夏の雨

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4/16/2023, 10:51:40 AM

「付き合って下さい!」
「……ごめんなさい。」
そういって、その子は去った。俺は小さい頃から好きだった子に告白をした。だが、叶わなかった。
十数年の努力が散ってしまった。
なにがいけなかったのだろうか。顔か、性格か、金か、愛か。
「あーあ……。もう一回やり直せないかな…」
この屋上ではない。別の場所で。
そしてイケメンで優しくて金も持ってて、皆に愛されて…。
そうか白紙に出来たりしないかなぁ。
「ま、そんなの考えても意味は無いけどね…w」
俺はため息まじりに空に言ってから、その場をあとにした。

#ここではない、どこかで
あのね、ネタが思いつかなかったんですよ!
「ここではないどこかで」ってめっちゃむずい…

4/15/2023, 10:39:25 AM

僕には会いたい人がいる。その人にお礼が言いたい。
でもそれは叶わない。だって__

15年前。
「やば…迷子になっちゃった…」
僕は森の中で迷子になってしまった。
しかももう夜になる。
「…」
ずっと歩いているせいで…疲れた……だ……め…
「しっかりしろ!…連れて帰るか…」


「……ん…」
目が覚めると知らない場所にいた。
「あ、起きたか?」
「え?あ…うん…。えっと、ここは?」
「ここは俺の家だ。」
見渡すと少しばかり質素な家具が数個置いてある。
そして助けてくれた人を見ると、仮面で顔を隠してた黒髪の同い年くらい好青年だった。
「あの、ありが」
「……じゃあ、返すね。」
お礼を言おうとした途端、青年が遮ってにこっと口角を上げる。
「バイバイ」
「え、ちょっと待って!名前…」
シュンッ

気づくと迷子になる前にいた街にいる。
「…?あの青年は………」

これ以来森に行っても青年と家はなかった。


「いつかお礼が出来たらいいのになぁ…」
この思いは青年に届かないようだ。



「…ありがとう。」
#届かぬ思い

森の好青年は人間ではない設定です。多分魔法が使えます()
最後のありがとうは、魔法を使ってその子を見ていたということでございます。

4/14/2023, 11:10:24 AM

「神様なんて居ない。」
「え………」
友人が突然家に来てそんな事を言った。
俺は宗教に入っていた。
周りから胡散臭いだとか言われていたが自分はこれっぽっちも気にしなかった。クラスの皆には気味悪がられ、誰も俺に話しかけなかった。
ただ1人を除いて。
俺はこいつがたった1人の友人だ。ずっと俺に話しかけてくれたのに。
「違う。神様は、居るんだよ。」
「お願いだ!あの宗教をやめてくれ!」
「なんで…なんでそんなこと言うんだよ…」
信じてたのに。
「あの宗教は…」
「五月蝿い!お前に…お前になにが分かるんだよ!神様を信じない悪魔のお前に…!」
「分かんねぇよ!!
そりゃあ友人なんだからお前が神様を信じようといい。でもあの宗教は駄目だ!」
「っ……なんで俺が入ってる宗教は駄目なんだよ」
俺が聞くと、1つ息を吐いてから告げた。
「あの宗教に入っていた人達が…テロを起こしてまだ建物に閉じこもっているんだ!このまま放って置くとお前まで巻き込まれるぞ!」
「…そんな情報、」
「テレビとかインターネットにいくらでも載ってる!だから…お願いだ。やめてくれ。」
「そんな…だって………」
「もうその宗教に行くな。俺の家に来い。」
そんなの嫌だ。そう声を出そうとしたが、体は不思議と友人に着いていっている。
「………」
「神様は居ないなんて言って悪かった…」
「……」
「多分あの事件を聞きつけて宗教の人達が避難させようとしてお前も警察に行っちゃうんじゃないかって…ほんとにすまん。」
「…」
ごめん。そう言いたいけど、言えなかった。

