ね。

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12/14/2025, 10:37:32 AM

むかしむかし
大好きだったあの人は
わたしの目の前で死んでしまった


あの人はわたしに
とてもとても優しかった

わたしはあの人がいなくなって 
とてもとても悲しかった

 

でも ある夜
空に光る星をみていたら
あの人の笑った顔にそっくりで

ああ
人は死んだら 星になるんだ
と感じた



わたしは 
いつ星になれるのか わからないけど、
星になれたら 
あの人の隣で、一緒に輝きたいなあ
とおもっているよ


12/14/2025, 7:02:33 AM

カーン カーン 
高い鐘の音がきこえる。


高い鐘の音は、空気が安全だという合図だ。ボクは窓を開け、大きく息を吸い込む。新鮮な空気が身体中を駆けめぐり、生きていることを実感させる。


空を見上げると、久しぶりに鳥たちが飛んでいた。不思議だ。空気が汚染されてから、あちこちで生きものたちが死んでいったのだ。鳥たちはどこから来たのだろう?どうやって生き延びたのだろう?
この村に住む人びとで、今生きているのは10人に満たない。普段はそれぞれ家の中で過ごすしかなく、お互い食料は分け合ってはいたものの、残り少なくなっていた。
他の村はどうなっているのだろう?と、考えることもあったが、この場から出る勇気がボクにはなかった。今ある食料と誰かが鳴らしてくれる、鐘の音だけを頼りに生き延びていた。




ふと、鐘の音がずいぶん長く鳴り響いていることに気づいたボクは、思い切って外に出てみることにした。食料の受け渡し以外で外に出るのは久しぶりだった。
鐘の音の方角をみると、遠くに光る柱がたっていた。かなり大きい。その柱は、ピンクと紫がかかった柔らかな色で、高く高く空までのびていた。
ボクは引き寄せられるように、その柱へ向かって歩きはじめた。光の輝きがあまりに美しく、触れてみたくなったのだ。怖くないといったら嘘だが、どうせこのまま村に留まり家の中にいても、死を迎えるしかないだろう。なら、今進みたい気持ちを優先してもいいじゃないか、とボクは感じたのだった。


村を振り返ると、窓から数人の人びとが心配そうにこちらを見ていた。手をふってみたが、誰もこたえるものはなかった。
ボクはひとりで行くしかないのだ。




どのくらい歩いたのだろうか?
光の柱を目の前にしたとき、ボクは溢れる涙をとめることができなかった。柱の中で鳥たちが飛んでいるのが見えた。死んでしまったと思っていた生きものたちがそこにいたのだ。ただ穏やかに、輝いて。


ボクは、そっと光の中に足を踏み入れてみた。ほのかにあたたかった。ボクは目を瞑って深呼吸をしてみた。身体が宙に浮き、溶けてなくなっていくような感じがする。
鐘の音が大きく鳴り響いてきた。

12/13/2025, 3:48:47 AM

ぼくの なまえは 「スノー」
なまえから そうぞうできる とおり、
ゆきだるま だよ。  

ん?
なんさい って?
あはは 
ぼくは ゆきだるま だから
あったかいと すぐ とけちゃうんだ
だから わからないなあ…


でも 
なんさいか しりたいの? 


うーん
じゃあ キミと おなじ 2さいにしよう
ぼくは ゆきだるま の スノー
2さい だよ



あさから おさんぽかい?
え?
まいご なの?
おにいちゃん いなくなっちゃったの?
それは たいへん!
でも だいじょうぶ だよ
ぼくが いるからね
スノー と いっしょ
だから だいじょうぶ!!!



そういえば キミの おなまえは?
ん?
もう いっかい おしえてくれるかな?

そっか!
ララ と いうんだね
なんて かわいい なまえなんだ!


ララは、さむくないかい?
ぼく?
ぼくは だいじょうぶ だよ
ゆきだるま だからね!


ララ 
みてごらん ぼくの はな
これは さっき ことりさんが つけてくれだんだ
きれいな あかい み でしょ


ん?
ララは おなかがすいたの?
よかったら あかい み を どうぞ
すこし すっぱいけど 
きっと げんき が でるよ!



あれ?
とおく から こえ が するぞ
ララー!ララー!
って よんでる
ララ の おにいちゃんだ!


よかったー!!!



そうだ ララ 
おにいちゃん が くるまえ に
やくそく して ほしい ことが 
あるんだ


あのね
ぼくが おしゃべり した ことは 
おにいちゃん には ないしょ だよ



うんうん、ふたりだけの ひみつ ね!



さて
おにいちゃん が くるまで
もう ちょっと だけ はなしていようね
かわいい ララ

12/12/2025, 3:17:42 AM

無数の星々が輝く夜、一羽の鳥が夜空を真っ直ぐ飛んでいた。大きな羽根をゆさゆさと上下に動かし、ただひたすら前を向いて進んでいる。よくみると、背中に小さな子どもが乗っていた。こんな寒空に鳥の背に乗っているのだから、人間の子どもではないかもしれない。
ボクは、その子が落ちないか少しだけ心配になり、その後を追ってみることにした。その子を落とさないように、鳥も気づかっているのか、それほど速くないスピードだったから、ボクは歩いてあとをついていくことができた。



しばらくすると、鳥は地上に舞い降りた。そこは森の中の湖があるところだった。鳥は背中に子どもを乗せたま湖にはいり、そろそろと泳ぎはじめた。休憩しているのだろうか?ボクは木の陰からその様子を見守ることにした。


見上げた夜空は、さっきよりも輝きが増している。ひとつだけ大きな星がより光っているのに気づいた瞬間、目の前の鳥の背中のあたりが輝き始めた。小さな子どもが光っているのだった。空の星はゆっくりとその子どものところへ降りてきている。子どもの方もその星の方へ向かって登りはじめた。光が眩しくてボクは目を瞑った。



⭐⭐⭐⭐⭐


目をあけるとあたりは暗く、しーんとしていた。鳥も子どもも星もいなかった。
ふと夜空を見上げたボクが見たのは、二つの星が、キラキラと仲よく夜空を超えて消えていくところだった。



12/11/2025, 7:28:06 AM

いつもの散歩道を歩いていると、ばったり幼なじみに会った。親戚の結婚式があるため帰省中とのこと。ボクは彼女を誘い、公園の中の小さな喫茶店でお茶をすることにした。


外が寒かったので、ボクたちは、あたたかいココアを注文した。幼なじみは、
「キミもまだココアが好きなんだねえ。あの頃はおしゃれな喫茶店なんかなかったから、自販機のココアを二人でよく飲んだねえ。」
と、言って笑った。昔と変わらず、陽だまりのような笑顔だった。
ああ、ボクは、彼女のこの笑顔が大好きだったんだよなあ…ボクの思いは伝えられなかったけど、懐かしいあの頃の記憶が蘇る



ボクたちは日が暮れるまで一緒に過ごした。お互い次から次へ話が溢れてきて、時間が逆戻りしたかのようだった。いつまでもこうしていたかった。
別れ際、連絡先をきこうか迷ったが、なんとなくやめた。幼なじみである彼女の思い出を大切にしたいとおもったから。



最後にボクたちは、昔のように握手をした。彼女の手のぬくもりが、あの頃と変わらずあたたかかった。








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