愛颯らのね

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5/20/2024, 9:56:23 AM

お題 突然の別れ


別れは突然やってくる

人間の命なんてとても儚い

生きていることの方が奇跡である

だってそうだろう?

この世にはまだまだ解明されてないことが多くある

そんな未知で不安定な世界で今日も生きている

不安定な世界で今日も明日の奇跡を信じて生きている

5/19/2024, 9:50:03 AM

お題 恋物語

いつからだろう

同年代の子達が思い描くような恋物語を
想像できなくなったのは

なんで私だけ、いつも綺麗な恋をできないのか

私が汚れてるのだろうか

それとも、同性と馴染むことが出来ない私への罰なのか

クラスの女子がかっこいいと騒ぐ男子は、私の友達

でも友達と思ってるのは私だけのことも多い。

この学生という年代は厄介で、多くの人が常に異性を
意識している

女性の私は男性と友達になることは難しい。

すぐに意識されてしまうから。

喋ってるだけで、みんな好きと勘違いしている

自惚れではない。
自慢したい訳でもない。

そもそもこれは自分にとっていいことだとは思ってない。

本当に私の事好きになってくれる人に出会いたいし、
軽く好きになってくる人はあまりタイプでは無い。

だから私はみんなみたいに幸せな恋物語をつくれない


でもいつか、本当に私を私として好きになってくれる人に
出会えたらいいな

5/17/2024, 11:42:28 AM

お題 真夜中


窓を開け、感じるのは冷たい風。


現在の時刻は25時

聞こえるのは風の音と虫の鳴き声くらい。

はぁ。

今日も疲れた。

もう全部全部全部全部疲れちゃった。

25時から27時が唯一の救いの時間。

世界がしーんと静まって時間が本当に進んでるのかも
分からないような時間帯。

何をするかは決まってない。

本を読んだり、動画を見たり、遠くを見たり。

時々、不意に涙が流れ出したり、死のうとしたり。

死ぬ気は…多分ない。

でもどうしても、うんと死にたくなる時がある。

そういう時は、1回死のうとする。

首を吊って、苦しくて、苦しくて、気持ちよくて。

本当に死んでしまいたくなる。

でも、浮かぶ家族の顔。

私の家族はとてもいい人。

死のうと思うような人間とは思えないほど
きっと幸せな生活をしている私。

それでも、急に苦しくなる時がある。

幸せなくせに死にたがる自分が大嫌い。

嫌い嫌い嫌い嫌い嫌いだいっっきらい!!!

死ねばいいのに死ねばいいのに死ねばいいのに

あぁもう、やだ。



自分で書いた日記を読んで、また落ち込む。
こんなの自爆だ。
それでもやめられない日記を書くという行為。
これは私の生きる術。
どこにも吐き出せない思いを、罪のないノートにぶつける。
こうして今日も生きている。
なぜ生きてるのかはわからない。
いつまでこんな日が続くのかな。


この時の私は、約2週間後に人生を変える大きな出会いを
して、日記の内容がガラリと変わることを知る由もなかった

5/15/2024, 1:44:17 PM

お題 後悔

きっと多くの人が〝後悔〟を抱えてると思う。

でも僕は基本的に後悔なんてしない人だった。

自分がその時そっちのがいいって考えて動いたのだから
それを否定するなんて、過去の自分が可哀想だと思う。

それにそれが人生に大きく影響することは
今まで1度もなかった。

どうにかなるって精神で生きてきたから、余程のことがない
限り慌てることはなかった。


今この現状を知るまでは──


彼女は今、生死をさまよっている。

集中治療室で色んな人に囲まれている。

僕のせい、全部僕のせいなんだ。

僕が判断を誤った。
あの瞬間、初めて判断を間違えた。


──数時間前──

最近の僕はおかしい。
特にいつも一緒にいる幼なじみの琉楓といる時。

ものすごくモヤモヤする。
油断したら叫び出しそうだ。

それだけではない
こっちを見られるとドキドキするし、少し肩を触られただけ
なのにそこに意識が集中してしまう。
僕以外の男子と喋ってる時は特になんとも言い難い感情に
悩まされる。

このモヤモヤが気になって夜も眠れない。

そんな僕のことも知らずに今日も琉楓が話しかけてくる。
いつもはくだらない話をマシンガンのように話すのに
今日は違った。

なにか悩むような顔をしながら音のない時間が流れる。

意を決した様な顔をしてからやっと口を開いた。

「最近の光輝少し変じゃない?
なんかぼーっとしてるっていうか。」

自覚はなかった。
でも思い返すと、そんな気がしなくもない。

『大丈夫だよ。琉楓の気のせい。』

そう。これは全部気のせい。

そう思う他、自分をおちつける方法を知らなかった。

「光輝。ちゃんと話して?さすがに私でもわかるよ?」

イライラする。
そもそも琉楓のせいでモヤモヤしてるのに。

「ねぇえ。話してくれないとわかんないよ?」
「私なら大丈夫でしょ?いつも一緒にいるじゃん!」
「私に言えないようなことがあるの??」

この瞬間。僕の中で何かが切れた音がした。


パチーン!!


え?

