今日のような未来をあの頃は予測していたのだろうか
そんなことを思うことが今日、職場であった。
直属の上司の方が
「エクセルでうまく印刷ができない」と
困っているところに
ちょうど、私がきたらしい。
私がマウスを借りて設定を変えたら
思い通りに印刷ができて、とても喜んでもらえた。
こういう時のために学生時代は
パソコンの資格を取得していた。
しかし、心を病んだあの日からその夢は消えた。
と思っていた。
あの頃は仕事に就くこと自体、雲の上のような話。
その悪夢の絵を塗り替えたのが、
「働きたい」という小さな言葉だった。
今日に限ったことではなく、
パソコンの知識が活かせるからと、
商品のpop作りも少し前から頼まれている。
資格を取得することに努力を積み重ねていたあの頃と
働くという希望を失い、生きるのも億劫だったあの頃
諦めなくてよかったとそれらの頃の私に言いたい。
「こんなの無駄だよね」
って思う事なんて沢山あった。
でも、いつかは役に立つ未来がやってくる。
自分では想像のつかない未来が。
日記として今日までを振り返ってみた。
一つのイガの中で栗である僕たちは
向かい合わせで住んでいる。
与えられた家のようなイガの中で
笑いながら話をしたり
どうでもいいケンカをしたり
慰め合ったりした。
人間によってイガをむかれたあの日
僕たちは離れ離れになった。
「誰かの糧になるなら私たちは生きてきた意味がある。
私は幸せだった。あなたとの暮らしは私の栄養だよ」
君は人間に連れていかれる間際に笑顔でそう告げた。
僕は君の言ったあの二言を自分の糧に変えて、
栗という自分の役目を果たすことを心に決めた。
誰でも挫折の一度や二度なんてザラにあると思う。
私は自慢にしたくないくらい、挫折してきた。
いじめられて心を殺され、
失恋して自分の思い上がりに悔いて、
誇りある仕事を奪われ、居場所もなくし、無職に。
そんなことばかりで
涙で広い湖を作り、やるせない気持ちを沈めていた。
そんなことでがあっても私は生きてる。
自分を心配してくれる人がいる。
自分を楽しませる言葉がある。
自分の好きなもので表現して自分を魅せられる。
だからこそ、前を向いて
「次」を探しに行く。
だからこそ、やるせない気持ちが
原動力への変え方を教えてくれた。
誰にでも成功は無限に存在すると思う。
君との出会いは海の家だった。
誰かを待っているのか、
それとも一人で海に来たのか。
理由はわからないが、君は一人だった。
声をかけようか迷ってるうちに、
一緒にいた女好きの友達の亮太が声をかけた。
君はドキッとする。
そして、君は泣いている。
慌てふためく亮太をどけて、俺は君の頭を撫でた。
君は言う、「怖かったの」と。
亮太は必死に謝るが、君は違うと言った。
君はある男から逃げるためにこの海の家に来たらしい。
その男の声に亮太の声が似ていたのが
君を恐怖に陥れてしまった。
俺たちは君を匿うために俺の家に連れて行った。
事情を聞くと俺は条件付きで君と付き合うことにした。
条件。
それは、俺の妹として生まれ変わったことにすること
さよならを言う前に君に渡したい物がある
それはミニチュアの本
何かに行き詰まった時はその本を開いてみて
たった一言の「悲し涙はサボテンの花を咲かせる」が
君にも奇跡を起こす道標になるから