水無月はじめ

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3/2/2026, 10:16:53 AM

『たった1つの希望』

暗く冷たい空間に
ただただじっと丸まっていた

光という概念すらない
空っぽの場所を
目を閉じて揺蕩っている

光が無いなら目を開ける必要もない
眠るわけでも覚醒するわけでもなく
ただただそこに「在った」だけ

でも何処かから音がする
音はそのうち声となり
僕に話しかけている

それに気がついた時

僕の宇宙は晴れ上がり
ついに光が一筋見えた

3/2/2026, 2:29:24 AM

『欲望』

向上心が野心に変わらぬよう
望みが執着とならぬように
志を野心としないように

律して生きていくのは
少々窮屈だが

10年後の僕に
胸を張って生きていけと

そう言える道を歩みたい

2/28/2026, 10:40:48 AM

『遠くの街へ』

漕いで漕いで
手が止まった

そこには空に大きな月

走って走って
足が止まった

そこには穏やかなせせらぎが

歩いて歩いて
息を呑んだ

そこには

そこには

全てを包む御来光が

これを君と見たかったのだ
君が何処にいるのかは知らないが

吹き荒ぶ寒風に乗って
きっと君はそこに居る

やっとやっと
未来を見据える勇気を得た

僕は自分を信じてみる

2/27/2026, 10:47:41 AM

『現実逃避』

逃げて
逃げて
逃げ続けていた

夢の中なのは
ぼんやり分かっていた

捕まったらダメだと
立ち止まってはダメだと
どこか物陰に隠れなくてはと

誰かがこちらにやってくる

笑みを湛えて何かを喋る

『  』

飛び起きてみれば
滝のような汗と
荒い息

机の上には
進路志望表

こいつのせいかと
安堵と恨みが交錯する

机の上の魔物を片付けなければ

そしてこの先の道を見据えた
逃げるのはもう止めよう
何かが喋りかけてきた『  』を
もう2度と聞くものか

2/26/2026, 11:11:21 AM

『君は今』

過去に
現在に
未来に

僕は今怯えている

ひたすらに布団をかぶって
過ぎ去るのを待っている

北風と太陽など関係ない

一人寂しく震えている

君も震えているのだろうか
それとも
青空の下駆け抜けているだろうか

震えているならば
一緒にコタツにでも入ろう

駆け抜けているのなら
僕の手を引っ張っていって欲しい

僕は今
気の抜けた炭酸のような心で
ぼんやりと庭の雪を眺めている

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