小さい頃からどこか外れていた。
空気が読めないともよく言われた。
皆当たり前かのようにやっているのに僕だけ出来ない。
何で僕はできないんだろう。
どうして皆はそんな簡単そうに出来るの?
誰に習ったの?
僕、これのやり方知らないよ。
授業だって休んだことないのに、僕以外の皆はいつの間にかたくさんのことが出来るようになっていた。
おいていかれてる。
わかっているけど、どうしようもできない。
僕以外の全員がやり方を知っていて、先生は困ったように僕を見た。
何で?
教えてもらってもないのに、出来るわけ無いじゃん。
知っているのが当たり前?
皆いつから知ったんだろう。
誰から教えてもらったんだろう。
暗黙のルールとか言うのは苦手だ。
教えてくれないくせに、間違った行動をとるとすぐ怒る。
いつか誰かが言った。
皆と同じ行動を取れる人が正しくて皆と違う人は要らないんだって。
何でそんな事言うの?
……普通の人はそんな事、思っても口に出さないよ。
皆で合唱をやる時も、皆なにも見ずに出来てるのに僕だけあってなくて迷惑をかける。
誰も何も言わないけど、その無言の空気が怖い。
堂々と悪態をついてくるわけじゃないけど、励ましてもくれないから。
大体が教えてって言うとすごく雑に怒ってる雰囲気だしながら教えてくれる。
それなら断ってくれる方が楽なのに。
遠ざかっていく周りの人達。
追いつけない。
人から特別外れているわけじゃない。
皆と特別距離があるわけじゃないのに、僕はもう何十年も皆と並べずにいる。
大人になると子供の頃の何倍も人との距離を縮めるのが難しくなった。
今まで、遠くなっていく人との距離に必死に追いつこうとしていたけど、これからは少しだけ休んでもいいかな…?
流石に疲れた。
遠く....
読んでくださりありがとうございました。
少しだけ体験談混ぜてます。
さて、雑談します。
あの、私今までずっと一組だったので、担任が男だったんです。(一組 男 二組 女)
そんで女の先生に担任になってほしくて六年生になって初めて一組が女で二組が男になったんですよ。
でも、女の先生が機嫌によって態度が変わる人だったんですね。
怖いんですよ。
機嫌悪い時に宿題やるの忘れましたって言うといつもより不機嫌になるし。
宿題はやらなかった私が悪いんですが…。
まぁもうちょっとで卒業なんで、会わないと思います。(小中一貫だから校舎でもしかしたら会うかもしれない)
今年、二組の先生がだいぶゆるくて、これなら男の先生のほうがよかったなぁって思ったりします。
あと、私先生の名前覚えるの苦手なんですけど貴方はどうですか?
「好きです」
勇気を出して告白した日。
「ありがとう、でももう付き合ってる子がいるから」
そう言われた。
いや、仕方が無い。
だいたい私が告白したのは学校一モテる鈴木(すずき)くんだし。
付き合いたいだなんて、叶うはずがないのだ。
所詮私も脇役だった。
鈴木くんを見る。
迷いのない目。
私が告白した時一瞬の迷いもなく私を振った。
告白され慣れた態度。
鈴木くん。
鈴木くんの目には私がどう写っているんですか?
所詮私は顔も描かれない脇役ですか?
ねぇ、そんなに真っ直ぐ見つめ返してこないでよ。
少しくらい照れてくれても良いんじゃない?
「ごめんね、急にこんな事言って。これからも友達でいてくれる?」
「…あぁ、うん。もちろん」
今の間なに?
…あぁ、なんだ。
鈴木くんの中じゃ私って友達でもなかったの?
結構話してたほうだと思うんだけど。
ただのクラスメイトだと思ってた?
うわ、なにそれ、私めっちゃキモい奴じゃん。
勝手に鈴木くんと友達だと思ってるキモい奴。
「何してるの?」
後ろから可愛らしい声が聞こえた。
「いや、その、また」
少し小さい声で鈴木くんが答える。
「あぁ」
まるで私の値踏みでもするかのように下から上までしっかりと見てきたのは学校一可愛いと言われている七瀬(ななせ)さんだった。
もしかして、付き合ってる子って七瀬さん?
