短編
夜布団に入っても寝付けなかった
睡眠用オルゴールをいくつもかけて目を閉じたり
何時もなら眠れる好きな動画をかけても
何を何度しても眠気は一向に来なかった
僕は無理に寝るのをやめて
厚着の寝巻きの上に厚めの上着を羽織って
マフラーを巻いて玄関の扉を開いて鍵をかけて
ふらりとコンビニに行く様な気持ちで街へ
散歩に出かけた。
外はやっぱり寒かった
僕の吐く息は少しだけ白く見えた
ふと空を見上げたら 今日は曇りで
月も星も見えなかった。
近くのコンビニに入って温まろうと
ホットドリンクを1本買って
飲みながら、どうしようかと迷ったけれど
何となく今なら寝れそうな気がしたから
真っ直ぐ家に帰って
買ってきたホットドリンクは飲みきってしまったから
空の容器を手を洗うついでに洗って
ゴミ箱に捨てた。
布団に入ったらあっという間に眠気が来た。
実際は、そんなに遠くには出かけられなかったけど
夜の街は静かで、ちょっと怖くて、
昼とは違った感覚がして不思議だった。
テーマ「街へ」
短編
(未知)って単語を聞くと僕は
なんだかワクワクする
どうしてと聞かれると分からない
ただワクワクする好奇心なのかなぁ
それとも子どもの頃の様に戻ったみたいな
そんな気持ちになるからかもしれない
子どもの頃は何でも(未知)の世界だった
毎日が冒険みたいに楽しかった。
大きくなって
色んな事を知って、選ぶ事が増えて
今日は何処の道を通って帰ろうか
とか今日はどんな音楽を聞こうか
新しい事に触れてみたくなる
試してみたくなる
目には見えない無数の選択肢のある
人生の生きる道
未来の見えない可能性の道
誰かに出逢って話してみたり
何かに出会って緒戦したり楽しんだり
沢山の交差点に立って 立ち止まって
選んで楽しみたい
僕はこれを
(未知の交差点)と思っている
テーマ(未知の交差点)
短編
昨日僕は、君の家に泊まりに来ていた。
君は寝巻きの儘、寝惚け眼の儘玄関まで送ってくれた
本当は駅まで送ると言ってくれていたけれど
君が目がきちんと覚めるのも時間がかかるし
なにより僕が起きる時間が、ほぼ早朝の5時だったから
そんな時間に君を叩き起して、駅まで送らせる事に
僕は気が引けてしまった
それもあって僕は、いや玄関口まででいいと
僕の方から断った。
玄関口まで送ってくれた
君はやっぱり凄く眠そうだった
君は眠そうな声をした儘
(またね)と言ってくれた。
僕もつられる様に、それに(またね)と返した。
僕は君から言われる
(またね)が凄く好きだから
それが聞きたくて、泊まりに来てる所はあるかもね。
テーマ「またね」
短編
暑くて仕方なくて昨日近くのコンビニで買った
炭酸飲料。
家にもストックが欲しくて2.3本買った内の1本を
今日は出掛けのお供に持ってきたんだけど
時間が経つにつれて、中身の飲料の量もそうだけど
外気温に触れてどんどん温くて美味しくなくなって
しまった。
でも喉は乾くから仕方なく炭酸を飲むんだ
だったら自販機で買えばいいと思うのに
その炭酸飲料は僕と無口な君の好きな味だから
何となく捨てられないからあと少しを飲みきる。
温いのを分かってて君もこの炭酸飲料を消費するのを
手伝ってくれている
無口でぶっきらぼうだけれど優しい人。
僕は夏の暑さと一緒に心音も上がった気がした。
テーマ「ぬるい炭酸と無口な君」
短編
想いの丈を綴った手紙と瓶の中に入る
僕のお気に入りのものと
友人に習って作った笹の船を瓶に詰めた
メッセージボトルが僕の手の中にある。
手紙はいつかこのメッセージが君に届く様にと書いた
僕の想いは君に届くんだろうか
そもそもメッセージボトル自体陸に流れ着くか
沈むかも分からない
この笹の船には、このメッセージボトルが
沈まぬ様にと願いを込めて作って
詰め込んだ一種の願掛けみたいなもの。
本来の意味とはきっと違うだろうけどね。
少し笑いながら僕は海の上に手紙の入った
メッセージボトルを浮かべてそっと手を離すと
僕が作った不格好なメッセージボトルは
あっという間に見えなくなってしまった。
波にさらわれた手紙は、君の手に届く?
それとも見ず知らずの人に届くのかな
いつか手紙の返事が来たらいいな…
テーマ「波にさらわれた手紙」