秘密の標本
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先生、今日は何をするんですか?
ん、来たね。今日はね、標本を作るよ
標本?何の標本ですか……?
もう少しこっちへおいで
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先生から手を引かれてからの記憶が無い。
うっすらと手を引かれる前の曖昧な記憶をたどる。
………標本.…
お、目が覚めたね
先生はいつものように優しく笑いかける。
君のおかげで素敵な標本が出来そうだ
嬉しそうに笑う先生。
……………良かったです...
薄れてゆく意識の中、自分の手の平に釘が打たれたような気がした。
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久しぶりに書いたら意味のわからない薄っぺらいものを書いてしまいました。分かりにくいと思いますが、簡単に言うと主人公の「自分」さんが標本にされる話です。次はもう少し考えて書きます……
信号
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はぁ、テストが返却された。
点数は悪くてしっかり赤点。
勉強したって覚えられねーし...
どうせいつもこうだから、帰ってゲームでもしよう。
そしてテストの事なんて忘れよう。
┈赤信号┈
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ねぇ、昨日返却されたテストどうだった?
どうって...そりゃ赤点だったよ。
赤点かぁ...。じゃあ勉強しなきゃね。
嫌だよ勉強なんて。しても変わんねーし。
じゃあさ、私と一緒に勉強しない?
...えっ???
………………マジで...?
うん、マジで。
┈青信号┈
ページをめくる
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幼い頃に、一生をかけてやりたい事が見つかった。
その世界は輝いていて、とても綺麗なものだった。
10年も、15年も続けた。
20年も続けるよね?と周りの人達も当たり前のように思っていた。
また別にやりたい事が出来た
一生をかけてやりたいと思ってやってきた事が、負担になってきた。
この新しいやりたい事を諦めきれなかった。
一生をかけてやりたいと思った物が、自分の中で変わっていった。
次はこれを一生かけてやってみたい。
そう思ってしまった。
一生をかけてやりたいと誓ってやり尽くしたものは、
今日で幕が閉じた。
新しいページをめくる
今日から新しい人生
2つ目の人生
新しく変わった一生をかけてやりたい事に専念する。
けれども1つ目の人生も忘れない。忘れられる訳がない。
あのキラキラと輝いてみえた日々を
あの夢のような毎日を
そんな思い出を胸に、今日から新しい人生を踏み出す。
ページをめくった事を無駄にしないように、
一歩一歩進んでいく。
2つ目の人生
あの時みたいに、一生をかけてやり遂げよう。
そう強く誓った。
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1つ目の人生では、幼い頃に決めた事を、
あなたは確実に一生をかけてやり遂げました。
2つ目の人生でも、1つ目の人生と同じように、決めた事を一生をかけてやり遂げてください。今までのあなたならきっと出来ると信じています。
いつまでも応援しています。
1つ目の人生で出会えた者より。
!マークじゃ足りない感情
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私には親友がいる。
高校三年生の時に共通の趣味が見つかり、それから一気に仲良くなった。それからはずっとその子と一緒だ。
初めの2年間はその子とは接点がなかった。というか、私がその子と出会った時から、その子に対して謎に推しに似た感覚を持っていた為、ちょこちょこと話しかけて、アピールをしに行きつつも、どこか流石に友達にはなれないかぁ、という諦めがあった。
とにかく、その子はとてつもなく可愛い。声が通っていて、聞き取りやすくて……綺麗な人。
そんな子と親友になれるなんて思ってもいなかった。だからこそ親友になれて嬉しかった。
関わって行くにつれて、その子の良さはより分かるようになる。気遣いができて、自分の意見もハッキリと伝えられて、それに無意識なのか、たまに少しだけ私に甘えてくれる。
そんな大切な親友と出会ってからの時間の流れが早く、すぐに私たちは大学生になってしまった。
親友は遠くの県に行ってしまった。正直その子とは毎日電話をしたいくらいだけど、なかなか自分から誘えずにいた。
そんなある日、私の誕生日の日。その子から日付が変わった瞬間にLINEが来た。「お誕生日おめでとう!」なんて送ってくれて、それに加えて、「私が一番にお祝いしたかったから0時に連絡しちゃった!」なんて送られてきたから、私は嬉しくて仕方なくて、「嬉しい!!ありがとう!!!!!」なんて、!マークを大量に付けて返事を送った。
それでも!マークじゃ足りない感情が溢れ出て、
私は思わずその子に電話をかけてしまった。
やっと自分から電話ができたな。なんて思いながら、
「珍しいね、どうしたの?」と聞こえるスマホ越しの親友の声で、私は胸がいっぱいになった。
君が見た景色
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僕には苦手な奴がいる。
「嫌い」じゃない。「苦手」なのだ。
こればかりは仕方のない事だと思っているが、正直そいつが目に入ってくると鬱陶しい。
そいつは俗にいう嫌われ者で、いつもグループに溶け込めていない。
えっ!なになに?何の話!?
ほら、今日も聞こえてくるそいつの声。
そいつは周りからはわざとのようにからかわれ、いつもクスクスと笑われる。きっと本人も気付いているだろう。どっちも懲りないな。なんて思う日々。
からかわれたら普通そいつを嫌いになるだろ。
何で嫌いにならないんだ?馬鹿なのか?そういうところだよ。僕の癪に障るのは。嫌な奴は、苦手なやつは一切関わらなければいい。
それなのに関わろうとするそいつは、いつもニコニコと笑っている。もっと「賢い生き方」ってもんがあるだろうに。
ある日、ふとそいつに聞いてみた。
なぁ、何であんなにあいつらと関わろうとするんだ?お前本当は嫌われてるって気付いてんだろ?嫌ならそいつらと関わらなければいいのに。
知ってるよ。
そいつはそう答えた。
は?何だそれ。馬鹿なのか?
僕はそう思った。すると、
嫌じゃないし、嫌いでもない。「苦手」なだけ。
けどさ、苦手なだけで関わらないなんて勿体ないじゃん。流石にもう無理!ってなったら離れるけど!
そう言って僕に笑って見せた。
こいつは相当な馬鹿だな。
馬鹿というか、純粋というか、なんというか……
とりあえず分かった事がある。
君の目を通して見たこの世界は、君が見た景色は、きっと僕より鮮やかで、もっと単純だということ。