その日は朝から小雨模様
黙々と植林の中を進んだ
君と何度登っただろう
僕はまだこんなところにいる
暗い暗い森の中を
ただただ水は流れていく
君がくれた温もりさえも
もう忘れてしまったよ
その時空から陽が射してきたんだ
気まぐれな一瞬の優しさが
まるで笑顔をくれたように
感じて少しだけほっとする
空から下りたカーテンが
とても綺麗だったのは
多分空が灰色に
包まれていたからだろうね
そうだった僕が君を愛した頃
見上げればいつも灰色だった
けれど君に助けられて
僕は幸せだったと思うよ
10/11/2024, 1:07:48 PM