七瀬さんは女子の間で「学校一性格悪い」とまで言われている女の子。
こんな子と付き合っているのか、と驚きつつ私はさっきの鈴木くんの言葉が頭から離れない。
“また”。
やっぱ告白され慣れてたんだ。
それじゃあ動揺しないはずだよ。
私なんか、へでもない女の子にも告白されてるはずだし。
まぁ、最初から叶わないのは分かっていたから。
「私邪魔だよね。今帰るから、バイバイ」
だいぶ早口でそう告げてから私は踵を返した。
胸の奥から熱いものがこみ上げてくる。
すでに二人の世界に入っていた彼等には私の言葉なんか聞こえていなかったに違いない。
だって、挨拶ですら返してくれなかったんだから。
さよならくらい聞いてくれたって良いじゃん。
とんでもなく惨めな気持ちで家に帰った。
バイバイ
読んでくださりありがとうございました。
(下らない話)あの、好きな人の事勝手に自分の中で美化してた事ってありませんか?
私の好きな人とは一年生から四年生までずっと一緒で五年生になってクラス違くなるまで本当にずっと一緒にいたんです。
だから、結構好きな人の事知ってるし何でも受け入れられるくらいに考えていたんです。
で、六年生になってまた話すようになったんですが、なんか知ってるのと違う訳です。
私の知ってる好きな人は大っぴらに人の悪口を楽しそうにしないイメージがあったんですが。
だいぶ違う。
なにがあった?ってくらい違うんです。
びっくりしました。
それだけなんですけど。
小さな王国がありました。
その小さな王国の一番端には小さな家がありました。
小さな家には小さな女の子がたった一人で暮らしていました。
小さな女の子はまだ幼い時に親に捨てられたのでありました。
小さな女の子はいつも小さな小さな独り言を言いました。
「あぁ、淋しいな」
その小さな小さな呟きは誰の耳にも届きません。
そして小さな女の子には誰にでも聞こえる声を出す勇気はありませんでした。
小さな女の子はいつも何かを探していました。
誰にも言えない探し物。
誰も知らない探し物を。
「どこにいるの?どこにあるの?」
小さな女の子にはその探し物が生き物なのか物なのか、さっぱりわからないのでした。
ある時、いつものように何かを探していると小さな木の根になにか光っていることに気が付きました。
「あれは何?」
小さな女の子は木の根に駆け寄りました。
それは温かい輝きを放っている“勇気のかけら”だったのです。
小さな女の子にはこれこそまさに探し求めていたものだと分かりました。
ただ、“勇気のかけら”は小さい為、小さい女の子は小さな勇気しか出せません。
それでも勇気を枯竭している小さな女の子にとってはとても大きな勇気でした。
…さて、最近小さな女の子の住んでいる小さな王国を治める王様の黒い噂が広がっているようです。
誰が言い出したのかはわかりません。
信用できない黒い噂。
この国の王様はとても心の優しいお方で小さい女の子の住んでいる国の隅っこにも時々顔を見せるような方でした。
手間を惜しまず、国民のことを第一に考える王様の鑑のような方の黒い噂。
それは瞬く間に広がっていきました。
『王様は裏で人身売買を行っている』
『王様は毎日新しい上等な服を買っている』
『王様は気に入らない部下を殺害している』
誰もが嘘だと思いました。
誰もが噂を否定しました。
それでも、誰もが本当かもしれないと疑っていました。
やがて誰もが王様に嫌悪感を抱き始め暴動が起こりました。
そんな中、小さな女の子だけは王様を信じていました。
小さな家にたった一人で住んでいる小さな女の子を気にかけてくれたのは王様だけだったからです。
王様は小さな女の子に優しくしてくれました。
温かいご飯をくれて一緒に遊んでくれました。
それでも、小さな女の子は自分には何もできないと考えていました。
時間が立つにつれ国は荒れていきました。
そうして遂に、王様は国民に捕らえられました。
王様は公開処刑される事になり国中の至る所で話題になりました。
正確な日時が発表され誰もがいまかいまかと待ちわびました。
ついに待ちに待った日。
処刑台の前には大勢の人が押し寄せました。
その中には小さな女の子の姿も確認できます。
王様は拘束されて現れました。
王様を拘束している人が大きな声で叫びます。
「さぁ!ついに待ちに待った処刑日だ!」
けれどそんな言葉を遮って国民は叫びました。
「そんなの良いから早くやれ!」
「殺せ!」
誰もが一刻も早く王様の死を見たいと思いました。
けれども誰もが胸にもやもやとした気持ちを持っていました。
誰もが仕方が無い、もう止められないと思っていました。
…誰も声を上げる者はいません。
「最後にこいつの言葉を聞いてやろうじゃないか!!」
