ななえ

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11/1/2023, 7:59:52 AM

むかし、私の国はひどい差別が行なわれていた。それは、どの国の人も口を揃えてひどいというほどだった。
その国を作り上げたのは私の父だったのだが今は亡くなり私が代わりに国を新しく作り替えたのだ。
いまは、国民の言う通り差別のない平等な国となり国民はみな楽しそうに私に仕えていた。
当然だ、私は朝昼晩と毎日食べきれないほどの食べ物を提供し全ての国民に住家を与えている。父とはちがい、差別されたものが逆上し反乱をおこそうとして戦争がおき命を落とすなどと間抜けなことにはならない。
みなが、私にひれ伏し崇拝しているのだ。
もちろん、私に逆らおうとするものもいたのだが罰則を与えるとそんなことはしなくなった。逆らおうとした愚か者だけに罰則を与えたのではない、みな平等に国民全員に罰則を与えたのだ。平等とはそういう事だ。
今日も、国民が私を慕う声が聞こえる。
これぞ国民の理想の国だ

8/14/2023, 7:20:46 PM

僕は、通学路の途中にある坂道を歩くのを毎日楽しみにしていた。
なぜなら、彼女がいつもこの坂道を自転車で降りていくからだ。いつも見れるのは一瞬の間だけしかも自転車に乗っているから声すらかけられないけど僕はその一瞬で満足だった。名前も知らない彼女が毎日元気に学校に行ってるってだけでしあわせだった。
でもある日から突然彼女の姿が見れなくなった。1週間、経っても坂を降りる彼女の姿を見ることは無かった。
僕は、心配で心配でたまらなかったが心配したところで知り合いでもない僕は何もすることができなかった。
彼女を見なくなって1ヶ月が経った頃僕は学校の友達から𓏸𓏸高校の女の子が僕がいつも通る坂を降りてる途中に飲酒運転の車に轢かれて死んだというのを聞いた。あの女の子が通っている高校だ。
僕はその話を聞いた瞬間嫌な考えが僕の頭の中を支配した。
その日の帰り道僕は坂の1番下のところに_𓏸𓏸高校の制服を着た女の子をみつけた。
花束を坂の下の端に置き手を合わせている。
普段なら積極的に人に話しかけたりなんて絶対しないのにその時の僕はどうかしていた。𓏸𓏸高校の女の子に近づき声をかけたのだ。
「すみません。失礼ですがこの花束は誰に向けたものですか?」
女の子はびっくりした顔をしていた。
そりゃそうだいきなり知らない人にこんな質問されたらびっくりするだろう。
でも、彼女は嫌な顔ひとつせず答えてくれた。
「ここで交通事故で死んだ友人に向けたものです。」僕の心臓が早くなるのがわかった。
だんだん怖くなってきたが僕は質問をやめなかった。いや、やめられなかった。
「その人の写真をみせていただけますか?」とぼくは頼んだ。
最初は、断られたが僕があまりにもしつこいので最終的には見せてくれた。
女の子が見せてくれた写真は僕が毎日見るのを楽しみにしていた彼女の姿だった。
どこか頭の中で分かっていたからなのか意外と冷静を保てられていた。
僕は、女の子にお礼を言いそのまま家に帰った。その後のことはあまり覚えていないけど僕は次の日お兄ちゃんに頼んで自転車を貸してもらった。
そして、いつもの坂を自転車出降りていった。降りてる途中ほんの短い間に彼女の姿が頭に浮かび僕は涙が零れた。
あと1回でいいから彼女に会いたいとただそれだけを願って。

11/29/2022, 12:40:33 PM

幼稚園生の頃は、君が寒いねって言った時が冬の始まり。
小学生の頃は、暑がりの君が長袖を着始めたら冬の始まり。
中学生の頃は、「寒いね」と笑った君の顔にドキッとした時が冬の始まり。
高校生の頃は、触れた彼の手が冷たくてお互い暖めあうのが冬の初まり。
大人は、彼とどんな冬の初めを感じるんだろう。

🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗

眠くて適当😖

11/28/2022, 12:04:50 PM

未読のままのLINE。
ストーリーに上がるほかの女の子の気配。
最後に会ったのはいつだっけ。
数ヶ月前までは既読が着くまでかけ続けていた電話も
もうずっとかけていない。
かけたら彼はきっとでるだろう。
今の関係を終わらすために。
だから私は電話をかけるのを我慢してる。彼は自分からは連絡をとろうとしないから。

お願い。電話かけないで。我慢して。
この恋終わらせないで。

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もうずっとLINEを返していない。
会ったのもう何か月前だ。
でも、俺からは連絡をしない。
正直俺はもう、あいつに飽きている。
別れたい。でも、あいつからも連絡が来ない。
あいつも俺に飽きているんだろうかなら早く電話をしてこい。まえはうざいほどしてきたのに。
自然消滅ということでいいのだろうか。
分からないな。いつもあいつの気持ちが。

