「ねぇ 、もし明日世界がなくなるとしたら、何願う?」
「…またそんなことを、」
「いいじゃん別に!減るもんじゃないしさー!」
基本的に冷静で静かな僕とは違って、とても明るく、思い立ったらすぐ行動するような君。
そんな彼女はもしも話が好きだった。
「もしもさぁ…」
なんて、口を開けそればかり。
別にそういう話が嫌いなわけでは無いけれど、こうももしも話を何回もされると、うんざりしてしまう。
だから僕は、初めて彼女に聞き返してみた。
「じゃあ逆に、君は何を願うの?」
僕がこんなことを言うのは初めてだったからか、彼女はキョトンとしている。
「えぇ、?私?w 珍しいねそんなこと聞くなんて」
「別に、いつも僕だけが答えてちゃつまらないかと思って」
「私は君の話を聞くのが好きなのに、」
「…なぜ?」
別に聞く必要なんてなかっただろうに。
いつの間にか、疑問を抱いて、彼女に問いかけていた。
「…私と君は性格が正反対で、考えることも違うから、いつも君の意見を聞いて驚かされてるんだ。あぁ、そういう考えもあるんだ、って」
「それが好きなの、君で新しい発見をするのが」
「僕で、?」
「そう。」
なんだそれ。僕にはよく分からないや。
やっぱり君と僕は、正反対だ。
まぁでも、たまには君の意見も聞いてみたいかも。なんて。
「君は、君はどうなの?世界が終わるとしたら、何を願うの?」
「私はねー、神様にお願いしに行くの。」
「…は?」
「あ、今、子供っぽい考えだな。っておもったでしょ?w」
「…まぁ、」
神様なんているか分からないのに。誰かがつくりあげたでっち話かもしれないのに。君はどうしてそこまで純粋に物事を信じられるのか、僕は不思議で仕方ない。
「…神様に、もう一度つくりあげてください。あの素晴らしい世界をまた。ってね、」
…何が素晴らしいのだろうか。こんなに汚らしい世界の何が素晴らしいのか、僕には分からない。
「この世界は、奇跡と奇跡が積み重なって、できた、素晴らしい世界だから。」
Fin.
よく分からない作品になってしまいました泣
季節は春。
春と言えば、入学式。
私は、憧れだった華のJKになるため、つい先日、入学式を終えてきた。
でも、私が思っていた高校生活とは なんだか違くて、楽しいとは中々思えない。
中学生の頃のが楽しかったな。
中三の頃に、中二の頃に、戻りたいな。
友達に会いたいな。
なんて、最近は毎日思っている。
高校の友達ができないのか?と聞かれると、
そうではない。2人ほど、話せる相手ができた。
でも、私は人見知りで、初対面の人と話したり友達になるのはどうも苦手。
気使って話さなきゃ。
気まずくならないよう何とかしなきゃ。
なんて考えてしまって、中々楽しめない。
高校生活始まって間もないのに、
もう行きたくない。
なんて気持ちに襲われてしまって、最近は何もやる気が出ない。
気力がなくたって空を見上げることくらい簡単なのに、それすらも最近はしていない気がする。
青空を見たら、少しは気持ちが晴れるのかな。
遠くの空は、どうなっているのだろうか。
私の空は、真っ暗。
みんなは、快晴なんだろうか?
不安しかない高校生活。これから、楽しくなるんだろうか?
Fin.
高校生活が不安です
私には友達がいない。
よっぽどの事がない限り、みんな私には話しかけてこない。
「ねぇ、最近調子乗ってるでしょ」
そんなある日、私に話しかけてくる子なんて今まで居なかったのに、世間で言う、所謂陽キャ女子に話しかけられてしまった。
しかも、嫌な予感しかしない。
「…のってないけど」
「なんかあんた、ムカつくんだよね」
3人揃って急に喧嘩売ってくる方がムカつくけど。
なんて言えば、火に油を注ぐことになるだろうから、さすがにやめた。
「何が言いたいわけ?」
「…うっざ、おいバケツ」
なんて、この3人グループのリーダーなんだろう女が、後ろの取り巻き女子にそういうと、元気よく「はーい!」
なんて返事をし、水入りバケツを構える。
あ、水かけるんだなこいつら。と、理解した頃には、私は既に…
「…やめな、よ。」
「え、?」
濡れていなかった。濡れるより先に、止めてくれるような声が耳に入った。
「は?」
「…先生、呼んだから、」
「あんた…、覚えときな、」
なんて漫画のような捨て台詞を吐くと、三人衆は走って逃げた。
「…なんで、助けてくれたの」
「なんでって、…君も私の事、助けてくれたじゃん」
そう、ニコッと微笑む彼女は、前の頃とはなんだか少し雰囲気が変わっている気がした。
「…2人で、助け合おう?、」
「…、ありがと」
「ひとりぼっちじゃなくてふたりぼっちだね!w」
そんな可愛い彼女の笑顔を、私だけのものにできることを、心の底から感謝した。
ふたりぼっち。案外いい響きかも、なんてね。
僕は、人間関係を上手くこなしていくために、
自分で決めたルールがある。
それは、不用意に人に近付きすぎないこと。
だから僕は基本的に1人行動が多かった。
そもそも、僕は人と関わるのがあまり得意な方ではなかったし、常に馬鹿騒ぎしているような 、所謂 "陽キャ" という存在が嫌いだった。
もうひとつは、人の意見を否定しないこと。
なるべく快く受け入れてあげることで、
相手が不快な気持ちになることは、きっと滅多にないだろう。
そう思って生きてきた。
僕はこれでいいんだ。なぜならば、誰かに危害を与えることも、与えられることも少ないのだから。
これが 平和主義者 という者なのだろうか。
それとも、僕はただめんどくさい物事を避けたいだけなのだろうか。
…きっと、後者の方が僕には合っているだろう。
でも、平和が嫌いなわけじゃない。
いや、嫌いな奴なんているのだろうか。
この2つのルールは、自分を守る行為ではありつつも、平和を望んでいるとも読み取れる。
中学生からそんなふうに生活してきた僕は、
今でもこのルールを忘れてはいない。なんなら、癖になってしまっているだろう。
ただ、そのせいで、僕は "愛" という名の、人生において重要な役割を果たしているそれを、
どこかで捨ててきてしまったようだ。
Fin.
4月から高校生になる作者でした。
誰もがみんな 、
1度は想像したことがあるだろう 。
例えば 、中学生の頃 、教室に不審者が来たら
自分がクラスのみんなを守ってヒーローになる 。
とか 、そんな想像を 。
実際 そんなこと出来るわけないだろうに 、人間はそういう妄想をするのを好む傾向にあるのではないかと 、勝手にそう思っている 。
でも私は 、そんなくだらない妄想をしてる時間が 、結構幸せだったりする 。
Fin .