かたいなか

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4/2/2026, 6:55:30 AM

前回投稿分からの続き物。
最近最近の都内某所、某杉林の奥深くに、
資金繰りにいっつも困っている別世界機関の子分組織がありまして、
親組織は名前を世界多様性機構と、
子分組織は領事館といいました。

多様性機構の目的のひとつは、「こっち」のように若く安定している発展途上世界に、
既に滅んでしまった、あるいは近々滅びゆく運命にある世界の住人を密航させてきて、
いわゆる難民シェルターにすること。

領事館の目的のひとつは、機構の手引きで密航してきた別世界の住人たちに、
その世界で静かに、幸せに暮らせるように、
あらゆる援助、支援、アドバイスをすること。

とはいえ機構にはカネがない!!
やってることが違法だし、コストがひどい!

親の多様性機構も、子分の領事館も、
双方はぁはぁヒィヒィえっちらおっちら、
資金繰りだの、資金集めだの、必死に為して、
滅びそうな世界、既に滅んだ世界の住人たちに、手を差し伸べて、途上世界に密航させるのでした。

で、前回投稿分で領事館、
一発ビジネスの案件として、
4月1日、その1日だけのフードイベント、
エイプリルフール・スイーツ&フーズフェスに、
しれっと出店することで、大暴利をむさぼることをひらめきまして。

「大食いチャレンジで行こう!」
領事館の館長・スギが言いました。
「参加無料、チャレンジ成功で10万円プレゼント、チャレンジ失敗で2万円の支払い!」
チラシもせっせこ刷りまして、
エイプリルフールの隠れ蓑でもって、チャレンジ料理の総量を、少し少なめに描写します。

先進世界の技術を持つ世界多様性機構の子分、領事館保有の機器をもってすれば、
食材の調達費用なんてゼロ同然、ドチャクソ安く抑えられます。
「チャレンジがギリギリ失敗する程度の量の料理を出して、失敗者を大量に出せば、
成功者が少しばかり出ても、問題ない!」

ふはは、ハハハハハ!
スギは勝利を確信しておりました。
そして館長・スギは部下のヒバとアスナロに指示して、原価ほぼゼロの料理をこしらえて、
さっそく、都内某所で開催されたフードイベント、
エイプリルフール・スイーツ&フーズフェスの、
端にしれっと出店。
目論見どおり、2万と2万と2万、更に2万で、
コツコツ確実に、チャレンジ失敗を積み重ねて、暴利をむさぼったのでした。

だって原価がほぼゼロなので、
普通であればこの質この量を、とても2万じゃ出せないというような料理が出てくるのです。
イベント参加者としても、大食いチャレンジ参加者としても、
領事館がサーブしてくる料理は、すべてコスパがレベチなのです。

「ははは、ハハハハハ!大盛況!大盛況だ!」

ただしこのエイプリルフールイベント、
まさかの「領事館の天敵」が訪問しておりまして。

「スフィちゃん、スフィちゃ〜ん、
イチゴあめ食べよーよぉ、美味しそー」
「はいはい。俺様に預けたタルト食ってからな」
「タルトと一緒に〜、キャンディーを食べるぅ」
「ホントにホトは食うのが好きだなぁ」

大食いチャレンジの売り上げがそろそろ50万に到達する頃に、「彼女たち」は降臨しました。
世界多様性機構が推しのカタキばりに敵視している公的機関、「世界線管理局」の局員です。
収蔵部所属の、ドワーフホトです。
ドワーフホトは食いしん坊、満腹を知らない大食いチャレンジクラッシャーなのです!