再び拘束している人が叫びました。
王様は何も言いません。
虚ろな目でただ国民を見下ろしています。
「やめょぅょ」
その時、消えそうな、小さな声が聞こえました。
誰の声でしょう。
全員がある一箇所に注目しました。
はたしてそこには、小さな女の子が立っていました。
小さな女の子は誰にも届かないはずの小さな小さな声で王様の処刑に反対したのです。
誰にも届かないはずのその声は、その場にいる誰の耳にも届きました。
それはきっと小さな女の子が拾った“勇気のかけら”のおかげでしょう。
誰も何も言いません。
それは肯定と受け取って良いのでしょうか。
「そうだ!」
誰かが声を上げました。
「そのとおり」
別の誰かが声を上げました。
やがて次々と辞めるべきだと声を上げ始めました。
勿論、プライドの高い人や本気で殺したいと思っていた人達は別ですが。
それでも、その場にいるほぼ全員が小さな女の子に賛成しました。
これによって王様は助かりました。
小さな女の子は小さな勇気で王様の命を救ったのです。
この小さな王国には沢山の“勇気のかけら”が落ちています。
小さな勇気でなにが出来るのでしょうか。
小さな女の子は今日も“勇気のかけら”を探しています。
小さな勇気
読みに来て下さりありがとうございました。
こういう文章を書くのは初めてなので乱暴な部分もあったと思います。
読み切ってくださりありがとうございました。
さて、愚痴でも書こうと思います。(悪口っぽいので嫌な人はご遠慮ください)
私の友達(仮でCちゃん)の事です。
Cちゃんと遊んでいた時のことです。
オセロをしていたんですけど、私の方が勝っていたんです。
そんな時、私は次はあの場所に置こうと決め自分のターン(?)を終了しました。
私は他のゲームをしながらオセロをやっていたのでCちゃんのやっているところは見ていませんでした。
Cちゃんのターンが終わって私が次に置こうと思っていた場所に目を移すと何故かコマの位置が変わっていて置けないはずのコマが置かれていました。(Cちゃんのコマ)
その時私がCちゃんに「コマの位置変えたでしょ」と言っても認めてくれませんでした。
だから次やるときは目を離さずにちゃんとやったんです。
その時も私が勝っていたんですがCちゃんが途中で時間がどうのと言い始め結局勝負はつきませんでした。
ならばと、時間のある時にCちゃんとオンラインでやりました。
完全に盲点だったのがオンラインだと接続が切れればやれなくなることです。
Cちゃんが負けそうになるといきなり回線が切れました。
私はもうCちゃんとオセロはしないと誓いました。
あと、Cちゃん素直じゃなくて、褒めて欲しいなら褒めてって言ってくれれば良いのに、何度もおんなじ絵を見せてきて正直うんざりしてます。
まぁ、絵自体は普通に上手いので私も褒めるんですが。
こんなくだらない話も最後まで読んでくれてありがとうございます。
「じゃあ行ってくるから。何かあったら連絡して」
言ったのはお母さん。
思い出したように立ち止まり、玄関のドアを薄く開け早口でそう言う。
「大丈夫」
「いつもごめんね」
そう、これはいつものことだ。
弟のため。
仕方が無い。
僕の弟は生まれつき身体が悪く、入退院を繰り返している。
『お兄ちゃん!』
弟の顔を思い出す。
あの笑顔のためならこんな事へっちゃらだ。
自分の部屋に戻ってカバンを漁る。
宿題が残っているのを思い出したから。
「何だかなぁ…」
宿題は僕の苦手な漢字。
学校でやるぶんには出来るのに、家に帰ると途端にやる気が無くなる。
今は六時。
ちらっと時計を確認した。
寝る時間はだいたい九時半。
ご飯食べるのが六時半。
宿題は六時から六時半までで終わらせる。
あとは自由時間。
メディアの時間は決まっていないけど僕は良い子だからちゃんと一時間半って決めている。
ぐうぅ。
突然腹が鳴った。
したからはご飯のいい匂い。
……今日は先にごはん食べよう。
まだ温かいご飯と肉を交互に食べる。
ふと、飾ってある写真に目がいった。
お母さんとお父さんと僕と弟が笑っている写真。
会いたいな。
最近はずっと入院していて会っていない。
お母さん、前は僕が「会いたい」って言えば笑って「良いよ」って言ってくれてたのに。
最近は「駄目」って言うか少し悲しい顔して「ごめんね」って言う。
謝るくらいなら連れて行ってくれれば良いのに。
……そんなに深刻なのかな。
大丈夫かな。
会いたいな。
「お母さん、これ」
昨日、学校の準備をしていたら出てきた授業参観のお便り。
次の週の金曜日だ。
「あぁ、じゃあお母さんが行こっか」
「え」
思わず声が出た。
前だったら申し訳なさそうに「お父さんに頼んでおく」って言ったのに。
「何で?」
どうして?
