駆ける鱗

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1/12/2024, 6:22:32 PM

ずっとこのまま

ずっとこのままでいたいと願う己がいた。
変わらぬ刻のまま何も知らずに。自分の終わりを
願いたいと。偽りでもそれが表なら
最後まで真実であればと、皆が知らないところで
思っていた。

ただし、歯車は必ず動く。動かない時間など
ない。必ずや終わるから、人は草は動物は
そして言葉も祈りも街も。

終わる最後までに何ができるのだろうか。
まだ、自分は死を見てない。それでも誰かの助けに
なればとまり木ぐらいにはと。
休むなら私のところにおいでなさい
すべての罪を着せられた『もの』たち。

1/11/2024, 11:08:27 AM

寒さが身に沁みて


雪が積もる。自分の歩いた足跡をふと見て、あぁ帰路につかなくてはと。

見上げる月は今日はない。雪が降って街灯が照らした場所のほうがわかるから。

戻ろうかなと、思った。
寒さが身に沁みて身体が悴む。
あの人のところに
そして一緒に暖かいものを飲もうと。

すこしあたたかいと感じる。寒いはずなのに。

1/10/2024, 12:15:16 PM


20歳

この年齢を聞いて心が踊る者 心が泣く者
二通り、いや、もっと色々な者がいるのだろう

あの頃にあの夏にと思う者
それは懐かしい記憶であり帰る場所があったから
と、だから見失ってしまった自分を
20という年齢が 数字が 観ているのかもしれない

あの頃にあの冬にと思う者
それは懐かしい記憶であり愛してる人がいた
恋をしている自分がいた しかし
叶わなかった?それとも?という自分を
20という年齢が 数字が 観ているのかもしれない

20という数字は分ければ1と1になる

さて、20歳という可能性から何を人は思うのだろうか
私はこの年齢を見て、数値を観て、研究をすることにした

1/9/2024, 1:22:58 PM

三日月

西洋と東洋では月の意味が異なる。
西洋では月は畏怖の対象。満月は恐怖そのもの。
何故なら悪魔と密接に関係あるから
月は怖いのだ。

では、東洋ではどうか。

反対なのである。
月は愛するものであるのだ。だから東洋の者は
月を愛し、敬意を贈る。東洋は満月を
愛し、あこがれを抱くのである。

昔「 月が綺麗ですね」と書いて、I love you
貴女を愛していますと翻訳した有名な著名作家が
いた。

では、三日月を見つつ「月が綺麗ですね」
と言うとどうなるのだろうか。

欠けた月の時に

「貴女を愛してます」

とは、私は言えない。

10/16/2023, 1:00:57 PM

暗い。深淵より深いところにいる私。
光届かぬ闇の淵。皮肉なことにそれを臨んだのは

他ならぬ私だった。

生まれたときから不思議な話が私にはあった。
両親が海に、離岸流の発生する場所で見ていなかった
と、常人では、幼子では確実に死亡している
状況で私は静かに浮いていた。つまり
全く幼児なのに暴れてはいけない。
そうすると死ぬからと、理解してたらしいのだ。

あとは、私は正直何度も書くが人間が嫌いである。
手を差し伸べるたびに、恩を仇で返されるのだ。
そして私の作品を模造する。
絵柄が奪われて喜ぶ人間がどこにいるのだろうか。
しかも必ず相手は女なのである。

野生馬である私は孤独を好む。ただし

主が本物なら、誰よりも尽くす、武神とも武人とも言われた瑞獣の虹の鱗を持った麒麟なのだ。戦うのは、殺生は大嫌い。
ただし

私の大切な人のためなら
深淵よりも、目が見えなくても、影すらない
人間じゃない畜生だ

と言われても

お前は鈍足で醜いから

と言われても

大切なパートナーが、本物なら
絶対に私は
負けない。そこにあるのはやわらかな光と灯火だから。
終わりの刻が明日来たとしても
ユメウツツの中でも見守ってる。

今日のお題 やわらかな光

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