未希

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9/9/2024, 12:11:06 PM

大抵みんなSMAP思い浮かぶだろうなーと思えるお題ですね。もちろん私も。ナカーマ

数字は一般化である。そもそもなぜ数字という概念が生まれたのだろうか。便利だったから?私にはわからん(´・ω・`)ちょっとだけ考えてみよう。

例えば、「ゼロ」という概念が考えられたのも、人類史から見ると最近のようだ。たしかに、数学をどんどん考えていかないと、「無いことがある」っていうのは見つけづらいと思う。
その中で、自然数が早く考えられたのは理解できる。わかりやすいし。でも、最初はそうじゃなかったはずだ。同じものを二つとってほしいときでも、「あれとあれとって」と指させば事足りた。今でも名称が別のものを呼ぶときは「〇〇と✕✕」と表すだろう。一緒。
ところが、例えばその〇〇と✕✕が一つの名前にまとめられていたらどうか。「△△を二つとって」みたいに言うと思う。このように、数字で表されることは一括りにされている、ということであるし、難しく言えば一般化されている。

その中で、「世界に一つだけ」を見てみると、「一般の中で「だけ」という表現を使うことで他との差別化を図っている」と見ることができる。そろそろ書いててわからなくなっちゃった。やーめった。

9/8/2024, 3:27:26 PM

老人介護の仕事に就いてから、偶に人の死を見る。

最近目にした方の話をしようと思う。1年ほどの入所であったが、何度病気になって入院しようと、最後にはカラッと笑いながら帰ってくるような、茶目っ気のあるお婆ちゃんだった。

初夏。
少しずつ気力が無くなっていくその人を見て、これが死か、と悟っていくのだ。水も何も飲まなくなって、気力と一緒に体重も落ちる。日に日に軽くなっていく人と一緒に、家族も、職員も、気持ちの整理をつけるのだ。
死亡確認のときは、鼓動を確認する。健常者よりも遅く、時間を止めるように脈打つ鼓動は、トク、トクと動いている。時間とともにゆっくり、ゆっくり静かになって、終いには動きを止めてしまう。
死に対面したとき、人という独立した一生命から、フッと背景になってしまったような、そういった変化を感じた。正に魂が抜ける、というような。安らかな顔をしたその人は、存在を周りと同化させていく。静まりかえった部屋の中に、そこにいるのが当たり前だというように。そこにいないとダメだ、というように。

鼓動は生命を司る。
鼓動は自分を、自分たらしめる根源のラインである。

9/7/2024, 11:51:08 AM

最近、「ワンダンス」という漫画にハマっている。

高校生のグループダンス、ダンスバトルを題材に、実際に経験のある作者が連載しているものだ。
なにがいいって、自分のダンスの感覚を言語化しているのがいい。
単純に「踊っていると楽しい!」とか、「こんな技ができた!」とかそういうのではない。
テクニック以前の根本的な音の拾い方を、自分の中で言語化している。
ダンス、引いては音楽のノり方の源流に近い気がするのが好きなのだ。普段から音楽をしているものとしては、共感できる箇所が非常に多い。
この漫画は大きく、「恋愛」「練習・言語化」「本番」に分けて書かれている気がする。個人的には「本番」パートが特に面白い。
たまに、「演奏中なにかんがえてるの?」と聞かれることがある。その度に頭を捻るのだが、あんまり明確な答えは得られていない。その場その場で考えていることなんか変化し、なにより忘れているからだ。
初コンテスト前のシーンでダンス部部長(実力者で解説役が多い)は、「吐くほど練習したんだから、動きとかは体に染み付いているはず。自動的に動く体に任せて楽しくやってほしい」と檄を飛ばす。めっちゃ共感。音楽の表現っていうのは、音にノっていればだいたい出来るように練習している。
結局なにが言いたいかって、踊るように歌いたい。音楽の細かいリズムを感じたい。音楽の「ビート」は、感じることでより踊れるように、より歌えるようにできていると考えます。

9/6/2024, 11:32:50 AM

鳥は時計だ。


空が赤い紫色になったころ

一羽の鶏が大声で歌う

無事に夜の暗さを乗り越えたことを祝っているのだろうか


空は一面の黒から赤を通り、薄い青色となる

小鳥は歌い、仲間を求める

集まった小鳥たちは合唱し、己の不安を打ち消すのだ


人間は時計を見る

木造りの小さな家から出てくる鳩を見ながら、昼食を食べる

9/5/2024, 11:38:21 AM

あの人は、泳げないのに海へ行くのが好きだった。

海に行って、ずうっと、寄せて、返す音を聴くのだそうだ。

彼は海へ行くたびに「思い出」とひとつ、貝殻を拾ってきた。
日が暮れるたびに増える貝殻。巻き貝に、さくら貝。色も形もバラバラだ。テレビ棚の隅っこに置かれた貝殻は、少しずつ、少しずつ増えていった。
いつもは部屋の汚れに無頓着な彼も、貝殻だけは捨てないで、と言っていた。いつの間にかテレビ棚は、ほんとうの海のようになっていった。



ある時、突然貝殻は増えなくなった。
2人だった部屋は半分になり、影を、持った。貝殻はそのまま、少しずつ埃が積もっていった。もう貝殻は増えない。

今まであれだけ一緒にいたのに。

今までずっと一緒だったのに。

私は行き場を失い、海へ沈む。深く、暗く。

深く、暗く。

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