「ママ!お腹すいたー」
急に洋服の裾を引っ張られ振り向くと息子が立っていた。
「もうちょっとだから少し座っててね」
できるだけ優しく言って息子を座らせる。
「ママ、後で髪結んで」
今度は娘が話しかけてきた。
その手には買ってあげたばかりの可愛らしいヘアゴムが握られている。
「今日はどんなのが良い?」
「昨日の!」
「分かった」
昨日は確か三つ編みをしてあげたはず。
「お母さん、今日のご飯何?」
娘の次は一番上の息子か…。
「お楽しみ、それよりお父さん呼んできて」
「うん」
素直だなぁ。
子供達は上から順に息子の創(そう)、娘の桜(さくら)、息子の修(しゅう)の三人。
創は中1で桜が小4、修が小2。
創も桜も今の所、反抗的な態度は見せていない。
物をねだる事も滅多にないが、修だけはよくあれが欲しいこれが欲しいとねだってくる。
多分、上二人が腹の中に残していった物欲というものを修が持ってきたのだろう。
可愛い子供達に恵まれそこそこにお金を稼いで、まぁ、幸せだ。
こんな幸せが続けば良いのに。
ここで目が覚めた。
どうして。
真っ暗な部屋。
ろくに眠れなくなってから初めてみた夢がこんな夢だなんて。
どうして?
ひたすらに疑問が湧いてくる。
それでも、子供達が私の事を恨んでくる夢じゃなくて良かった。
ごめんね。
ごめん。
お母さんが貴方達の事を守るべきだった。
あの交通事故から約半年。
少し寝ては起きての繰り返しからようやくちゃんとした眠りに落ちた。
そこで見た夢はどんなに願ってももう戻らないもの。
酷い。
どうせならあの夢の中で一生を。
再び目を瞑っても浮かんでくるのはあの時見た地獄の光景。
ぐちゃぐちゃに飛び散った体。
損傷が激しく原型をとどめていない顔。
やっと見つけた綺麗な場所は、ぐちゃぐちゃになったどんな場所よりも醜く見えた。
何度泣いたか。
かすれた声しか出なくなって目の部分は痛くなりそれでも止めることの出来ない涙は何度拭いても無くならない。
瞬きをすると目にたまった涙は簡単に押されて頬を伝う。
苦しい。
でも今はとてつもなく嬉しい。
私の中で既にぼんやりとしか覚えていないあの子達の顔が声が確かにあの夢では存在していたのだ。
また、同じ夢を。
淡い期待を抱きながら私は再び目を閉じた。
あの夢のつづきを
読んでくださりありがとうございます。
書きづらいお題が続いてて書いてませんでした。
ここから先は読まなくても良いです。(愚痴っぽい)
あの、バスの中で喋りますか?
私の住んでるとこ田舎で久しぶりにバス乗ったらちょうど電車が止まってたみたいで凄いいっぱい人が乗ってきたんです。
んで、なんか多分都会の人だと思うんですけど、子供も大人もみんな喋ってて、こんな喋る?ってなりました。
声のボリュームも普通で、小声とかじゃないんですよ。
私は小さい頃から親に公共の場(バスとか)では喋るなって教えられて育ったんですけど実際どうなんですか?
今の日本人ってそういうの遠慮しない人が多いんですか?
それとも元々静かにする人のほうが少ないんですか?
うるさいです。
話題変わります。
私の通ってる学校は非常識な人が多くて授業中とか普通に立ったり喋ったりする人がいるんですけど。
ありえますか?
それに、嫌いな人に対してはとことん嫌いみたいな人が多いっていうか、隠さないっていうか。
隠そうとしてるのか分からないんです。
普通12歳ってもっと我慢できるようになってくる歳じゃないんですか?