「大食いチャレンジだってさ〜」
胃袋ブラックホールのドワーフホトです。
「すごーく良い匂いがするぅ」
ドワーフホトの目が、鼻が、領事館の大食いチャレンジを捕捉します。

「あっ……」
エイプリルフール・大食いチャレンジでウハウハしていたスギの顔が、一気に青ざめました。
ドワーフホトが、こちらに来ます。
ドワーフホトが、席に座ります。

ドワーフホトが、1回成功で10万円プレゼントの大食いチャレンジメニューを、
レディース用ランチでも頼む気軽さで、
20セット、注文したのでした。
「あ……」

その後の領事館のことは、敢えて書きません。
ただ間違いなく彼等のエイプリルフールは、
阿鼻叫喚、目論見どおりにいきませんでしたとさ。

4/1/2026, 6:08:04 AM

新年度早々、大きな地震にビックリな物書きです。
茨城県が震源で、いちばん揺れたのは北隣、栃木県とのこと。
揺れた地域の皆様には、何事もなくそれこそ「幸せに」、今日1日あってほしいばかりです。
と、いうことで今回のお題、「幸せに」のおはなしの、はじまりはじまり。

最近最近のおはなしです。
都内某所、某杉林の奥深くに、通称「領事館」と呼ばれる建物がありまして、
そこは、「ここ」ではないどこか、別の世界に本拠地を持つ、「世界多様性機構」の所有物でした。

機構の領事館の目的は、まだ若くて安全な世界に、
滅んでしまった世界、滅びそうな世界の難民たちを、密航によって住まわせて、
彼等の「第二の故郷」での暮らしを、幸せに、静かに、送れるように支援すること。

たとえば言葉の壁がありますので、
先進世界の技術で作られた翻訳器を貸し出したり、
あるいは健康の問題もありますので、
現地世界の栄養に関する情報提供をしたり、
もちろん、金銭面の不安もありますから、
就職活動のサポートをすることもあるのでした

が、

実はこの領事館
親組織の世界多様性機構含めて
やってる事業が違法かつ高額多額なこともあり
ドチャクソに、バチクソに、財政難なのです。

多様性機構にはカネがない!

都内の杉林の奥深くで、東京に逃げてきた難民たちのために、
領事館の職員たちはアレしてコレしてソレもして、
商魂たくましく、資金づくりに奔走するのでした。

「4月はまず、エイプリルフールストアを開設だ」
領事館の館長さん、スギというビジネスネームの彼が、早くも新しいビジネスを開始しました。
「1日限定、好評なら日曜まで延長!不評でも『エイプリルフールでした』と言い逃れができる!」

どうせ別世界の技術を使えば、原材料費などゼロ同然!ふはははは!
領事館のスギは勝ち誇って、いわゆるタヌキの皮算用。もう儲けた気でいます。
「すべては難民たちが、この世界で幸せに暮らせるようにするためだ!」

大儲けしたら余剰を投資に回して、
憎いにくい世界線管理局の連中に対するセキュリティーを強固にして、
それでも余ったらちょいと贅沢なランチをぐへへ、
いやいや、まずは、難民たちの幸せに寄与するランチパーティーを企画しよう。

スギは計画をパパっとたてて、
都内で開催中のイベントをチャチャっと調べて、
イベント地域のはじっこにコッソリ入り込めそうな場所を見つけますと、
さっそく、エイプリルフールストアの露店を、そこに出店することにしました。

どうせ、4月1日だけの出店です。
エイプリルフールなのです。
バレっこないので、問題ないのです。

「さてさて。何のショップとして出店しよう……」
すべては領事館の資金のため、
もとい、滅んだ世界から逃げ延びてきた難民たちに、幸せに日々を過ごしてもらうため!
領事館の館長・スギは、露店の大盛況を想像して、高笑いしておりました。

だけどスギは、知りませんでした。
スギが近くで露店を出そうとしていたイベントは、
領事館陣営の「天敵」が、訪問予定なのでした……

3/31/2026, 7:16:51 AM

コンビニやファミレス等々で、妙な確率で見ず知らずの相手とガッツリ目が合うと、
それこそ何気ないふりして、流れるように視線を外したがる物書きです。
今回のお題が「何気ないふり」とのことなので、
それっぽいおはなしをひとつ、ご紹介します。

最近最近のおはなしです。
3月も終わり、春めいて、シトラス系の香りも上品な山椒の若葉が、少しずつ、茂り始めます。

山椒の若葉はウナギの蒲焼きにはもちろん、
パスタに使えば風味よく、焼き魚と一緒に出せば爽やかな、味変素材になるのです。
そして山椒の若葉とミントの若葉をどっさり使って、ハーブティーをこさえれば、
心も気分も、さっぱり、リフレッシュなのです。

