【涙】
泣くことが恥ずかしいと思ったことは無いでしょうか。
辛くて、苦しくて、でも甘えては行けないから泣いては行けない。
泣いたところを見られたら弱いやつだと思われる。
泣くやつは弱いやつなんだ。恥ずかしいことなんだ。
そもそも泣いてる顔を誰にも見られたくない。きっとその時の顔は惨めで醜いんだ。
私もよくそう思ってました。
でも、それは違うのではないかと最近は思います。
「涙の数だけ強くなれる」
受験を経験した今の自分にはよく分かります。
分からないことが辛かったり
親に聞いてもこんなことも分からないのかと言われたり、怒鳴られたり
この苦しい受験はいつ終わるんだろうと
よく泣いていました。
でも、その泣いた分だけ次はちゃと解けて、やってよかったと思いました。
泣くことは恥ずかしいことじゃない。
その涙の数だけ、あなたは強くなれているんです。
【もう二度と…】
「ほんっとリア充って羨ましいわぁ」
「そうかなぁ、私はフリーの方が自由でいいと言うか、たくさんの選択肢があるじゃん」
「なーに言ってんだか!羨ましくて心から爆発お願いいたしますって感じだよぉ~」
「あはは、そのうちいいひと見つかるから大丈夫だって」
「ん~そう…?そうだといいなぁ」
「そうだよ。選択を間違えなければ、だけどね…」
フリーの友達を見ながらつくづく思う。
心から。本当に好きだと思う人以外は付き合っては行けない。
しかし私は選択を間違えてしまった。
意地を張るための付き合いなんて絶対しちゃダメ
冷静な今考えると分かる。あんなに想っていなければ…きっと辛くならなかった……こんなに恋が辛いなんて、
私の最初で最後の恋は、あの時無惨にちってしまったのだ
――――――――――――――――――――――
「ねぇ……何でこんなこと言ったの…?信じてたのに…」
「悪気はなくって…、ただ出来心というか」
「もういいよ……」
「ほら、拗ねちゃったじゃん!謝りなよ!!てか何したかほんとにわかってる??」
「あ、う、うん。不適切な発言をして傷つけてしまいました…」
「ごめん、私もう行くわ…」
「あ、!ちょっとまだ謝罪貰ってないよ!!
ほらー!行っちゃったじゃん!」
「巻き込んでごめん。」
「謝る人間違えてるでしょ!!本人にいいなよ!私はいいの!」
教室に出て少しした所までも、友達の声は高く響いた。好きな人に言われた言葉があまりにも衝撃的すぎて、私は裏切られた気持ちに虐げられていた。
そして遂にはその日謝罪を貰えなかった。
取り合ってくれた友達への謝罪はしっかり聞こえた。
でも、私への謝罪をしてくれなかった。
裏切られたという気持ちに、謝罪をされなかったことから来る相手から見た私の価値の低さに心が苦しくなった。
「私って…何されても謝罪なんて必要ないと思われる人間なんだ……
きっと今までもそうだったんだ、一緒に遊んでくれた時も、手を繋いでくれた時も、
私……、好きなのに………相手はなんとも思ってなかった、なんなら可哀想な奴だとでも思われてたんだ
どうして…、私、何がダメなのかな……、、
裏切られた今でも私は好きで好きでしょうがないのに……」
すごく辛かった……つい、この苦しい気持ちを吐き出したくて、ある人に相談に乗ってもらった。
思っていたことを思うだけでなく具現化することで気持ちを整理してやるべきことを見つけられた。
話すことが大事だという事がよくわかった経験だった。
そしてそれから少し経ったあるクリスマスの日
私は相談に乗ってくれた人から告白された。
正直好きではなかった。
全く好きなタイプと真逆だった
けれど、私はその人の手を取った。
きっと私は、好きな人に意地を張りたかったのだ。
もう私は居ないんだと。
そして私は、自分で自分の気持ちを踏みいじった
――――――――――――――――――――――
「私の恋はもう二度と実らないんだ…」
「え?」
回想を巡らせている間に、遂口に出てしまっていた。
相手が勘づいて変な気を使わせる前に早口で訂正した。
「なんでもないよ!」
「そう…?」
「うん、なんでもない。」
絶対に、選択は間違えては行けない。
【星に願って】
「まじ失敗したわ〜」
「どしたん?」
「いやプール授業がある高校選べば良かったなーって今更ながら思うんよ」
「お前泳ぐの好きだったんだ?」
「はぁー?ちげーし」
「あ?んじゃなんだよ分からんわ」
「お前男なのにわかんねーの?水着姿が見れる貴重な瞬間だぞ??」
「そんなの知るか!てか見たいなら海にでも行けばいいだろ」
「チッチッチ~JKの良さがわかってないな~…」
「お前がその内ニュースに流れてきそうで怖いわ」
―――――――――――――――――――――――
こんな他愛もない会話が好きなんだ。
けどそろそろ言わなくちゃだよね
向こうは気づいてないかもしれないけど
神様どうか
僕の願いを聞いてください。
―――――――――――――――――――――――
「あんたまた散髪行くの?」
「うん。少し伸びたから切りたいんだよね」
「へーでもそんなに短くしなくったっていいでしょ?」
「邪魔にしかならないからいいんだってば」
「はいはい。それじゃあ帰りの時間分かったら連絡してね」
「うん」
―――――――――――――――――――――――
誰よりも傍にいたいから
まだ言いたくないなぁ…
きっと知ってしまったら
君は変わってしまうよね
―――――――――――――――――――――――
「――………」
「ごめん」
「はぁ?」
っ……やっぱり…駄目…
「何謝ってんだよ?
