整脈と不整脈と

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ずっとこのままでいられたら、と
願った瞬間に
時間は少しだけ速度を上げる。

止まっているように見える日々も、
内部では静かに軋み、
同じ形を保つために
皮肉に少しずつ削られている。

変化していないという感覚は、
安定ではなく、
変質を遅延させるための
仮の名称にすぎない。

それでも私は、
同じ景色に何度も触れる。
色褪せた輪郭をなぞり、
失われていないふりをする。

ずっとこのまま、とは
留まりたい願いであり、
同時に
変化を永遠に拒む覚悟でもある。

変化に気づかないふりをしても、
無慈悲に時間だけが、
今も私の背中を
静かに押している。

1/12/2026, 1:25:31 PM