そんな山椒の若葉をちょこちょこ、ぷちぷち、
都内某所の某稲荷神社敷地内に住まう稲荷狐のお母さんとおばあちゃんが、
別世界から来た世界線管理局の局員1人と一緒に少しずつ、まんべんなく、
しかし、たくさんの樹からどっさり収穫して、
水で、ササッと洗ったのでした。

豊穣は稲荷の神様の、とてもお気に召すところ。
お母さん狐とおばあちゃん狐は、どっさり収穫した早春の美味を、
山椒味噌にしたり、ハーブティーにしたり、てんぷらにしたりするために、
それぞれ分けて、丁寧に丁寧に仕込むのでした。

というのも
稲荷狐の一家だけでは食べきれいないので
神社の宿坊利用者のための料理の
有料オプションとして提供するのです
(稲荷神社の御利益のひとつは商売繁盛)

「奉仕、感謝します」
管理局の局員が、収穫の最初からから仕込みの最後まで手伝ってくれたので、
稲荷狐のお母さんは、お礼を言って、収穫した山椒の若葉を局員に、報酬として渡しました。
「木の芽をとって洗って分けて、お疲れでしょう。
木の芽茶が入りましたので、どうぞ1服、休んでいってください」

「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて」
局員はビジネスネームをツバメといいまして、
「こっち」の世界のコーヒーはちょこちょこほぼほぼ毎日キメておるコーヒージャンキーですが、
ハーブティー、特に山椒の若葉を使ったフレッシュな季節系ハーブティーは、初体験。

「ああ」
湯気と一緒に香りを吸い込むと、
ツバメの嗅覚を、脳を、心を、和風シトラスたる山椒の、爽やかさが抜けてゆきます。
「美味い」
1杯をゆっくり堪能して、2杯目のおかわりを頂いて、ツバメは春を楽しみました。

ところで今回のお題は「何気ないふり」でして
(お題回収開始)

翌日、ツバメは山椒と、ミント等々をブレンドした、お母さん狐特製のハーブティーを持って、
世界線管理局経理部のエンジニア、スフィンクスのコタツへ向かいました。
スフィンクスはシトラス系がとっても大好き!
ツバメは機械いじりの得意なスフィンクスに自分のバイクのアレコレを世話になっておりますので、
お礼を込めて、渡そうと思ったのでした。

「スフィンクス査問官」
経理部の窓際の、スフィンクスのコタツに向かいますと、スフィンクスは既に香りを察知!
ドチャクソに、間違いなく、歓喜の気配です。
だけど何気ないふりをするのです(お題)
「今、すこし時間はありますか?」

「おう、なんだ、バイクのメンテか?」
ミカン大好きスフィンクスの、視線はガッツリ間違いなく、ツバメが持参したハーブティーのリーフを詰めた小瓶に釘付けです。
だけど何気ないふりをするのです(お略)
「それともそろそろ、バイクのタイヤ交換か?」

ツバメもスフィンクスの興味津々には、間違いなく、気付いています。
だけど何気ないふりをするのです(略)
きっと、スフィンクスのプライドなのです。

「山椒の若葉を使った、ハーブティーが手に入りました。あなたには世話になっているので」
世話になっているので、その礼として、渡しに来ただけです。
ツバメはそう続けて、コタツの上にコトン、小瓶を置きますと、
彼自身の仕事がありますので、そのまま自分の部署へ、帰ってゆきました。

「ふーん。サンショー。サンショー?」
スフィンクスは山椒を知りませんが、
それがミカンの親戚であることは、香りから理解しておりました。
「おう。良い香りじゃねぇの」
ツバメが見えなくなったあたりで、スフィンクスはご機嫌に、瓶を開けて和風シトラスを、存分に堪能しましたとさ。

3/30/2026, 7:31:32 AM

前回投稿分からの続き物。
「ここ」ではないどこか、別の世界に、世界線管理局なる厨二ふぁんたじー組織がありまして、
いろんな世界から人間だの、獣人だのドラゴンだの宇宙タコだの、いろんなのが仕事に来ております。

