小さな王国がありました。
その小さな王国の一番端には小さな家がありました。
小さな家には小さな女の子がたった一人で暮らしていました。
小さな女の子はまだ幼い時に親に捨てられたのでありました。
小さな女の子はいつも小さな小さな独り言を言いました。
「あぁ、淋しいな」
その小さな小さな呟きは誰の耳にも届きません。
そして小さな女の子には誰にでも聞こえる声を出す勇気はありませんでした。
小さな女の子はいつも何かを探していました。
誰にも言えない探し物。
誰も知らない探し物を。
「どこにいるの?どこにあるの?」
小さな女の子にはその探し物が生き物なのか物なのか、さっぱりわからないのでした。
ある時、いつものように何かを探していると小さな木の根になにか光っていることに気が付きました。
「あれは何?」
小さな女の子は木の根に駆け寄りました。
それは温かい輝きを放っている“勇気のかけら”だったのです。
小さな女の子にはこれこそまさに探し求めていたものだと分かりました。
ただ、“勇気のかけら”は小さい為、小さい女の子は小さな勇気しか出せません。
それでも勇気を枯竭している小さな女の子にとってはとても大きな勇気でした。
…さて、最近小さな女の子の住んでいる小さな王国を治める王様の黒い噂が広がっているようです。
誰が言い出したのかはわかりません。
信用できない黒い噂。
この国の王様はとても心の優しいお方で小さい女の子の住んでいる国の隅っこにも時々顔を見せるような方でした。
手間を惜しまず、国民のことを第一に考える王様の鑑のような方の黒い噂。
それは瞬く間に広がっていきました。
『王様は裏で人身売買を行っている』
『王様は毎日新しい上等な服を買っている』
『王様は気に入らない部下を殺害している』
誰もが嘘だと思いました。
誰もが噂を否定しました。
それでも、誰もが本当かもしれないと疑っていました。
やがて誰もが王様に嫌悪感を抱き始め暴動が起こりました。
そんな中、小さな女の子だけは王様を信じていました。
小さな家にたった一人で住んでいる小さな女の子を気にかけてくれたのは王様だけだったからです。
王様は小さな女の子に優しくしてくれました。
温かいご飯をくれて一緒に遊んでくれました。
それでも、小さな女の子は自分には何もできないと考えていました。
時間が立つにつれ国は荒れていきました。
そうして遂に、王様は国民に捕らえられました。
王様は公開処刑される事になり国中の至る所で話題になりました。
正確な日時が発表され誰もがいまかいまかと待ちわびました。
ついに待ちに待った日。
処刑台の前には大勢の人が押し寄せました。
その中には小さな女の子の姿も確認できます。
王様は拘束されて現れました。
王様を拘束している人が大きな声で叫びます。
「さぁ!ついに待ちに待った処刑日だ!」
けれどそんな言葉を遮って国民は叫びました。
「そんなの良いから早くやれ!」
「殺せ!」
誰もが一刻も早く王様の死を見たいと思いました。
けれども誰もが胸にもやもやとした気持ちを持っていました。
誰もが仕方が無い、もう止められないと思っていました。
…誰も声を上げる者はいません。
「最後にこいつの言葉を聞いてやろうじゃないか!!」
再び拘束している人が叫びました。
王様は何も言いません。
虚ろな目でただ国民を見下ろしています。
「やめょぅょ」
その時、消えそうな、小さな声が聞こえました。
誰の声でしょう。
全員がある一箇所に注目しました。
はたしてそこには、小さな女の子が立っていました。
小さな女の子は誰にも届かないはずの小さな小さな声で王様の処刑に反対したのです。
誰にも届かないはずのその声は、その場にいる誰の耳にも届きました。
それはきっと小さな女の子が拾った“勇気のかけら”のおかげでしょう。
誰も何も言いません。
それは肯定と受け取って良いのでしょうか。
「そうだ!」
誰かが声を上げました。
「そのとおり」
別の誰かが声を上げました。
やがて次々と辞めるべきだと声を上げ始めました。
勿論、プライドの高い人や本気で殺したいと思っていた人達は別ですが。
それでも、その場にいるほぼ全員が小さな女の子に賛成しました。
これによって王様は助かりました。
小さな女の子は小さな勇気で王様の命を救ったのです。
この小さな王国には沢山の“勇気のかけら”が落ちています。
小さな勇気でなにが出来るのでしょうか。
小さな女の子は今日も“勇気のかけら”を探しています。
小さな勇気
読みに来て下さりありがとうございました。
こういう文章を書くのは初めてなので乱暴な部分もあったと思います。
読み切ってくださりありがとうございました。
さて、愚痴でも書こうと思います。(悪口っぽいので嫌な人はご遠慮ください)
私の友達(仮でCちゃん)の事です。
Cちゃんと遊んでいた時のことです。
オセロをしていたんですけど、私の方が勝っていたんです。
そんな時、私は次はあの場所に置こうと決め自分のターン(?)を終了しました。
私は他のゲームをしながらオセロをやっていたのでCちゃんのやっているところは見ていませんでした。
Cちゃんのターンが終わって私が次に置こうと思っていた場所に目を移すと何故かコマの位置が変わっていて置けないはずのコマが置かれていました。(Cちゃんのコマ)
その時私がCちゃんに「コマの位置変えたでしょ」と言っても認めてくれませんでした。
だから次やるときは目を離さずにちゃんとやったんです。
その時も私が勝っていたんですがCちゃんが途中で時間がどうのと言い始め結局勝負はつきませんでした。
ならばと、時間のある時にCちゃんとオンラインでやりました。
完全に盲点だったのがオンラインだと接続が切れればやれなくなることです。
Cちゃんが負けそうになるといきなり回線が切れました。
私はもうCちゃんとオセロはしないと誓いました。
あと、Cちゃん素直じゃなくて、褒めて欲しいなら褒めてって言ってくれれば良いのに、何度もおんなじ絵を見せてきて正直うんざりしてます。
まぁ、絵自体は普通に上手いので私も褒めるんですが。
こんなくだらない話も最後まで読んでくれてありがとうございます。
1/28/2025, 8:46:33 AM