夜が明けた。
あの日眠りについた君。
満天の星。
それから僕は永い夜を過ごしたと思う。
全くもって情けないほどの永い永い夜を。
空でたとえ流星が光ろうと、
気づくことのないほどの夜を。
そして今日、突然現れた君。
雲ひとつない淡い青色の空。
「本当、変わらず寝坊助だな」
笑い飛ばそうとしたけど、
上手くできず、雨粒が地面の砂に解けていく。
それでも僕らの夜は明けることはない。
『おかえり』「ただいま」
笑い合う。
僕らに朝が来ないなら、僕が君の太陽になるから。
どんなに離れていても
朝日が迎える新たな世界。
君と僕は結ばれた。
朝日が、大地が、世界が。
僕たちを祝福しているようだった。
白いほど澄んだ世界が僕たちを見据えていた。
夕日が消し去る僕らの世界。
君と僕は引き裂かれた。
夕日が、赤く染まったアスファルトが。
僕たちを嘲笑ってた。
灰色に霞んだ世界、
僕らはそれでも。
逢えなくても。
どんなに、離れていても。
だから今だけ。さようなら。
どんなに離れていても変わることのない愛を君へ。
「こっちに恋」「愛にきて」
…愛と恋の境界線はどこだろう?
それはきっと、ごく曖昧で。
誰にも見えない掴めない。
そもそも、恋や愛は抽象的なもの。
なのにそこに存在を感じる。
まるで空気のようなもの。
でも空気と違うのは、透明ではないこと。
どんな色にでも変わるだろう。
「こっちに恋」「愛にきて」
この2人は薄紅色。
この夕日さえ超えるほど遠く、深く。
…たとえ君がいなくなっても。
忘れることはない。
それが…
3月終わり頃から投稿できてませんでした!
本当に申し訳ないです!
これからまた投稿していきます!
七色
僕がまだ幼い頃のこと。
不思議な子と出会ったんだ。
顔はよく思い出せない。声も思い出せない。
でも、一つ覚えてるのは、一緒に虹を見たこと。
その子の髪と瞳も虹と同じように輝いていて、
つい見惚れたのを覚えてる。
青い空に、七色の虹。
『きれいだね。』
そう言って隣を見ると、
君は影も形もなく居なくなってた。
大人になって今でも、
あの日、あの瞬間を忘れられない。
僕はいつまでも待ってるよ。
君が残した七色の羽を持って、虹の空の下で。
もう二度と
嬉しい、楽しい、ときめく。
いつでも君を考える。
桜舞う春の日、君と結ばれてから毎日が楽しい
こんな日がいつまでも続けばいいのに。
辛い、苦しい、切ない。
もう一度でいいから会いたい。
雪が降る冬の日、君がいなくなってから毎日が苦しい
こんなの耐えられない。
こんな思いをするなら…
恋なんて、もう二度と