように、僕は恋に落ちていった。

そこに心が、愛があるかさえ、知り得ないのに。



何も知らない僕は愚かだった。
愚かに恋に落ち、愛に迷い続けている。



まだ、物語の途中。



そう、恋に恋をしているから。

あの時の、僕がまだここに居る。

5/15/2023, 10:26:36 AM

後悔

数えればきりがない。
後悔のない人生なんて、あり得ない。

あの時ああすればよかった。
こうしていれば今頃こうなっていたかも…。

そんな事ばかり。



でも悔やんでも仕方ない。過去は過去。

変えられないものに執着する時間があるなら、今を大切に生きた方がいい。



僕は、過去ばかり見ていた自分を捨てた。
今と未来のために生きていくことにしたんだ。

そうするようになってから、不思議と自分の足で前に進んでいる感覚がするようになった。
そして、変わらない「まいにち」が少しずつ変わり始めた。



自分の未来を変えられるのは自分だけ。



さぁ、これから、何をしようか?

5/11/2023, 4:42:08 AM

モンシロチョウ

僕の幸せな情景の隣には、いつも君が居た。

真っ白な春を告げる君。



「あ、チョウチョだ!」



僕はいつも君を見つけると嬉しくなる。

お花に留まるかな?
どこへ行くんだろう?
また来てくれるかな?

そんな想いを全部攫うようにして、君は空へと消えてしまった。



君を風景として見るようになった時、僕の心は寒い寒い冬のように凍ってしまう。

「まだ、春が来る。大丈夫、大丈夫。」

僕は「大丈夫の魔法」を唱えながら、君が見えなくなった空を見上げる。



もう少しで雨が降り始める。
虹がたくさん出て、夏が来る。



季節が巡っても、君のこと忘れないよ。

また、春に遊びに来て?



きっと、待ってるからさ。


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