夏の雨

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[春になり、桜が咲きはじめました。お元気ですか。私は今病院で治療を受けています。
突然ですが、貴方の事が好きです。治療が終わったら付き合ってくれますか?返事待ってます。]
「………」
僕は手紙を強く握りしめた。
「……そんなことなら早く言ってくれればよかったのに。」
この手紙が届いた日、彼女は治療が失敗して死んだ。なのに…今更彼女が俺の事を好きだった事を知るとは思わなかった。
早く告白すれば良かった。満開の桜が咲いた木の下で告白しようと思わなければ…!
…いや、もうしょうがないんだ。来世を願おう。

俺は病院の近くの桜の木の下に立っていた。
桜は春爛漫で、俺の心情とは正反対だ。
「…ずっと、好きだった。愛してた。」
嗚呼…本人が居たらいいのに。
その時だった。
「…私も好きだよ。私の分まで生きてね。待ってるよ。」
何処からかそんな声が聞こえた…きがした。
「…ありがとう。分かったよ。」
もう一回桜の木を見る。その時の俺は笑顔だった。
#春爛漫

自分でも何書いてんのかよく分からん(?)
「春爛漫」って言葉いいねぇ…

4/10/2023, 12:09:33 PM