駆ける鱗

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9/10/2024, 3:19:19 PM

喪失感


心に隙間風が吹いた気がするのは何故だろうか
喪う 失う それは人が生きているから来る
必ず起こり得る終わり

人の心は硝子の器に入った水のようだから
だから失う怖さ 喪う嘆き 一雫の雨
例えそれがどんな些細な出来事
何気ないことであったとしても

喪失感があるから人は人であるということを
忘れないのであれば、それは鏡に映る自分の姿を
そして心を認識できるのではないだろうか



嘆きも痛みも苦しもないのであれば
【映らないでもがく自分を】喪失するのだから

9/10/2024, 9:41:13 AM

世界に一つだけ

己の存在というのがまず、世界に一つだけということを意外と人はわからない

それ故に己が
たった一つの宝石にもなり
たった一つの剣にもなり
たった一つの書にもなり

という
それぞれが己という最高に一つだけの

ただ、それ故に
他の誰かを必要以上に傷をつけてはいけない

『世界に一つのものを持つ 己』を喪うのだから

5/19/2024, 5:53:47 PM

突然の別れ


永遠に続くというのは誰しもが描くものだと
日々を送る中でふと思うことがある

毎日の挨拶 仕事 食事 休息
簡単なルーチンと言えるものも

そういうものとは別に生き甲斐にしているもの
毎日想う人(架空のでも) 恋 愛する物
そういうものも
やはりずっと続くと気づかずに思うのでは
いや、忘れないようで忘れてしまうのではないかなと
過る

そういうのは【死】のように
本当に突然の別れを告げるかのように来るのだから


だからこそ、痛い、辛い、悲しい記憶を忘れるのもとても重要だけど

その【別れ】の時がいつ来ても良いように
毎日全力で私は生きている


[帰還するために]

5/10/2024, 1:55:01 PM

モンシロチョウ

春麗らかな日々を送ると見かけるのは虫の仲間たち
私は特に虫は嫌いでもなく特別に好きでもないのだけど
花を見ると虫を見る その虫を鳥が食す
その鳥は狐や狸に狩られる
という自然と営み、生存競争も同時に見る

でも本当に不思議な世界 いつもある世界なのに
視線を変えるだけで何かが変わる

前世はモンシロチョウと言われても

それならば青虫の時代があって
そこから蛹になり
モンシロチョウとして羽化した
最後に番に会えたのかわからないけれど
それはきっと【他の生き物の役に立てることができた】

のだと、自分は誉をもらったと思える
それはだれも信じなくてもよい

【大歓声】

5/9/2024, 12:13:24 PM

忘れられない、いつまでも

自分の中で極めたものがひとつだけあった
たくさんやってきた中で、学び、遊び、運動し
多様な世界を見てその一点で
最上位と言える極めたものが

反対にはほぼ同じものがいた
ただし、行動も近いのに異なっていた
堕落、ひとつの世界しか見ないという中で
最上位「になった」と嘯いた

私の極めたモノは自分の記憶としても記録としても
ダビングから焼き直して何度でも見られる
その時のその時代のことすら気温すら正確に
一つの極みが 忘れられないいつまでも
に繋がった

その天命名刀透明の如く

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