大好き
大好き。
僕が心の底からそう言えるのは、きっと君だけ。
深海を漂っているような僕を、
君だけが繋ぎ止めていてくれた。
君を見つけた時、
初めてこの藍のなかに愛が生まれた気がした。
ああ、でも。
もう、終わりだ。
僕が死んだら、
君は悲しむかな?
悲しまないのも嫌だけど、
君が悲しむのはもっと嫌だな。
君は笑顔が似合うから。
だから、さいごに
この手紙だけ残していくよ。
中身は、君以外の誰にも見せないでね。
だって、気恥ずかしいじゃないか。
『君へ。』
薄れゆく意識の中、最後に思い出すのは。
3/18/2025, 10:05:18 AM