ひろちゃん

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10/11/2024, 1:07:48 PM

その日は朝から小雨模様
黙々と植林の中を進んだ
君と何度登っただろう
僕はまだこんなところにいる

暗い暗い森の中を
ただただ水は流れていく
君がくれた温もりさえも
もう忘れてしまったよ

その時空から陽が射してきたんだ
気まぐれな一瞬の優しさが
まるで笑顔をくれたように
感じて少しだけほっとする

空から下りたカーテンが
とても綺麗だったのは
多分空が灰色に
包まれていたからだろうね

そうだった僕が君を愛した頃
見上げればいつも灰色だった
けれど君に助けられて
僕は幸せだったと思うよ

10/10/2024, 10:20:40 AM

君の涙の理由を僕は知らない
多分聞いても理解出来ない
君だって僕に言っても仕方ないと
何一つ言ってくれないから

どこまでも死ぬまで歩いていく
砂漠の砂を踏みしめて
炎のような日が沈む
風の音だけが響いていた

君は俯いて泣いていた
友達が心配そうに見つめている
こんなにも君のことを思っているのに
僕は君のことを何も知らない

どこまでも死ぬまで歩いていく
孤独の砂を踏みしめて
炎のような日が沈む
風の音だけが響いていた

僕には何が欠けているのか
他の人と生まれつき違うのか
全ての人は向こう側で
僕はどうしてここにいるのか

10/9/2024, 10:12:52 AM

ハートが踊る
素敵なメロディー
軽やかな僕ならいいのにね

君の指先
細く白い腕
白いワンピース綺麗

僕はタップを踏むんだ
眼鏡が飛んでも
拾ってる暇ない
君をつかまえるまで

流れるように
風に身を任せて
リズミカルな木琴のように
跳ねるのさミュージカル

ハートが踊る
素敵なメロディー
ココロコロコロ
ドングリコロリンコ

10/8/2024, 2:56:21 PM

夜中の一時から朝の六時
ベッドに倒れ込んで寝息を立てよう
君のことを考えながら
眠る夜は心地良いから

まるで波が寄せるように
私の心に静かに寄せる
君の微笑み優しい声に
過去の二人を思い出すから

あの日ケンカしたことも
そしてサヨナラしたことも
遠い遠い記憶の隅に
しまい込んで今はもう

束の間の休息を
一緒に夢の中で過ごす
明日の朝が来るまでずっと
揺られながらただ浮かんでいる

10/7/2024, 3:08:51 PM

私の体は少しずつガタが来ている
肩をやって手術して
リハビリ途中で足を痛めた

肩をやる前までは
なんでも思い切り力を込めて
引っ張れたし踏ん張れた

自分の頭は信じられなかったが
自分の体は信じていた

ところが今はあまり強くひねると
ネジがバカになるこの椅子の足のように
引っ張りすぎるとポロリと外れるんじゃないかと思う
それと同時になんだか少し大事に扱ってやろうと
思うようになった

人生はどうやら限りがある
思っていたより早くそれはやって来るかもしれない

女子大生が二人公園でトレーニングしている
とても強くて逞しい
溌剌とした笑顔を見ながら
頑張れと静かに呟いた

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