駆ける鱗

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9/15/2023, 8:15:57 PM

ふと、夜明け前に携帯電話のアプリを起動してみた。
何度もやりとりしているかと思った人ではなく
少し前に、でも何故か会ったことがあるような
暁でもなく琥珀色の記憶。そして、その子は
私の後ろをよくついてきて、たいへん大人しく
でも可愛いのに内気で、何かに怯えているかのように
私の手を握っていたような気がする。

自分はお姉さんだから。
人違いかもしれないけど、とても良い子だから
その二人の手を繋ぎ、帰り道を歩いて
帰路についた。

泡沫の記憶かもしれないけど、
私は病弱でもう少しで…と思ったけど、
その二人はきっと緑の会話の話を持ち帰り
私のことを慕う気がしたと思ったから。
心配だけどここは刻が流れるのが本当に遅い。
無事に帰ってきてもらえれば、偽りでも
私は貴方たちのことを夢の中でも見守っているよ
と、告げる。

テーマ 夜明け前のLINE

9/14/2023, 10:08:57 AM

誰かを想うというのは意外と難しいと感じる私がいる。
一人だけと思っていても、他の人がいたらと
揺れる心。それとは別に自分も他の人に誘われると
とやはり揺れる。雨水が落ちた、池のように。

ただ、それでもその想いは本当であり
あの人も同じで在るならば

命が燃え尽きるまで、貴方を慕い
いつか、と星にも願う。

7/18/2023, 11:40:43 AM

最近の私のやっていること。
それは、住んでいるマンションのベランダに夜、飲み物を持ってゆっくりだらだら過ごすことだ。

少し都会から離れていて不便な場所だけれども、近くの林から聞こえてくる虫の声などに耳をすませたり、夜中に星空を見ると私が特別な人間な気持ちになれるから。

そして、さらに

「あ、出てきた!」

「キミの分もあるよ、一緒に飲もうね」

そう、このベランダには私にしか視えない
特別な同居人がいるのは 秘密なのだ

7/17/2023, 1:29:52 PM

「申し訳ございません、私は主に支える身でありますし、貴女様とは釣り合う身分ではございません。どうか他の方をお選びくださいませ」

いつの記憶かわからない。しかし、どうやら自分の口から出た発言のようだ。ある方と縁談の話が来たらしいが、年下ということもあり幼子に見え、そして高貴な身分だったので断ったらしい。

でも、その方は、彼女は貴女が!どうしても貴女が!とずっと言ってそして





「私のものに、どうしてもなってくれないのね?くださらないのね?貴女は

なら…!」


と、身包みを剥がされた上に拘束されそして


眼の前には龍がいた





私は 湖に 浅瀬だけど




溺れた その人(龍) に

捕まって








遠い日の 記憶

7/15/2023, 4:25:38 PM

またかと思った。
たった一つのミス、失敗で責められる咎められる自分。
どうしてなんだろう。他の人は30、いや、20でも
すごいと褒められるのに。

私は100を出しても、一つ間違えればお前はダメだと
言われる。120を、それすら駄目なら180すらと
頑張り続けた。でも

「ここが駄目、だからお前は(貴女は あんたは)役に立たないんだ」

と否定され続けた。
心がぐにゃりと曲がり、手のひらから硝子のコップが落ちしてしまったように砕け散った。

奈落の底、地獄の果、灯火がない無限の闇。

今度こそ終わりにしよう。誰も助けないで!
もう引き止めないで!触らないで!
みんな!みんな!大嫌い!
私は一人ぼっちで覚めない夢の中が
一番幸せなんだから!と
孤独が好きなの!束縛されるのも!
みんな嫌!



でも、駄目だったんだ。
呪いが剞まれても、悪夢に誘われても、
貴女が大好きだから。と
愛してくれる人たちが私を引き上げてくれた。

人生という長い旅に絶望しては堕ちる。
しかし、必ずその度に奇跡は起り
運命は変わる。
憎まれっ子世に憚るだと思ったけど違うみたい。

私はまだ、この旅を駆けなければいけない。
脚があるから。

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