知識だけ持ってそれをマウントに使ったりする人間もいるし。
でも、そういう変な奴らのほうが人気になったりするんでしょうか。
コミ力があるって得ですね。
真面目な人間が損をする世界にはなってほしくないです。
長くなってすみません。
「なんか、俺等ってつりあって無いよな」
ポツリと呟く。
それは何も考えないで自然にでたもの。
「…まぁね」
隣の友達が少しためらいながら言う。
「聞いてくれよ。俺、成績良くないし、顔がいいわけでも無いし、不器用だから、何もかも正反対のお前と友達なことに周りの奴らが嫉妬して陰で悪口言われてるんだぜ?良いよなぁ、お前は。女子からの人気も凄いし、外見だけじゃなくて中身も良いし。俺お前と友達になったの今となっては後悔してる」
「え…そっか、ごめん」
何なんだよ、こいつ。
そういうところも好かれる原因なんだろうな。
自分は何も悪くないのに、ただ俺が勝手に後悔してるだけなのに。
言われた事、全部受け入れようとするし。
自己犠牲精神凄いし。
辛いよ。
隣にいちゃいけないのかなって思うじゃん。
いや、実際隣にいちゃいけないんだろうな。
こんな性格いいやつで損ばっかりしそうなやつの隣に。
きっと、俺みたいな性格悪くて得ばっかりしようとするやつはいちゃいけないんだ。
だって、どうせ俺はこいつの事利用しようとしてる。
最初はそれが目的で話しかけたし、前までは、こいつと居ることの利益を探してた。
最低、だけど、仕方ない。
「もう、昼休み終わるし教室いこうよ」
「うん」
授業が終わって放課後。
あいつに近付く奴がいた。
「今日、一緒に帰らない?」
そいつは、クラスでもあいつに並んで頭が良いやつだった。
名前は、さつ、だったか?
漢字はわからない。
「今日は…」
あいつが断りづらそうにそう言う。
「良いじゃん、今日はストーカーいないしこんな機会滅多にないからさ。実は話してみたいと思ってたんだ」
ストーカー…か。
これは俺の影でのあだ名。
または、金魚のフンとも。
「ストーカー?誰の事?」
「決まってんじゃん、いつも一緒にいる奴」
「!ストーカーじゃないよ」
あいつの声が低くなった。
素直に嬉しいと感じる。
あいつが俺の為に怒ってくれているから。
「なにしてんの?」
二人に近付くもう一人。
その一人は性格が凄い良いと言われる人間。
佐々木 大(ささき だい)って名前だった気がする。
「や、一緒に帰らないか誘ってんの」
「あー、え、本当?……どうする?」
佐々木は期待いっぱいのまなざしをあいつに向けている。
「その、今日は、一緒に帰る約束してて」
「良いんじゃない?」
タイミングはバッチリ。
急に出てきた俺に全員少し驚いた表情見せた。
「いや、僕はお前と一緒に帰りたいし…」
「良いじゃん、俺は今日一人で帰りたい気分だったんだ」
「え、でも…あの、みんなで帰るとかって…」
折角、俺以外のやつと話す機会だしちょうどよかった。
それに、正直迷ってた。
これからも一緒にいて良いのか。
果たして、あいつが得することはあるのかと。
これでやっと踏ん切りがつく。
新しい友達ができれば俺のことなんてすぐどうでよくなるだろう。
「それじゃあ、また明日」
教室を出る。
少し悲しかったが、本当に少しだけだった。
「ねぇ、ここ最近、僕のこと避けてない?」
「まぁ」
「やっぱり」
昼休み。
数日ぶりに話した。
「何でわざわざ聞いたの?」
「…僕は悲しかった。僕は君のこと勝手に大親友かと思ってたから、君に拒絶されて悲しかった」
「大親友!?え、俺の中じゃ親友ですら無いんだけど」
「僕は、君と話すのが一番好きで、そんなふうに思わせてくれる君も好きだ」
「……ありがとう?」
「だから、友達でいいから君のそばにいたい」
「なんかキモいな、プロポーズみたい」
「そう?」
二人で笑った。
楽しいな。
案外悪くない。
追い風
付け足しですみません。
多分見ない人が多いと思うけど一応。
旅行に行っていて期間が空いてしまいました。
ごめんなさい。
今日から学校です。
頑張って行ってきます。
時間が経てば何もかも変わっていく。
季節も人間関係も年齢も全て。
そう、初めはあんなに興味がなかった君の笑顔も話も、全部が全部気になるようになった。
そう、初めはあんなによそよそしかったのに時間が経ったら仲良くなった。
そう、初めは友達だったのに時間が経ったら友達以上になった。
そう、初めはあんなに聞きたかった話も、見たかった笑顔も時間が経ったら興味が薄れていった。
そう、出会う前以上に気まずい雰囲気が流れるようになった。
いつから?
いくら頭をまわせど私の頭じゃ分からない。
ねぇ、何でかな?
