マオ

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3/21/2025, 10:05:38 AM

君とみた景色

君とみた景色。
そんなの、挙げていけばきりがない。
2人で見た日の出。丘から見た夕日。
手を伸ばした満天の星。
本当に、きりがない。
…でも、それは全部『友だち』として。
『親友』としてみた景色。
僕は君と、『恋人』としてその景色を見たかった。
でも、叶わなかった。
君の僕への感情は、
僕の君への感情と。
違っていた。違っていたんだ。
でも、もう戻れない。
もう、あの頃のように君と見れない。
だから、思い出す。君と見た景色を。

3/20/2025, 11:02:51 AM

手を繋いで

手を繋いで歩いた夏の日。
熱くて手汗をかいていたの、
気づかれなかっただろうか。
そんなことを考えながら、2人街を歩いた。

ねぇ、いつの間にこの手が離れたんだろ。
君はどこかに消えてしまった。
幻だったのではと思うほど、
痕跡を残さずに。
でも、私は待ってる。
また、この手を繋ぐ日を。

3/19/2025, 12:19:31 PM

どこ?

ねぇ、今どこ?
電波越しに聞こえた、君の声。
電話しながらお互いの顔を見つけて笑い合ったっけ。
ただそれだけでやけに楽しくて。
真上に輝く太陽も笑っているようだったね。

ねぇ、どこ?
今、どこにいるの?
繋がらない電波。
歩けど歩けど見つからない君の姿。君がいない。
ただそれだけのことが
やけに苦しくて、
痛くて、切なくて。
沈みかけた太陽がばかにしてるようだ。
これが、幸せの代償。
でも私は今日も問う。
『君は、どこ?』

3/18/2025, 10:05:18 AM

大好き

大好き。
僕が心の底からそう言えるのは、きっと君だけ。
深海を漂っているような僕を、
君だけが繋ぎ止めていてくれた。
君を見つけた時、
初めてこの藍のなかに愛が生まれた気がした。

ああ、でも。
もう、終わりだ。
僕が死んだら、
君は悲しむかな?
悲しまないのも嫌だけど、
君が悲しむのはもっと嫌だな。
君は笑顔が似合うから。
だから、さいごに
この手紙だけ残していくよ。
中身は、君以外の誰にも見せないでね。
だって、気恥ずかしいじゃないか。
『君へ。』

薄れゆく意識の中、最後に思い出すのは。

3/17/2025, 10:19:52 AM

叶わぬ夢

叶わないと分かりきっている夢なら、
初めから持たない方が良かった?
それでも、夢見続けることをやめることはできない。

いつもの白い駅のホーム。
空いた教室の隣の席。
ふと視線を感じて振り向く背後。
そのどこにも、君はいない。

でも。
夢を、諦められない。
諦められないから、夢なのだ。
だから、君の背中を探すことをやめない。
君の影を追うことをやめない。
涙が頬を伝う僕の足元には深く影が落ちていた。

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