コトノハ

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4/2/2026, 2:53:23 PM

「あ、」

空を切った。
そこには何もなかった。何もなくなった。
あった筈の何か、それは一体何だった?

いまさら知覚をした。指先が震えて声も出ない。
未だあるのは残響と気配、それすら幻覚だった。

ぬるい風が頬を撫でた。次に雫が頬を撫でた。
鼻の奥が痛くなった。肺が広がらなくなった。

足元が濡れる音がした。子どもたちがじゃれ合う音がした。
それらすべては思い出のように。

膝をついて、手をついて、頭をつけて、私は泣きじゃくった。

ない。
それは喪失を超える孤独だった。

3/27/2026, 1:50:48 AM

君が窓を背にして立っている。​
煌々とさす月光と打ち付ける雨。

またか。

僕はただそれを見ている。動かない。動けない。

視線を下げて、上げると、景色が変質した。

熱帯雨林と愛犬の声。
うずまき銀河とスズメの群れ。
雲上の国と黒い出目金。

最後にあの日の景色になった。隣に君がいる。
そんなはずはないのに。

目の前に君の安らかな寝顔があった。透明な樹脂をすり抜けて頬を撫でた。温度はわからない。

踵を返して席につく。
花まみれの背景と横たえられた棺。
君はいつの間にかいなかった。

3/24/2026, 3:04:58 PM

ざあ、という音で意識が浮上した。

眩しくて目が開けられない。ライトがつけっぱなしだ。
それどころか、布団の上ですらない。首が痛い。

どうしてこうなったか徐々に思い出した。眠り落ちる前の感情が蘇ってくる。あぁ――

振り払うように首を振って立ち上がる。時計が指しているのはまだ深夜だ。

若干覚束無い足取りで動き出す。こんな所で寝てはいけない。

スイッチを押すと無機質な音がした。
暗くなった部屋で布団に蹲った。

3/23/2026, 3:08:57 PM

目で追った。

君を考えた。

喧嘩した。

それは辛かった。

違う道へ行った。

まだ君を考えた。

いつか君に会った。

まだ好きだと言った。

3/22/2026, 10:04:28 PM

心做しか、まだ甘ったるい香りのするキッチンで座り込んでいた。

時計の針と、もうひとつ、ぽたぽたと音がする。

泣いている。

分かりきった勝負でも、やらなければいけない時がある。やりたくなってしまう時がある。

ほんのわずかに期待してしまう時がある。

泣いている。視界が滲む。嗚咽が漏れる。

「バカみたい」

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