水無月はじめ

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2/25/2026, 10:07:55 AM

『物憂げな空』

木枯らしには至らない風の中
日の沈む
遠くの山だけが燃えている

寂しさの中に痛みを感じ
痛みの中に愉悦を見つける

このまま星を観て
月が上がりきるまで待ってみようか

冷え冷えとした夜の帳が下りていく

流れ星でも落ちてこないか
かじかんだ手先を誤魔化せるだろう

やや後悔してきたが
南中していく満月を見る頃には

寂しさも
痛みも
その中の愉悦も

綺麗に眼から流れていった

2/24/2026, 10:10:55 AM

『小さな命』

野原に咲くカタバミも
蜜に誘われるアゲハ蝶も
夜に鳴き鳴らすスズムシも
北の海に住むクリオネも

みんなきっと同じ命
本当に小さな命たち

僕はそれよりずっと大きいけれど
命の価値は同じだろうか

無機質な宇宙の彼方には
何か蠢くものがあるだろうか

太陽の下に命があるとは限らなくて
深く冷たく暗い海の底にも命はある

平等なものとは思わないが

煌めくものはきっとある

そうだと僕は信じたい


2/23/2026, 10:07:03 AM

『Love you』

「もういいかい」

「もういいよ」

夕暮れの近い校庭で
いつも通りのかくれんぼ

見つけてくれるのかという不安
見つけて欲しいという希望

せめぎ合う僕の心

心理学などは分からない
でもきっとここなら
すぐに見つけてくれるだろう

不安をかき消して息を潜める

できれば
真っ先に見つかりますように

君の笑顔を最初に見たい

ほら
言っただろう

「みーつけた!」

2/22/2026, 10:11:02 AM

『太陽のような』

騒がしいほどの昨日の記憶

今日に向かって薄まっていき

明日に向かってまた色濃く

君の笑顔も昨日は騒ぎ
今日は穏やかな凪のよう
明日は風が吹くだろう

雲の流れる大空の下
堂々と咲く向日葵の如く

今日の記憶を刻み付ける


2/21/2026, 10:07:05 AM

『0からの』

ビッグバンが起こる前
宇宙という言葉さえ無く
ただそこには
ひたすらに無が広がっていたらしい

少しのゆらぎが発生し
そこから宇宙が始まった

そんな話を本で見た
一体いつのことだっただろう

無から有は生まれない
そんな価値観は壊れてしまった

そんな僕は
まだ無を見つめる勇気はない
そこから何か生まれるとしても
いつ起こるか分からないのだ

でも顔を背けることはできない

これは僕の物語だ

いつか
そのうち
僕は君の事を
考えることができると信じる



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