響き渡る甲高い音は君の頬から。僕の手から。

僕は今、琉楓を叩いた…?

嘘だ。そんなはずない。

そう思いたい気持ちとは裏腹に、僕の長く伸びた爪が当たったのだろう。彼女の頬から血が流れる。

『ご、ごめん。わざとじゃなくっ「最低!」

綺麗な栗色の瞳はゼリーのように揺れていて、今にも
感情の雫がこぼれ落ちそうだった。

「私は、ただ光輝のことが心配なだけなのに!」

彼女は走り出した。

まって。ダメだ!顔をあげてくれ!気づけ、気づいてくれ!!

『るかーーー!!!』


さっきの音とは対称的な、低くて鈍い音が響き渡る。


広がる真っ赤なものを見て、、
それが僕の最後の記憶だった。




気がつくと、琉楓の手術は終わっていた。

一命は取り留めたものの、いまだ安心できない状況らしい。
意識が戻ったとしても、頭を強く打ったから後遺症が残る
可能性も高いとか。

それでも今の僕には、まだ琉楓が生きる可能性があることが
この上なく嬉しかった。


『琉楓、琉楓、琉楓。早く目を覚ましてくれ。
やっとこの感情の正体がわかったんだ。君が目を覚まし
たら伝えるからさ、早く起きてよ。』

それから僕は、毎日毎日琉楓病院へ通った。
直接会える日は少なかった。それでも僕は通い続けた。


ある日、いつも通り病院を訪れると、いつもと違う場所に
案内された。

そこは、一般病棟だった。

やっと、やっとだ。

るかが目を覚ました。一般病棟で生活できるようになった。

言葉では言い表せないほどの嬉しさを抱えて、
ずっと言いたかった言葉を準備する。

今はドアの目の前。
これを開けたら、琉楓がいる。

ドクドク動く心臓を感じる。

ひとつ深呼吸をして、ドアノブに手をかける。
ぐっと力を込めて横に大きく引いた。

『琉楓!』

あぁ。琉楓だ。
傷だらけになっているけど、栗色の瞳は変わらず美しかった

『琉楓、僕ね、わかったんだよ?いつもるかといる時に
感じてた感情が何かね?』

何かがおかしい。
琉楓なのに、琉楓じゃないみたいだ。

『琉楓?』

そういえば、せっかく意識が戻ったのに、隣にいる
琉楓のお母さんは静かに泣いている。

『琉楓?どうしたの?』


「すみません。あなたは、誰ですか?」

5/14/2024, 11:22:12 AM

お題 風に身を任せて


今日も風に身を任せて歩き始める。

毎週土曜日。

最低限の荷物とカメラだけ持って、ふわふわと歩き出す。

どこに行くかは決めていない。

ただ何も考えないで、風の声を頼りに歩いていく。

時々立ち止まって、カメラを構える。

うん。いい感じ。

なんとなく来てみた少し高いところにある公園から撮った
私の住む町の写真。

あまり好きな町ではないけど、写真撮して見ると綺麗だった

カメラは表面上の世界しか映せない。

それが羨ましく思うこともよくある。

そんなことを考えながら、近くのベンチに腰をかける。

ひと休憩というやつだ。

すると、こんな時間に珍しく私と同じくらいの歳の男の子が
前から歩いてきて、なぜか私の隣に座った。

それでも私は驚かない。

私は彼を知っているから。

『相変わらず朝早く撮ってるんだね。』

「早いっていっても、もう7時になるよ?」

『今日は僕が少し遅くなったからね。』

「いや。そもそも約束とかしてないし、なんでここにいるの がわかるの?」

『なんとなくだよ。今日は風が教えてくれた。』

「なにそれ。」

突拍子もないことを言われてふっと笑ってしまう。

私が笑えるのは、晴れている土曜日の朝だけ。

しかも少し変わった君が来た時限定。

それ以外の世界は面白くない。

ただ辛いだけの世界。

そんな世界から出たくて、土曜日の超早朝
まだみんな寝てて世界が動いてるかも分からないような時間

そんな時間の写真をいつも撮っていた。

ある日いつも通り写真を撮ってたら、不意に強い風が吹いた

砂埃は目に入りそうで目を瞑る。

風が止んで目を開けると、誰もいないはずの時間、
私だけの世界の時に、1人の青年が立っていた。

透き通りそうな白い肌に、少し茶色がかった髪の毛。

淡く笑みを浮かべながらこっちを見ていた。

『君は、こんな時間に何をしているの?』

「君こそ。まだ普通の人が動く時間じゃないよね。」

『じゃぁ、僕は普通じゃないのかもね。』

「それじゃ、私も普通じゃないかも。」

お互い顔を見合せて笑顔を零した。

あぁ久しぶりに笑えたな。

それから私たちは、予定を合わせるわけでも、連絡を取るわけでもないけど、時々誰もいない世界で君と二人で会っていた。

その時間が私にとって1番楽で楽しくて幸せな時間だった。

こんな時間がいつまでも続いて欲しかった。


この次の週に来たのが、君じゃなくて
君のお兄さんで、お兄さんから
風が君を遠くの遠くまで連れて行ってしまったなんて
聞くことを今の私は知る由もなかった。


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