まだ私は死【四】を知らない
私はまだ一度も人の死を見たことがない。生きている時間は決して幼子でもなく、若人でもないのだが
しかし運命なのか、そういう星の下にいたのかはわからない。たった一度も、そして怪我人が運ばれる現場、さらに人身事故にも[一度も]遭ったことがない
親族の葬式も時がなのか魔がというのかは不明なことに他の家族の補助もあり自分だけ家番をすることになったという
学生の頃から死というものはというのについて学び、西洋東洋の宗教、臨床心理学、そして行き着く先として死の世界所謂地獄、黄泉の国、見るなのタブー、六道輪廻、最後の審判などについて考えた。そしてもう一つ。死の前に何を見るか、そして[水とは別に何を食べたいか]という事である
水は霊が依る。水があって人は生きる。死んでも未練があるのであれば水を求める。
では、人は。最後に何を食べたいを切望するのであろうか?本心から求める食べ物は何なのだろうか
でも、私は死を見たことがないから結局のところ【私が終わる時】にわかるのだろうか
それが生涯の研究テーマなのかとふと、夜明けとともに思った
12/11/2024, 10:58:24 PM