雨上がり
…雨、上がった。
虹があるかと思って見るがそうあるわけでもない。
別に晴れたわけでもないし、虹が出たわけでもない。
曇ってるだけ。
それでも雨は、上がった。
勝ち負けなんて
勝ち負け。そりゃあ大事だとも。
なにより君との試合の勝ち負けが1番大事だ。
でも。
でも勝ち負けなんてどうでもよくなるくらい
大事なものを僕は知っていた。
君がいれば、それでよかった。
君がここで笑っていてくれればそれでよかった。
それなのに、それなのに。
僕はどこで間違えた?
勝ち負けなんてどうでもよかったのに、
君が去るまで思い出せなかったなんて。
今更、苦しいよ。
ねぇ、***。
まだ続く物語
たとえどんな苦難があろうと。
どんな悲しみがあろうと、どんな喜びがあろうと。
…たとえ君を失おうと。
この世界は変わらないし、僕の人生も終わらない。
当たり前のことだけど、全ては終わるまで続く。
この、僕の人生という名の物語も。
きっと新たな出会いを空に見て。
この物語は、まだ続く物語。
終わるまで、まだ続く物語。
さらさら
さらさらと落ちる砂時計。
残りの時間はあと僅か。
この日もいつか色褪せる。
それなら今、美しいまま閉じ込めてしまいたい。
さらさらと落ちる砂時計。
僕らの時間もあと僅か。
この気持ちもいつか褪せるだけ。
それなら今、終わらせる。
君への気持ち、君との思い出、君の笑顔。
全てが砂のようにさらさらと。
これで最後
君に彼氏ができた。
私だけの君は、私だけのものじゃなくなった。
そんなの…そんなの。
「…おめでとう」
心にもない言葉が口をつく。
今私はうまく笑えているのだろうか。
私だけの親友。私の最愛の人。
そんな君は、私の世界から去っていってしまう。
辛い、辛くて仕方ない、当たり前。
でも、君の幸せを望むから。
私が心で泣いてでも、君には笑っててほしいから。
だからこの気持ちは、今日で最後。
これで、最後。
叶わない恋を想って泣くのも、これで最後。