駆ける鱗

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1/21/2024, 3:24:29 AM

海の底


水底から見る景色
かつての日出る国の本来の 輝いていた真の時代か
しかしてそれは本当に素晴らしいものだったのだろうか

ひと粒でも残してはいけない
残すのは許されない
私はこの言葉が呪いと化していると常々思っている

西洋ならドワーフ 妖精の類はあまったものを
分けることによって家の手伝いなどをしてくれる
東洋なら捧げ物 おすそ分けで助けてくれる妖怪
そういう目には見えないが力を揃えてくれるというのは
古今東西今昔必ず有るからだ
信仰力すら必要なし ただ思い 分ける
それだけでいいのである

海の底

よくも悪くも水ほど恐ろしいものはなし
五行思想でも軽視しにくくも当たり前だと
というお話

火がある生活に慣れすぎると己見失い森(木)迷い
悪鬼もしくは帰らずの海のモノ か

音さえわかれば終わるときですら生きていたいなら
わかるはず おそらく きっと

1/18/2024, 11:21:21 AM

閉ざされた日記

日々文を綴るのに日記というものは使う
良いことも悪いことも悲しいことも怒ることも
頭の容量を超えて消えても残るようにと

写真や模写などもつけられるとなおよい
偽りの記憶ではなかったと
確信をもって日々を振り返ることが
できるからだ

あとで思い出したくないことであれば
閉ざしてしまえばよいのも優れている
嫌な、苦い、痛い、辛い、苦しいと限界が
来たときに封印することができる

楽しい、幸せ、嬉しい、起こった奇跡
があれば開けば良い

人は日記というものの可能性に
まだあまり気がついていないのかもしれない

1/17/2024, 6:51:24 PM

木枯らし


とても痛すぎた悲しすぎた裏切り
一つだけでいいと それは最高の自分の心の
宝物だからと叫んでいた

それなのに不条理なこの世界
三つも出して自分には多い多いからと
やめてほしいととにかく狂う

そして真実を知った時
あまりに痛すぎた 辛すぎた そして
たくさんの涙が 怒りが
それ以上に
優しさが辛すぎて泣きじゃくるしか
できなかった まるで木枯らしが吹く
そんな気持ちだった

1/15/2024, 2:37:12 PM

この世界は

偽りでも美しく
そして偽りが故に醜くもある

岩から滴る癸
石の上にも三年 雨垂れ石を穿つ
その信念 信仰 本心なら
それは偽り、狂気、でもなく真の己の心なり

しかし、少しの嫉妬否四罪四凶そして七罪の自覚
なければ生まれた場所すら帰れなくなる
顔もない渾沌と化す

果たして人は物はなにを思うのだろうか
分けるということだけは忘れていけなかった

と、私は思う

1/14/2024, 4:14:01 PM

どうして


消せない記憶。どうして?と黄昏へ。
朝は赤子、昼は大人、夜は老人。これは昔の謎解
だっただろうか。

日々積み重ねるも、最愛の人がいるも何故か
たまに泣きたくなる記憶。多分、ただ単に心が
不安定で揺れるのであろう。臆病なものには
壊れないものたちが最も恐ろしく感じるからだ。

ものと書いて、者、物、喪のと書きつづれる。
裏を返せば必ず終りが来るはずなのに
永遠を求めすぎた結果の
『壊れなかったもの』たちが私には恐ろしすぎた。

最後まで守られて支えて見るのが精一杯。
それこそ神は不条理なのかもしれない。

どうして、と。

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