水無月はじめ

Open App

『現実逃避』

逃げて
逃げて
逃げ続けていた

夢の中なのは
ぼんやり分かっていた

捕まったらダメだと
立ち止まってはダメだと
どこか物陰に隠れなくてはと

誰かがこちらにやってくる

笑みを湛えて何かを喋る

『  』

飛び起きてみれば
滝のような汗と
荒い息

机の上には
進路志望表

こいつのせいかと
安堵と恨みが交錯する

机の上の魔物を片付けなければ

そしてこの先の道を見据えた
逃げるのはもう止めよう
何かが喋りかけてきた『  』を
もう2度と聞くものか

2/27/2026, 10:47:41 AM