僕は、人間関係を上手くこなしていくために、
自分で決めたルールがある。
それは、不用意に人に近付きすぎないこと。
だから僕は基本的に1人行動が多かった。
そもそも、僕は人と関わるのがあまり得意な方ではなかったし、常に馬鹿騒ぎしているような 、所謂 "陽キャ" という存在が嫌いだった。
もうひとつは、人の意見を否定しないこと。
なるべく快く受け入れてあげることで、
相手が不快な気持ちになることは、きっと滅多にないだろう。
そう思って生きてきた。
僕はこれでいいんだ。なぜならば、誰かに危害を与えることも、与えられることも少ないのだから。
これが 平和主義者 という者なのだろうか。
それとも、僕はただめんどくさい物事を避けたいだけなのだろうか。
…きっと、後者の方が僕には合っているだろう。
でも、平和が嫌いなわけじゃない。
いや、嫌いな奴なんているのだろうか。
この2つのルールは、自分を守る行為ではありつつも、平和を望んでいるとも読み取れる。
中学生からそんなふうに生活してきた僕は、
今でもこのルールを忘れてはいない。なんなら、癖になってしまっているだろう。
ただ、そのせいで、僕は "愛" という名の、人生において重要な役割を果たしているそれを、
どこかで捨ててきてしまったようだ。
Fin.
4月から高校生になる作者でした。
3/10/2023, 3:18:00 PM