駆ける鱗

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7/12/2023, 2:16:30 PM

今年で夫と籍を入れて早5年めになる

それまで恋とか結婚とかとはほぼ無縁だった私にとっては、振り返ると幻かな?とも錯覚する思い出と出会いであった。

毎日特になにも代わり映えのしない日々。普通だけ、当たり前のことしかできない自分だが、夫は出逢った瞬間一目惚れしたらしくとにかくアピールされ根負けして付き合い、あぁ、この人ならいいかなと思い結婚したのであった。

それから最高に幸せな日々。生まれてきた意味を知った。これまでで一番幸せな、という記憶を今日も私は最愛の人と重ねるのであった。

この幸せが永遠に続きますように。

7/10/2023, 11:24:42 AM

喉が乾いた

一面炎で包まれ、真っ暗闇に等しい中歩く私がいた。
ここは地獄か?と。降る雨は優しいものではなく、身体を蝕むような死を感じさせるもの。
この時に、この場所に、私という存在はいないのに。

川を視たが積み重なっていた。そして力尽きたのであろう。水がほしいと思った。一滴でもいいからと。それでも川には近づけず、焼かれるような熱さの中に私はいた。

目が覚めると、夫がとても心配そうにしてすぐに抱きしめてくれた。私は熱いだけ特に悲しみもなかった。しかし、夫はたくさん泣いた。戻ってこないのでは、と。貴女がと。