ヨルガオ(短編小説)

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9/13/2023, 3:13:58 PM

「…ん……あれ」

カーテンが風で揺れている。

「いつの間に…寝てたんだろ」

ふと、時計を見る。

午前5時前だった。

「……ん?」

「見間違いだよ…な?」

何度確認しても午前5時前。

「まず…」

明日の朝…いや、今日の朝か。

数学のテストあるから、徹夜しようと決めたのに。

いつの間にか寝ていたんだが?

まだ大問3しか解けてないんだが?

呆然と立ち尽くす僕の耳に

新聞がポストに入る音が響いた。


ー夜明け前ー

9/12/2023, 3:11:39 PM

『〇〇っているやん?』

「〇〇くんがどしたん?」

『あいつさ』

『お前と話してる時めっちゃ楽しそうなんだよね』

「そうなん?」

『え、お前的にどうなん?』

「うーん…まぁ、クラスでは一番可能性あるのは〇〇くんかな」

『お!!おめでとう〜』

「おいおい」

ほんまに、そんな事言わんといてや。

期待するやん。意識するやん。

〇〇くんは、そんな気無いんだろうけどさ。

自分から告る人感じの人じゃないし。

きっと結ばれないんだろうけど。

出来る限り、頑張ってみようかな。

やっぱり、好きなんだ。


ー本気の恋ー

(ノンフィクション)

9/11/2023, 4:32:02 PM

カレンダーは好きだ。

ばつ印をつけていくたびに

待ちどうしい日が近づいていくのを実感するから。

あと7日、あと6日…って。

そうしてついに前日になった時、

私は一番ドキドキする。

…………。

カレンダーは嫌いだ。

その月が終わるまで

あの嫌だった日を見て、思い返してしまうから。

あと7日、あと6日…って。

そうしてついに月が終わる前日になった時、

私は一番ワクワクしてしまう。


ーカレンダーー

9/10/2023, 3:00:02 PM

「今日で…終わっちゃうの…かな?」

『……そんなこと、言わないで』

「なんか…もう、身体に力が…入らないんだ」

「もう、無理だって…自分でも分かる」

『………』

「こんな…俺の側にいて、くれて」

「ありがとう」

『……こちっこそ』

『沢山の思い出をありがとう』

「…照れるなぁ……」

「………愛してるよ」

『……私も』

ピーーーーーーーーー。

午前0時

日付が変わったその瞬間。

私の前から貴方はいなくなった。


ー喪失感ー

9/10/2023, 3:43:35 AM

世界に君はたった1人だけ

…だってさ。

こんな言葉を君たちは信じているのか。

君たちがいなくたって

世界は何不自由なく回っていく。

結局、そういうもんだよ。

たった1人とか、所詮言葉だけ。

なんの価値も希少度も見出せない。

ただ、君たちが死んだ後の処理が面倒くさくて

死なないように、生きているように

それっぽい言葉を並べているだけって

僕は思うね。


ー世界で一つだけー

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