友人の家に行くと、テレビが付いており俺が入ってる宗教団体の事が取り上げられていた。
「…ほんとだ。」
「だろ?だから…あの宗教だけはやめてくれ」
「………わか、った。」
そう返事をすると、彼はにこっと微笑んだ。
俺は…間違ってたんだな。それを彼は助けてくれた。
「その……」
「ん?なに?」
「えっと…あ、ありがとう…」
「ふふっ。あったりまえよ!」
「っ!」
俺が拝んでいた神様は違う…これこそ神様だな…。
「俺にとっての神様」だな。
俺が口角を上げると、彼はまた微笑んだ。




神様へ、ありがとう

#神様へ
頑張って死ネタじゃないようにしようとしたら可笑しくなった。
主人公は、元々神様と言うものに惹かれてて、すぐに神様というものを追い求めてしまう設定です。
誰か文才Please!

4/13/2023, 11:08:17 AM

自○あり。

《そういうお前は何になりたいんだよ。》
《俺?俺は…》
《______》
《_____》


「………今日は晴れ、か。」
今日は俺の心情とは程遠い快晴みたいだ。
親友だったあいつが最期に来たのは屋上らしい。
前にあいつと「生まれ変わるなら何になりたい?」
とか話したな…
あいつは「鳥」って言ってたな。そうそう、遠くの空に飛びたいとか。…俺は?
「……俺は、なんて言ったんだ」
思い出せない。もやがかかっている様に思い出そうとしても邪魔をしてくる。
「…まぁいいか。そんなの思い出さなくても。」
……あいつは、いい奴だった。ちょっとツンデレで、優しくて、俺が虐められたら守ってくれた。

でも俺は守れなかった。気づいたらあいつが虐められてて。気づいたら俺は傍観者になっていた。
だから俺は償わなきゃいけない。
「ごめんな。守れなくて。」
俺はフェンスに上り、手と足を離した。




《そういうお前は何になりたんだよ。》
《俺?俺は…》
《お前の側で居られたらいいよ。そうだなぁ…空とか?》
《空って…w》
《笑うなよ!良いだろ?》
《そうかな…w》
《…これからもずっと一緒に居ような》
《うん。》





思い出した。
「僕はお前のこと恨んでないから。」
「ありがとう…」


終わり。
#快晴
前回の続きです。適当です。許して☆((
最期のセリフは…なんか死ぬ瞬間に親友の子が出てきたってだけです。
簡潔言うと、このお話は
「虐められた親友が自○をし、傍観者になった今回の子が追い自○をする」
という事です。

4/12/2023, 10:53:57 AM

自○あり。

《生まれ変われるなら何になりたい?》
《うーん…鳥かな。》
《なんで?》
《______》


「…夕日が綺麗だな。」
僕は今、屋上にいる。
(…空も綺麗。
あーあ。鳥の様に空を自由に飛べたらいいのに。)
そしたら、なんにもどこにも囚われないのに。社会という檻の中から出られるのに。
手を伸ばすと、なぜかいける様な気がしてきた。
「…前に生まれ変われるなら何になりたい?とか話したっけ。」
あの時も僕は「鳥」と言った気がするけど…理由はなんて言ったんだろ?あの時はまだ虐められて無かったしなぁ…。やっぱり「自由になりたい」とかだったのかな。
「にしてもな…ま、思い出すだろ。いつか…」
さてこんな茶番は置いといて。
「飛んでみるかー…」
フェンスに手をかけ、足をかけ、上へ上へと上っていく。
「よいしょっと…うわっこわ……」
下を見ると、コンクリートが見える。下からなのか声も聞こえる。
「…飛べば怖くない。飛んでしまえば。」
大丈夫…大丈夫…と自分を落ち着かせ、深呼吸する。
さん

にぃ

いち
「ゼロっ」
思いっきりジャンプする。何処からか悲鳴がちらほら聞こえた。
(これで………大丈夫。)



やっぱり飛べなかったなぁ……。
#遠くの空へ
             天国へ逝く
虐めにあっていた男の子が「空へ飛ぶ」お話。
《生まれ変われるなら何になりたい?》
《うーん…鳥かな》
《なんで?》
《遠くの空まで飛びたいから》

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