お前はお前だろ?
性別なんて関係ねーし笑
そんな事より今食堂でカレーパン売ってるらしくてさ!
まじ腹減ったから一緒に行かね?
数量限定だから急げー!」
―――――――――――――――――――――――
そうだった
こんな君だから好きなんだ
【君の背中】
私が恋した男の子は、13歳の時にこの世を去りました。
いきなり過ぎた出来事で、初めは名前が聞こえませんでした。
「残念なお知らせです。先週--~--さんがこの世を―…」
本当にその名前の所だけが聞こえなかったのです。
小学生の頃、私はいつ間にか好きになってあなたをずっと見ていました。
私は恥ずかしがり屋で、告白なんて出来ませんでした。
2人きりの時間なんて沢山あったのにも関わらず。
勇気が出てからでいいよね?
そんな甘い考えは駄目だったのです。
こんな事になるのだったら、私が預けられる人になれれば良かったのに――
立ち直るには3年が必要でした。
そして又、私は恋をしました。
けれど、又私は見ています。
君の背中を見ていることしか出来ないのです。
私なんかよりもいい人がきっと居ると、傍にいることしか出来ずにいるのです。
また私が後悔しないうちに、その背中を誰かに預けてやってください。
【誰も知らない秘密】
~それでも私は信じるしかない~
「ねぇ、あの子まじで愛想ないよね」
「それな?数字ばっか信じて何になる?って話しよね」
「ね〜」
女子二人が会話を弾ませている。
見ている方向には同じクラスの女の子がいた。
丸い形の黒縁メガネをかけて、髪の毛を後ろでひとつに括っている、見た目は至って普通の女の子だ。
だが、いつも確率に則った話しかしない。
言わば数字のみしか信じない女の子
他の女子から見ても男子から見ても、愛想がないように見えるのは仕方がないと思う
が、僕の場合は、自分は数字しか信じない。という強い信念を持った己のある素敵な子だと、そう感じた。
そんなある時、教室の片隅で昼食を取る彼女の姿が目に入った
「何食べてるの?」
ついそう聞いた
彼女は話しかけられたことに驚いて少し固まっていた
「…あ、最近ドラマで見つけた○○っていう料理を自分で作ってみたんだ。今日はそれを持ってきたの」
今まで話したことが無かったが、あまりに普通すぎる返事が帰ってきて驚いた。
だが考えると、こんな所に数字なんて出てこなくて当たり前だ。
「そうなんだね」
しばらく沈黙が続いた
最初にそれを破ったのは彼女の方だった
「何で話しかけてきたの」
「話しかけたらダメだった?」
「そんなことは無いけど……皆私を避けたがるから」
確かに彼女にわざわざ話しかけに行く人は、誰一人としていなかった。、
「ねぇ、どうして数字しか信じないの?」
相手の箸が止まる
「なんでって…貴方には関係ないでしょ」
「確かにそうだけど、数字しか信じない人なんて誰だって嫌だと思わない?だけど君はあえてそうしている。そこには大きな理由があると思うんだ。」
「そんなこと考えてたんだ。でも、知った所で何にもならないどころか、言いふらしても1円にもならない。
まぁ、私からしたら話されるのは嫌な事だし、人が10分話して嘘をつく確率は1/5だから貴方がここで広めないと言っても信用出来ない」
ついに確率が出てきたか…何だか逆に嬉しかった。
「''それでも信じるしかない''そうでしょ?」
「え…?
どうして……」
「君は優しいから。
人を信用せずには居られないんだ
たとえ何をされたって、この人は違うからって」
------------------------------------------------------------
「ごめん、こんなつもりじゃなかったんだ」
この言葉を聞くのは一体何回目だろうか
「ううん、大丈夫。これから気をつけくれればいいから」
「ありがとう。次はしないから」
一人だけでは無い
何人も何十人も…
多くの人に裏切られた
全然大丈夫では無いし、1度やらかした人は信用出来ない…はずなのに……
私はどうしても信じてしまう
信じるしかないから…
そして裏切られては苦しくなって
でも、その痛みはその人を信じた私が全て悪いのだ
初めてであった人に、あなたはどう思うだろうか
この人も私のことを裏切る可能性がある事はわかっている。
だけれどもそれは可能性であってそう出ないこともある。
だから私は人を信じる。
信じてあげなくちゃと思う…
だって最初から人を信じないなんてきっと間違ってる。
そう思うことが違うのかも分からないけど、兎に角本能的にそう思ってしまうのだ。
人を信じられない自分がどうしよもなく嫌だから。
けれど……私は失いすぎてしまった
信じていた人を失いすぎてしまった
それでも信じたいから表では私は数字人間になって、人から避けてもらおう。
本当は避けられるのは嫌だ、でも、会話をしてしまうと信じないではいられない…
だからきっと、私はこの人の事も信じてしまっている
きっと、裏切る人であろうと、話しかけてくれた嬉しさで私は許してしまうのだ。