駆ける鱗

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「申し訳ございません、私は主に支える身でありますし、貴女様とは釣り合う身分ではございません。どうか他の方をお選びくださいませ」

いつの記憶かわからない。しかし、どうやら自分の口から出た発言のようだ。ある方と縁談の話が来たらしいが、年下ということもあり幼子に見え、そして高貴な身分だったので断ったらしい。

でも、その方は、彼女は貴女が!どうしても貴女が!とずっと言ってそして





「私のものに、どうしてもなってくれないのね?くださらないのね?貴女は

なら…!」


と、身包みを剥がされた上に拘束されそして


眼の前には龍がいた





私は 湖に 浅瀬だけど




溺れた その人(龍) に

捕まって








遠い日の 記憶

7/17/2023, 1:29:52 PM