整脈と不整脈と

Open App

20歳の夜、
私は時間の縁に立っていた。

足元では、選択が静かに膿み、
行かなかった未来が
雨粒のように靴先を濡らす。

自由は鍵の形をしているが、
扉の在処だけが思い出せない。
夢は檻の中で呼吸し、
欲望はその外側で
私の名を何度も呼んだ。

若さという免罪符は剥がれ、
残ったのは、
判断を下す権利と
引き受ける覚悟の重さ。

20歳。
祝われる年齢ではなく、
景色を見てしまった者だけが
静かに立たされる地点。

1/10/2026, 1:58:21 PM