「何でって…何が?」
「だって前は、はるとがいるからって」
はるとは弟の名前。
「…もう良いかな。あのね、はるとは」
「おい!」
お母さんの声はお父さんの大声にかき消された。
お母さん達が別の部屋に行ってしまう。
僕はそれを追いかけることにした。
「言わないって話し合ったじゃないか。言うにしてももうちょっと大きくなってからだ」
「でも、それじゃあ…」
「茂(しげ)は、はるとが好きだったんだ」
茂は僕の名前。
「あんなに仲が良かったのにはるとが___と分かれば茂はどうなると思う。よく考えろ」
はるとの話?
はるとが、し…ん。
「嘘だ!お父さんの嘘つき!だいっきらい!!」
「茂?聞いてたの?」
戸惑うお母さんの声。
僕は真っ直ぐ自分の部屋に戻った。
「やっぱり茂にはこんな残酷な嘘つかなくてよかった」
「逆だろ?きっと茂も分かっていたんじゃないか?子供だって馬鹿じゃない。心の準備をさせる為にもこの嘘は必要だった」
「……これが、やさしい嘘とでも?」
「あぁ」
「……」
「あいつの事はお前より知ってる。お前ははるとに付きっきりだったからな。お前は何も分かってない。これが一番“やさしい嘘”だ」
やさしい嘘
読んでくれてありがとうございました。
終わりが難しい。
(雑談)
今日、恋愛の話します。(友達の)
なんか友達に好きな人ができたらしいんですよ。
もうその友達の好きな人(以下A)には好きな事がばれてるんですが。(好きバレしてる)
その友達というのがなんだかだいぶ暗くて可愛いんですけど目立たないタイプで。
友達は「両思いかも」っていってるんですけど、多分無いんですよね。
好きバレしたときもAは「あー、そうなんだ」みたいな感じだったし。
ただ、言いづらくて。
「両思いじゃないと思う」って言っちゃうと絶対嫌われるし。
言う必要はないんですが、正直可哀想だなって。
そもそもAって他に好きな人がいるんですよね。
説明下手ですみません。
因みに、私の好きな人、どうやら他校に好きな人がいるらしく。
その人の事を意気揚々と語るもんですから正直悲しい。
今日はいいことがあった。
今日は幸せだった。
…でも、明日は?
明日はどうだろう。
生まれてこのかた幸せが続くと言うことがあっただろうか。
一日幸せになったなら次の一日は不幸になる。
嫌だな。
怒られたくない。
悲しいおもいなんてしたくない。
今も私は足元を見ている。
明日不幸になったら、その次は?
その先は?
前を向いて歩いたことなんて一度も無い。
常に明日の事ばかり。
明後日は?
明明後日は?
考えたことなんてなかった。
少しだけ、前を見てみようか。
今歩いているこの道がこの先どうなっているのか。
このまま真っ直ぐいくのか、曲がるのか、分かれ道があるのか。
顔をあげた。
そのまま歩いてみた。
ずっと足元を見ていたからか前を見ながら歩くと転びそうになる。
それでも、下を向き壁に頭をぶつけるよりはずっと良い。
そうしてだいぶ歩いた。
前を見ながらずっと。
突然足が重くなった。
歩きたくなくなった。
だって、見てしまったのだ。
この先ずっと歩くと道がなくなる。
どうして?
戻りたい。
初めて思う。
後ろにふりかえって驚いた。
道がなくなっていたのだ。
それなら戻れなくて良い。
ここにいよう。
そう思って座ろうとするといきなり道が崩れた。
そうか。
再び歩き始める。
止まることも戻ることも出来ない。
この先を知った。
もう歩く道が無いことを知った。
それでも自分から道をはずす勇気はなかった。
明日に向かって歩く、でも
読んでくれてありがとうございます。
こんな暗くするつもりじゃなかったんですけど終わり思いつきませんでした。
(少し解説)
真面目に生きていたはずの主人公。
それなのにこの先お先真っ暗。(道がない)
それを知っているのに自分から道を踏み外す(犯罪をおかすとか不真面目(不良)みたいなものになる)勇気がない。
「止まれない」「戻れない」は成長しないこと。(身体)