なんかちょっとホラーです。
「はぁ……96点…いい加減にしろ」
まただ。
「妹はちゃんと出来るのに…」
ちゃんとやってる。
「こんなの私の兄じゃない」
僕だってお前の妹なんかじゃない。
「お前はご飯抜きだ。部屋に戻れ。邪魔だ。」
“邪魔”なんて言わないでよ…。
いつだって、どんな時でも血の滲む様な努力をした。
母に「強い子になって欲しい」と言われれば剣道や空手などを習い、父に「賢い子になれ。」と言われれば、徹夜して勉強したりしてるのに。
誰よりも、ずっと頑張ってるのに。
他の人間なんかよりも妹なんかよりもずっと、ずっと、ずっと頑張ってるのに。
誰も僕を認めてはくれない。
『誰か見てよ…褒めてよ…』
もういっその事こんな家族なんて要らない。
「お前は今日もご飯は無しだ。さっさと食器を洗え」
「はい…」
母と父と妹は嬉しそうに食卓を囲んで食べている。
俺は食器を洗う振りをしながら果物ナイフを手に取り____
悲鳴が聞こえた。
#誰よりも、ずっと
うーん……怖いの苦手なのに書かなきゃ良かった☆
4/9/2023, 11:42:12 AM