11/27/2022, 12:58:32 PM

「愛情を知らない子供」



僕の日々は楽しいものじゃなかった。
人を殺さなきゃ生きて行けなくて人を殺すことを強要される。だから僕は毎日、殺し暴力で生きてきた。
もちろん、僕がそうなら他の人もそうなわけで大人に殴られることもしょっちゅうあった。僕は身体中痣だらけだった。
嫌な人は殺せと教わったし、身近にいる大人は殺す方法以外は何も教えてくれなかった。
ある日、見た事のない綺麗な服を着た大人が声をかけてきた。薄汚れたこの街には綺麗な格好はすごく浮いてるように見えた。
みんなとは違う大人。僕にはそう見えた。
普通ではない人。
「僕、私たちと一緒にここを出ないか?」
その大人はおかしなことを言ってきた。
「君はまだ若いのに、ここでは十分な教育は受けれないだろう。」
きょういく?この人は何言ってるだろう?
「あんただれ?食べ物ならない。」
大人は、はははと笑った。
「あいにく、僕はお腹は減ってないな。」
「じゃあ、怒ってるの?ただで、殴られる気は無いよ」
今度は目を少し細めてくちびるをすこしきゅっと噛んだみたいなよく分からない表情をした。
「怒ってなんかいないよ。言い方を変えよう、僕と一緒に来ないか?」
一緒に来る?
「僕と暮らそう。3食昼寝付きだぞ!」
3食。なんだ、こいつなんで僕に食べ物を与えようとしてるんだ?
「とりやいず、僕に着いてきて。怪我の手当をしよう。」
僕は、他にすることを無いのでとりやいず男について行った。
「こんなに身体中、傷だらけで可哀想に。痛かっただろう?」
いたい?なにそれ。
「いたい?わかんない。でもなんか歩きにくいんだ。
動かす度に電気みたいなのが走るんだ。」
「そうか。」男は真顔だった。
だけど僕の顔は歪んでたと思う。
「さあ、終わったよ。お腹すいたろう何が食べたい?」男は笑顔でいった。
でも僕は、男を睨みつけた。
腹が立って気づいたら怒鳴りつけていた。
「そんなの知らわけないだろっ!気持ち悪いよあんた!」男は一瞬驚いたけどすぐに真顔に戻った。
僕は、怒鳴るのをやめなかった。
「僕になにがしたいんだっ!僕をなぐれよ!なにかあるなら!意味のわからないことはするな!」
男は僕の目線の高さまでかがみ僕に言った。
「君に、いいことを教えてあげよう。」
思ってもなかったことを言われたので僕は拍子抜けした。ぽかんと口を開けている僕を見ながら男は続けた。
「相手に手を伸ばすのは相手の気持ちが分かるからだ。だから僕は君を助けたい。」
僕の気持ちがわかる?助けたい?
「1回落ちつこう。暖かいご飯を食べるんだ。」
「わかった。大きな声を出してごめんね。」
男は、笑顔で細かいことを気にするやつはモテないぞといみのわからないことをいった。
「ここで待っててくれ、ご飯の支度をしてくる。」
そう言って男は僕に背を向けた。
僕はポッケからナイフを取りだし男の足に突き刺した。
男は僕の前で苦痛の叫びをあげながら倒れた。
床が濡れていた。
「僕の何がわかるって言うの?知った口をたたくな。」
男が僕に向かって手を伸ばしてきた。
僕はその手にまたナイフを突き刺した。
男はまた苦痛の叫びをあげた。
「嫌な奴だな。」
僕が胸を刺そうとナイフを振り上げる前に男は僕を抱きしめた。僕は驚いてナイフを床に落とした。
「ごめん、ごめんな。俺が悪かった。
もうこれ以上、自分を傷つけるな。」
何を言ってるんだろう、この人傷つけられてるのは自分の方なのに。
「傷ついてるのはそっちだろ。僕じゃない。」
「傷ついてるよ。だって君泣いてるじゃないか。」
僕が泣いてる?
「いいか?胸がきゅっとなって息がしずらくなったり目から水がこぼれたりする時そういう時を苦しいと言うんだ」
苦しい?僕が?
「そういう風になった時はな、自分に嘘をつくんじゃなくて素直になるんだ。そうすれば、俺が駆けつけてやるよ。」
僕は、叫んでいた。ずっと顔がびしょびしょに濡れているのも気にしないで。ただただ叫び続けた。
その間男はずっと僕を抱きしめていた。
その体は冷たいのになぜか暖かく感じた
僕までこの男みたいにおかしくなっちゃったのかな。
でも、嫌な気持ちにはならなかった。
僕も男を強く抱きしめた。何故か分からないけどそうしたくなった。
┈┈┈┈┈┈あれから5年後┈┈┈┈┈┈┈┈
「キアラ、留守番頼むぞ。」「任せて!」
僕は、あの男からキアラという名前貰った。
足と手の怪我は今は治り問題なく使えるようになった。
この5年で僕は色んなことを教わった。
人の気持ちや、自分の気持ち、字の書き方とかも。
今僕は、僕みたいな子のために勉強を教えるのが夢なんだ。
みんなの気持ちがわかる僕だからこそできる夢だとあの男は言ってくれた。
いつか絶対に助けるからねみんな。
あ、そうだ。ひとつ言いたいことがあるんだ。
この世で1番大切なものは名前なんだってよ。なんでって聞いたら愛情の証だからって、だから僕はこれから先出会う人の名前を忘れないって決めたんだ。
僕にくれた愛情を忘れないようにね。


🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗

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