あんなに興味がなくなったあなたの笑顔が、今度はずっと頭に残ってる。
何をしていようと浮かんでくるの。
もう、無理だとはわかっている。
あなたの事を思い出したのは私だけだって事も分かっている。
気まずい雰囲気すら流れなくなった私たちの間には何もないんだってことも。
それでも、やりなお……あぁ、これ以上望んだら、きっと神様にも見放されるだろう。
どうせ、上手くはいかない。
最初から分かっていた。
私の糸は貴方の糸と繋がっていなかった。
ずっと別の誰かに小指を引っ張られて、それでもなお諦めたくなかった。
運命の相手と出会ってしまったら、私は貴方のことを諦めざるおえなくなる。
それだけは嫌だった。
愛を確かめあった日に私の心が叫び声をあげたのは、怖かったからだと思う。
こんなにも愛しているのに、こんなにも体を重ねているのに、私達の糸は絡み合ってもくれなかったから。
とてつもない不安が私を襲った。
離れたくない。
それでも結局、私達はくっついていられなかった。
時間が経てば何もかも変わっていく。
季節も人間関係も年齢も全て。
そして、私のこの思いも。
変わらないものはない
別のことやりながらやったのでいつも以上に文章おかしくなってると思います。
読み返す暇もないので誤字あると思いますが広い心で見てください、お願いします。
読んでくれてありがとうございました。
「大丈夫?」
ぼうっとしている僕の顔を心配そうにのぞき込んできた友達。
「いやぁ、お前と友達になって1年くらいだなって」
「え?……確かに、クリスマスあたりだっけか。よく覚えてたな」
「そりぁ、お前との思い出を忘れるわけないだろ?」
「…さらっと言うなよ」
「あはは、本当、最高のクリスマスプレゼントだったよ」
「何が?」
「お前が」
「人を物みたいに……」
「あはははは、ごめん。これからも友達でいような」
「……今年は親友欲しくない?」
「え、お前だけで良いんだけど」
「そうじゃなくて、そのさ、俺と親友にならないって、友達のままじゃ嫌だから…」
「……」
「なんか言えよ!恥ずかしい……」
「いや、じゃあ、まぁ、これからは親友としてずっと一緒にいような」
「あぁ」
プレゼント
読んでくれてありがとうございます。
さて、ここからどうでもいい話です。(長い)
私の住んでいるところは今日も雪が降ってます。
歩きづらいです。
貴方は雪は好きですか?
私は好きです。
そもそも冬が好きです。
今、冬休みに入っているのですが、三学期が始まるとスキー授業も始まります。
正直やりたくない。
あとなんか、大好きな友達が二学期の終わり頃に北海道いっちゃって。
早く帰ってきてほしいです。
冬休み終わったら会えるので楽しみにしてます。
話は変わりますが、宿題ほとんど終わったのでらくらくできます。
冬休みあけるまで2日に1回とか3日に1回とか書こうと思ってます。
くだらない話を読んでくださりありがとうございました。
鳥のように、自由に飛ぶ事も出来ない。
虫のように、何かを運び、誰かの糧になる事も出来ない。
未来は見えない。
お先真っ暗。
打つ手はない。
誰かの幸せを僻み、私はどこまで歪むのだろう。
馬鹿みたいにポジティブな心を得られたら。
空みたいな広く、美しい心を得られたら。
手に入らないものにいつまでもこだわって。
でもそれすら、想像するばかりで。
自分で行動に移そうとしない。
こんなんだから、ここまで落ちた。
蜘蛛の糸すら届かない場所。
ここは地獄?
いいや地獄ですらない、もっと苦しいところ。
いつか誰かが言っていた。
「明日幸せがないと言うのにどうして生きていけるのだろう」
本当に、そのとおり。
ねぇ、お母さん、お父さん、ごめんね。
私が生まれて良いことあった?
ずっと迷惑かけてきたよね。
最後まで、こんな、逃げることを選んで、ごめんなさい。
死んだあとも色々迷惑かけるけど、1、2年もしたら落ち着くと思うから。
だから許してって言うわけじゃないけど、これから私が生きて迷惑かけることの方が多いと思う。
死んでよかったって思ってね。
悲しいけど。
そうでもなきゃ、私が死んだ意味なくなっちゃう。
私が死んだからお母さんとお父さんが幸せになったって思いたい。
空気にしないで。
私がいても、いなくてもどっちでも良いなんて言わないで。
どこまでも救われなくなっちゃう。
大空
雑談(どうでもいいやつ)
お題にあってなかったですかね。
私最近、みんなから嫌われてるより、空気になって嫌いになってくる人もいない状況が一番怖いなって思ったんです。
友達に言ったら「ええ?そう?」って言われました。
貴方はどう思いますか?
読んでくれてありがとうございました。