ふと、夜明け前に携帯電話のアプリを起動してみた。
何度もやりとりしているかと思った人ではなく
少し前に、でも何故か会ったことがあるような
暁でもなく琥珀色の記憶。そして、その子は
私の後ろをよくついてきて、たいへん大人しく
でも可愛いのに内気で、何かに怯えているかのように
私の手を握っていたような気がする。
自分はお姉さんだから。
人違いかもしれないけど、とても良い子だから
その二人の手を繋ぎ、帰り道を歩いて
帰路についた。
泡沫の記憶かもしれないけど、
私は病弱でもう少しで…と思ったけど、
その二人はきっと緑の会話の話を持ち帰り
私のことを慕う気がしたと思ったから。
心配だけどここは刻が流れるのが本当に遅い。
無事に帰ってきてもらえれば、偽りでも
私は貴方たちのことを夢の中でも見守っているよ
と、告げる。
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9/15/2023, 8:15:57 PM