水無月はじめ

Open App
3/28/2026, 10:05:42 AM

『見つめられると』

あおによし

奈良の桜を

見る僕を

見極めるがごと

鹿の一鳴き

3/27/2026, 10:13:48 AM

『My Heart』

いつだって後ろを向いて
陽の光から隠れていた
世の中は自分には眩しすぎて
ひたすら暗がりで
膝を抱えて生きてきた

これじゃだめだと
何も変わらないと
心がそう自分を急かす

一歩踏み出そう
そろそろ闇も冷えてきた
冷たい場所から
暖かな場所へ

渡り鳥のように
温もりを追いかけよう

毛布のように包んでくれる
お日様の優しさで心を満たそう

3/26/2026, 10:50:34 AM

『ないものねだり』

一夜一夜に人見ごろ
富士山麓にオウム鳴く

意味もわからず覚えたものが
時々脳に蘇る

何故か覚えさせられた
平家物語に方丈記
枕草子に徒然草

あの頃の思い出も蘇るが
あまり嬉しいものでもない

記憶に深く焼き付いたもの
謎の呪文とともに覚えたもの

君の笑顔もその一つ

手は離してしまったけれど
今一緒に飲めたなら
思い出話に花が咲くだろうか

そんなことを思いながら
また平方根の呪文を思い出している

3/25/2026, 10:19:03 AM

『好きじゃないのに』

君が燻らしてた煙草
臭いが妙な安らぎがあった

見よう見まねでコンビニで
君と同じ255番
マルボロアイスブラスト8mg

吸い込んだ瞬間めまいがした

ゴホゴホむせかえる僕を
君はケラケラと
歯を見せて笑ってくれた

君を失くしてから
メビウスの5mgに変えてみた
前のよりもマイルドで
むせることも無くなった

正直未だに
舌の痺れる感覚は慣れない

好きでもないのに今日も火を点ける
マッチ売りの少女の気分だ

のぼる煙が懐かしく
真っ黒になってるであろう肺も
今は何だか愛おしい

3/24/2026, 10:22:24 AM

『ところにより雨』

「降水確率40%
ところにより雨が降るでしょう」

花見の日の予報を見て
僕はくすりとしてしまう

「雨女でごめん」と笑う君を
また見ることができるだろう

雨女でもいいじゃないか
雨を引きつける人は
何かを引きつける力があると
誰かに聞いたこともある

それでも少し悲しいなら
僕が傘を差し出そう

君の心が曇っても
そこには雨は降ってこない

君に惹きつけられた僕ができる
ただ一つのことだから

Next