ね。

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いつもの散歩道を歩いていると、ばったり幼なじみに会った。親戚の結婚式があるため帰省中とのこと。ボクは彼女を誘い、公園の中の小さな喫茶店でお茶をすることにした。


外が寒かったので、ボクたちは、あたたかいココアを注文した。幼なじみは、
「キミもまだココアが好きなんだねえ。あの頃はおしゃれな喫茶店なんかなかったから、自販機のココアを二人でよく飲んだねえ。」
と、言って笑った。昔と変わらず、陽だまりのような笑顔だった。
ああ、ボクは、彼女のこの笑顔が大好きだったんだよなあ…ボクの思いは伝えられなかったけど、懐かしいあの頃の記憶が蘇る



ボクたちは日が暮れるまで一緒に過ごした。お互い次から次へ話が溢れてきて、時間が逆戻りしたかのようだった。いつまでもこうしていたかった。
別れ際、連絡先をきこうか迷ったが、なんとなくやめた。幼なじみである彼女の思い出を大切にしたいとおもったから。



最後にボクたちは、昔のように握手をした。彼女の手のぬくもりが、あの頃と変わらずあたたかかった。








12/11/2025, 7:28:06 AM