前回投稿文では、都内某所の稲荷神社から、局に修行にきておる稲荷子狐が、
砂糖をサッサッサ、さっさっさと、
いろんな局員の私物にぶちまけて、ひと騒動。
最終的に和解して、謝罪して、
ハッピーエンドで終わりました。

で、
今回のお題の回収役は、その砂糖事件で自家製ポッカlもとい、レモン果汁を、
砂糖たっぷりのレモン砂糖水に変えられた、
管理局経理部の、万年コタツムリさん。
ビジネスネームを、スフィンクスといいました。

「ああ……ああ、俺様の、レモン水が」
お砂糖ドッサリでどうしよう。
スフィンクスはその日も経理部の、窓際のコタツでぬくぬくしながら、
子狐によってシロップ同然に砂糖を入れられてしまった自家製レモン水を、まじまじ見ておりました。
「良いカンジにサッパリで、ツナスパゲッティーにも、チーズピザにも、
何にでもピッタリだった、レモン水が」

レモン果汁と砂糖をフュージョンさせた張本人、張本狐はといえば、
スフィンクスの大親友、収蔵部のドワーフホトお嬢さんと一緒に、絵本を読んで言葉の勉強中。
「おべんと!おべんと!」
「お弁当の中身は、なーにかなぁ?」
「おにく!」
「お肉と〜?」
「おにくとおにく、とおにく」

あーあー、あーあー。
その「お肉」だって、バターと塩コショウで焼き上げたやつに、
この酸味さわやかなレモン水をちょいと落とせば、
それはそれはもう、それは、素晴らしいのに。
スフィンクスはジト目で子狐を見て、
そして、ため息など吐いています。

「スフィちゃん、ご機嫌ナナメ〜」
「だってよ、せっかくの俺様の調味料が、砂糖まみれだぜ。何に使えば良いんだよ、ジャムか?」
「うーん。しかたないなぁ」

コレと〜、アレと〜、ソレとそれー。
ドワーフホトお嬢さんがポンポンポン、タブレットにタップしますと、
数分も数分、十分かかってないほどの迅速さで、
自他ともに認める専属執事、法務部のカモがスッとんできまして、
ドワーフホトが注文したもの、数量、種類を全部ぜんぶ、セッティングしてしまいました。

「小鍋と冷却器と、炭酸水?」
「スフィちゃんレモンピール出して〜」

砂糖ドッサリになったレモン果汁水に、細かく刻んだレモンの皮をチョチョっと入れて、
煮詰めて煮詰めてコトコトことこと。
ドワーフホトのお嬢さんは、400ml+αもあったレモン果汁を、とろーり琥珀色のレモンシロップにしてしまうと、
そのシロップを炭酸水で割って、甘酸っぱいレモンスカッシュにしてしまいました。

「これでよぉし」
「ほほぅ、こりゃ良い!」

レモンスカッシュを気に入ったスフィンクスは、1杯2杯、たちどころに3杯も堪能しました。
「たまにピールが苦味を出すのが良い」
「いっぱい作れたから、明日も飲めるね〜」

キツネも!キツネも、のみたい!
カシャカシャカシャ!コンコン子狐も爪を鳴らして大興奮です。
「コンちゃんは、こっち飲もうね」
「やだ!やだ!キツネものむ、おねーちゃんとおなじの、のむ!キツネこっちのみt

やっぱりそっちでいい。」
「はい、どーぞ〜」

くぴくぴ、ごくごく!
子狐もスフィンクスも、ドワーフホトも大満足!
ハッピーエンドで終わりましたとさ。

3/29/2026, 3:33:35 AM

前回投稿分からの続き物。
最近最近の都内某所、某雪国産の雪室コーヒーを、
カッコよさの象徴として頑張って、チャピチャピちゃぴ、飲んで苦さに轟沈した、
背伸び系コンコン、稲荷子狐がおったのですが、

