夏の雨

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4/11/2023, 11:56:27 AM

「あ〜……暇………
何しよ…」
そう言いながら背伸びをする。
コトッ
「?今なんか物音がしたような気が…気の所為か」
……危なかった…。
「あれ、メールだ。誰からだろ?」ピコンッ
『言葉に出来ないほど貴方が好き。大好きだよ。』
「…………こわ」
『無視しないで』
『ねぇ』
『聞いてるの?』
『私の事嫌い?』
『浮気?』
『ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ』
「っ……通知消そ…は?」
『なんで通知消そうとしたの?』
「……消せない…なんでだ?」
『なんで?ねぇ。返事して。お願い。』
『して。』
『してよ。』
「………しょうがない。送ってやるか…」
『君は何者なんだ?』
『やっと返事してくれた!彼女だよ!』
『俺に彼女は居ない』
『え?なんで…?でも私は彼女だよ?貴方の事全部知ってるよ』
『脅しか?』
『住所だって知ってるもん!〇〇町△▲丁…』
『警察呼ぶぞ。』
『彼女だよ?なんでそんなこと言うの…今だって一緒に住んでるじゃん!』
『一緒に?俺は1人…』
『違うもん!居るよ!上に』
「上…ここは1階しかない……っ天井?まさか…」
『ふふっ。ずっと一緒に居ようね♪大好きだよ。』
バレちゃったしぃ…監禁でもしてあげようかな♪

#言葉に出来ない
よく分からん!ヤンデレが書きたかっただけなのによく分からんくなった。
ちなみにヤンデレの子視点です。

4/10/2023, 12:09:33 PM

[春になり、桜が咲きはじめました。お元気ですか。私は今病院で治療を受けています。
突然ですが、貴方の事が好きです。治療が終わったら付き合ってくれますか?返事待ってます。]
「………」
僕は手紙を強く握りしめた。
「……そんなことなら早く言ってくれればよかったのに。」
この手紙が届いた日、彼女は治療が失敗して死んだ。なのに…今更彼女が俺の事を好きだった事を知るとは思わなかった。
早く告白すれば良かった。満開の桜が咲いた木の下で告白しようと思わなければ…!
…いや、もうしょうがないんだ。来世を願おう。

俺は病院の近くの桜の木の下に立っていた。
桜は春爛漫で、俺の心情とは正反対だ。
「…ずっと、好きだった。愛してた。」
嗚呼…本人が居たらいいのに。
その時だった。
「…私も好きだよ。私の分まで生きてね。待ってるよ。」
何処からかそんな声が聞こえた…きがした。
「…ありがとう。分かったよ。」
もう一回桜の木を見る。その時の俺は笑顔だった。
#春爛漫

自分でも何書いてんのかよく分からん(?)
「春爛漫」って言葉いいねぇ…

4/9/2023, 11:42:12 AM

なんかちょっとホラーです。

「はぁ……96点…いい加減にしろ」
まただ。
「妹はちゃんと出来るのに…」
ちゃんとやってる。
「こんなの私の兄じゃない」
僕だってお前の妹なんかじゃない。
「お前はご飯抜きだ。部屋に戻れ。邪魔だ。」
“邪魔”なんて言わないでよ…。

 いつだって、どんな時でも血の滲む様な努力をした。
母に「強い子になって欲しい」と言われれば剣道や空手などを習い、父に「賢い子になれ。」と言われれば、徹夜して勉強したりしてるのに。
誰よりも、ずっと頑張ってるのに。
他の人間なんかよりも妹なんかよりもずっと、ずっと、ずっと頑張ってるのに。
誰も僕を認めてはくれない。
『誰か見てよ…褒めてよ…』
もういっその事こんな家族なんて要らない。

「お前は今日もご飯は無しだ。さっさと食器を洗え」
「はい…」
母と父と妹は嬉しそうに食卓を囲んで食べている。
俺は食器を洗う振りをしながら果物ナイフを手に取り____
悲鳴が聞こえた。


#誰よりも、ずっと

うーん……怖いの苦手なのに書かなきゃ良かった☆

4/8/2023, 10:36:45 AM

「私……ずっと貴方の事が好きでした。
付き合って下さい。」
人生で1番勇気を奮ったかも知れない。
「………」
ドキドキと鼓動を打つ音が聞こえる。早く返事をしてほしい…
「…こんな俺でもいいのなら。」
「えっ!いいの?」
「うん。本当は俺から言いたかったんだけどね」
「あはは」っと呆れた様な、少し嬉しさを隠している様な乾いた笑いが響く。釣られて私もクスッと笑ってしまった。
「…じゃあ、これから、よろしく。」
「よろしくね。」

例え、何があろうとも。
これからも、ずっと居られるといいね。


#これからも、ずっと

腑に落ちない終わり方だなぁ…返事Noの方が「これからもずっと」にはあってたのかも…あ、これ前回の続きでした。
誰か文才余ってる人わけてくれ!

4/7/2023, 11:11:30 AM

「「…………」」
ゴトンッゴトンッと、観覧車が音をたてながら上へと向かっている。木の隙間から、ちらっと夕日が見える。
 ここは遊園地。チケットが2枚当たり、好きな人を誘って言ったのはいいが…
気まずい。
最後に観覧車なんて乗るんじゃ無かった…。話す内容が見当たらなく、ただただ沈黙で外を見ているだけ。
「………ねぇ。さっき乗ったジェットコースターが見える。」
見かねた彼が、指を指して嬉しそうに言う。そんな姿さえ愛おしい。
「そうだね。」
「「……………」」
また沈黙が始まってしまった。

その時だった。
「「あっ…」」
私達は同時に声をあげた。頂上にやってきた途端、遮っていた木が無くなり沈みかけている夕日が自分の目いっぱいに映りこんだ。
「綺麗だね…」
「ね……」
……今なら言えるかも知れない。
私は沈む夕日を横目に、彼に言った。
「伝えたいことがあるの。私………」


#沈む夕日

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