ね。

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無数の星々が輝く夜、一羽の鳥が夜空を真っ直ぐ飛んでいた。大きな羽根をゆさゆさと上下に動かし、ただひたすら前を向いて進んでいる。よくみると、背中に小さな子どもが乗っていた。こんな寒空に鳥の背に乗っているのだから、人間の子どもではないかもしれない。
ボクは、その子が落ちないか少しだけ心配になり、その後を追ってみることにした。その子を落とさないように、鳥も気づかっているのか、それほど速くないスピードだったから、ボクは歩いてあとをついていくことができた。



しばらくすると、鳥は地上に舞い降りた。そこは森の中の湖があるところだった。鳥は背中に子どもを乗せたま湖にはいり、そろそろと泳ぎはじめた。休憩しているのだろうか?ボクは木の陰からその様子を見守ることにした。


見上げた夜空は、さっきよりも輝きが増している。ひとつだけ大きな星がより光っているのに気づいた瞬間、目の前の鳥の背中のあたりが輝き始めた。小さな子どもが光っているのだった。空の星はゆっくりとその子どものところへ降りてきている。子どもの方もその星の方へ向かって登りはじめた。光が眩しくてボクは目を瞑った。



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目をあけるとあたりは暗く、しーんとしていた。鳥も子どもも星もいなかった。
ふと夜空を見上げたボクが見たのは、二つの星が、キラキラと仲よく夜空を超えて消えていくところだった。



12/12/2025, 3:17:42 AM