何の因果か闇堕ち進化か、フォルムチェンジか、
コーヒーを砂糖とバターで劇的にビフォーアフターしたスイーツ、ティラミスを知ってから、
砂糖万能説の狂信者、稲荷の神様にお砂糖を捧げるシュガーコンコンにメタモルフォーゼしまして。

まぁまぁ
稲荷寿司にも油揚げの煮付けにも
コンコン子狐の大好物には
だいたいお砂糖が隠れていますので
(要約:子供は甘いものが大好き)

「おさとう!おさとう!」
キャッキャ!キャッキャ!
前回投稿分のおはなしで、苦いにがいコーヒーを甘いスイーツに変えてしまったお砂糖を、
子狐はあらゆる「子狐にとって美味しくないもの」にサッサッサ!かけて味を確かめます。
「おさとう、イダイ、偉大!」

最初にお砂糖が振られたのは、
おこちゃまの味覚にはちょっと痛くて食べられない調味料の代表、一味唐辛子です。
「あまい!」
くんかくんか、くんくん、ぺろり!
辛さが消えることは、さすがになかったものの、
砂糖の甘さが辛味を包んで、
一味唐辛子は甘いあまい、子狐でもちょっとは食べられそうな気がしないでもない、
魔法の調味料になりました。
「おさとう、イダイ、偉大!」

ところでその一味唐辛子、
世界線管理局なる職場の法務部で仕事をしておる
味噌汁にちょっと一味をかけるのが好きなドラゴンの私物なのですが……?

次にお砂糖が振られたのは、
おこちゃまの味覚にはちょっと酸っぱくて食べられない調味料の代表、レモンです。
「あまい!」
くんかくんか、くんくん、ぺろり!
子狐はレモン汁にも砂糖をかけ、試してみました。
するとレモン汁も甘いあまい、一味唐辛子の砂糖ミックスより更に美味しい、
魔法の調味料になりました。
「おさとう、やっぱりイダイ、偉大!」

ところでそのレモン汁、
世界線管理局の経理部で仕事をしておる
柑橘系ダイスキーで子狐を湯たんぽ認定してる局員の私物なのですが……?

一味、レモン汁、コーヒー。
いろんな私物にサッサッサ、砂糖をかけてまわったシュガーコンコン・稲荷子狐は、
とうとうお題回収タイム、私物の持ち主に囲まれてしまいました。

『子狐。他人の私物に、イタズラしてはいけない』
一味唐辛子の持ち主ドラゴンが諭しました。
「そうだぞ、ゆたんぽ!なんてことしやがる」
レモン汁の持ち主局員は、少し怒っていました。
「子狐。皆がみんな、辛いものや苦いものや酸っぱいものが嫌いなワケではないんですよ」
コーヒーに砂糖を大量投下された局員も、せっかくのコーヒーをシロップ状態にされておりました。

「うぅ、うぅー!」
そうやって複数人に見つめられると、
子狐は尻尾が完全に下がって、おまたの間に隠して、体も縮こまってしまいました。
「キツネ、わるくない、わるくない!」
こわいのです。お仕置きされると思ったのです。
「キツネ、おいしくないものを、おいしくした!
おさとうで、おいしくした!わるくないやい!」

見つめられると、
特に敵対的な視線で見つめられると、
コンコン子狐、その攻撃性が分かるのです。

そこに助け船を出したのが収蔵部のお嬢さん。

「はぁーい、タイムタイム、ちょっとタ〜イム」
ガラガラガラ、がーがーがー!
大きめのホワイトボード式デジタル黒板と、5体のお手伝い魂人形を引き連れて、
収蔵部のお嬢さん局員が、割って入ります。
「コンちゃん、怖がっちゃってるよぉ。
何が悪くてー、どんな理由でー、誰がどう思ったか、コレで一旦、整理しよーよぉ」

途端に現地は子狐のための、道徳教室に早変わり!
収蔵部のお嬢さんが、子狐の何が悪くて、誰がどう思って、なぜその行為が悪いのか、
やさしく整理してくれましたので、
最終的に子狐は、わんわん泣いて、ほんとうに反省して、みんなに謝罪して、
最終的に、めでたしめでたしになったとさ。

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