「ねぇ 、もし明日世界がなくなるとしたら、何願う?」
「…またそんなことを、」
「いいじゃん別に!減るもんじゃないしさー!」
基本的に冷静で静かな僕とは違って、とても明るく、思い立ったらすぐ行動するような君。
そんな彼女はもしも話が好きだった。
「もしもさぁ…」
なんて、口を開けそればかり。
別にそういう話が嫌いなわけでは無いけれど、こうももしも話を何回もされると、うんざりしてしまう。
だから僕は、初めて彼女に聞き返してみた。
「じゃあ逆に、君は何を願うの?」
僕がこんなことを言うのは初めてだったからか、彼女はキョトンとしている。
「えぇ、?私?w 珍しいねそんなこと聞くなんて」
「別に、いつも僕だけが答えてちゃつまらないかと思って」
「私は君の話を聞くのが好きなのに、」
「…なぜ?」
別に聞く必要なんてなかっただろうに。
いつの間にか、疑問を抱いて、彼女に問いかけていた。
「…私と君は性格が正反対で、考えることも違うから、いつも君の意見を聞いて驚かされてるんだ。あぁ、そういう考えもあるんだ、って」
「それが好きなの、君で新しい発見をするのが」
「僕で、?」
「そう。」
なんだそれ。僕にはよく分からないや。
やっぱり君と僕は、正反対だ。
まぁでも、たまには君の意見も聞いてみたいかも。なんて。
「君は、君はどうなの?世界が終わるとしたら、何を願うの?」
「私はねー、神様にお願いしに行くの。」
「…は?」
「あ、今、子供っぽい考えだな。っておもったでしょ?w」
「…まぁ、」
神様なんているか分からないのに。誰かがつくりあげたでっち話かもしれないのに。君はどうしてそこまで純粋に物事を信じられるのか、僕は不思議で仕方ない。
「…神様に、もう一度つくりあげてください。あの素晴らしい世界をまた。ってね、」
…何が素晴らしいのだろうか。こんなに汚らしい世界の何が素晴らしいのか、僕には分からない。
「この世界は、奇跡と奇跡が積み重なって、できた、素晴らしい世界だから。」
Fin.
よく分からない作品になってしまいました泣
5/6/2023, 10:23:29 AM