整脈と不整脈と

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1/13/2026, 12:10:58 PM

夢を見てたい。
ベッドから起きる直前の、
まだ誰も
名前をつけてないような時間で。

枕元の時計は見ない。
予定も考えずに
世界が始まる前に、
もう少しだけ、ここにいる。

起きない。
夢の中ではうまく笑えるし、
言いたいこともはっきりと
ちゃんと届く。

失敗もしない。
みんなに置いていかれない。
なにより、
がっかりしなくていい。

起きたくない。
目が覚めると、全部戻ってくる。
重さとか、距離とか、
どうにもならない感じ。

枕元の時計は見たくない。
また目を閉じる。
現実に戻る準備は、
まだできてない。

夢を見たくない。
逃げたいわけじゃない。
ただ、少し整えてから
行きたいだけ。

1/12/2026, 1:25:31 PM

ずっとこのままでいられたら、と
願った瞬間に
時間は少しだけ速度を上げる。

止まっているように見える日々も、
内部では静かに軋み、
同じ形を保つために
皮肉に少しずつ削られている。

変化していないという感覚は、
安定ではなく、
変質を遅延させるための
仮の名称にすぎない。

それでも私は、
同じ景色に何度も触れる。
色褪せた輪郭をなぞり、
失われていないふりをする。

ずっとこのまま、とは
留まりたい願いであり、
同時に
変化を永遠に拒む覚悟でもある。

変化に気づかないふりをしても、
無慈悲に時間だけが、
今も私の背中を
静かに押している。

1/11/2026, 1:15:44 PM

コートの中で肩をすぼめる。
駅までの道がやけに長く感じる。
けどちょっぴりそれがうれしい。
手袋を忘れたことを、今さら思い出す。

息を吐くたび、白くなる。
ちゃんと生きてる証拠みたいで、
ちょっとだけ安心する。
でもわたしの指先は正直で、
寒いねって言ってる。

さみしいね、って言えばいいのに。
わたしは言わない、恥ずかしいから。
代わりに歩幅を合わせる、何も言わずに。
少しあったかいんだ、それだけでね。

まるで寒さは気づいてほしいように
黙ってくっついてくる、わたしみたいに。
手を繋ぐほどでもないし、
抱きしめるほどでもないくらいに。

いつも通りなんにもせずに家に着いて、
コートを脱いで毛布にくるまる。
中はふわふわで、さっきまでの寒さが
嘘みたいに遠くなっていく。

あの手があれば、
もっと温かいのかなって思う。
まだ寒さが身に染みて、
でも思い出して鼓動がはやくなって
おかげで温かくなった。

1/10/2026, 1:58:21 PM

20歳の夜、
私は時間の縁に立っていた。

足元では、選択が静かに膿み、
行かなかった未来が
雨粒のように靴先を濡らす。

自由は鍵の形をしているが、
扉の在処だけが思い出せない。
夢は檻の中で呼吸し、
欲望はその外側で
私の名を何度も呼んだ。

若さという免罪符は剥がれ、
残ったのは、
判断を下す権利と
引き受ける覚悟の重さ。

20歳。
祝われる年齢ではなく、
景色を見てしまった者だけが
静かに立たされる地点。

8/15/2025, 4:29:29 AM

君が見た景色を私も見てみたい
同じ色で、同じ音で、同じ風に触れて

だけどきっと
君の目の奥で、それは少し違っていて
私には届かないかもしれない

それでも
その景色を話す君の顔は
世界で一番きれいだから
私はそれを覚えておく

君が見た景色を
いつか私も同じ場所で同じ気持ちで
見られますように

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