【静かな夜明け】
人間は時に刺激を求める
平穏な毎日は退屈で嫌いだからだ
趣味をしたりスリルを楽しんだり、恋愛をしたり……
だが、一通り楽しんだら又、元の静かな日々に戻りたくなる。
こんな騒がしいのはいやだ、しんどいと
まるで矛と盾だ
あなたが心から求めるのは
静かな日常か、将又騒がしい日々なのか
【herat to herat】
心に纏わる話ということで、"裏切り"についてこの場を借りてお話致します。
どうか相手を思いやれる言葉を使って欲しいと
今日の話から学んで欲しいと思います。
皆様、もし誰かがあなたに対して不快になる言葉を言った若しくはしたとします。
それつにいて謝罪された時、大抵は許しますか?許しませんか?
些細な事も含めて考えてみてください。
私は大抵許す派です。
起きてしまったことは仕方の無いことなので、その後謝罪をしてくれれば私は許します。
全然いいよ〜と言います。
気まずい雰囲気が続くのは嫌いですからね。
時々、裏切られた!!許さない!!と言ってる人を見ますが、本当に心から許さないと思っているのかなと思うほど"裏切り"というものを理解していませんでした。
私が初めて裏切られたと感じた時は
最初認識することが出来ませんでした。
恐らく、自分の心は酷く動揺していたのでしょう。
大抵の事は許す私なので、その時も謝られら"いいよ"と返すつもりでした。
ですが
「すみません」
面と向かってそう言われた時、私は一体何を思ったのでしょう。
ただ、"いいよ"と言えばいいだけなのに、なんの言葉も出てきませんでした。
その場から黙って逃げることしか、出来なかったのです。
なんで?どうして?相手はこんなにも謝ってくれてるじゃん。どうして"いいよ"が言えないの?
こんな気まずいのが嫌いなのは分かってるんだから早く許してしまえばいいのに。
こう思っているのに何故か頑なに言わない私。
全くを持って思っていることと正反対のことをしている。
一体私はどうしてしまったんだろう。
考えていて気づいたのです。
"この人"だから駄目なんだと。
今までどんな事でもいいよと言えていたのに言えなかったのは、私が彼を信頼しきっていたから
その信頼分裏切られた時の衝撃は激しものでした。
さらに自分は愕然としました。
そもそもその人にこれ程信頼していたんだと言う自分の気持ちに気づいていなかったのです。
だからこそ困惑し、動揺している。
心に穴が空いた気分でした。
つまり"裏切り"という事はたとえした事が些細なことだろうと、相手があなたに対して信頼している分、裏切られのですよ、傷付いてしまうのですよという話です。
例え貴方が相手をなんとも思っていなくとも、相手が自分の気持ちに気づいておらず普段は何ともない態度であろうと、知らず知らず相手は信頼しているかもしれないのだから絶対に悪いことは言わないであげましょうね。
私の経験から言いますと、この空いてしまった穴は、殆どの場合埋まりません。信頼を回復するのはほぼできない事だと思っていてくださいね。
【日陰】
~日陰の自分~
私は八方美人タイプだ
どんな人にも嫌われたくないので、
人当たりの良いように振舞っている。
同じクラスの友達にも、ネットで知り合った人にも、学校の教師にも、道で偶然であっただけの人にも、親でさえも……
人がいいと言っているのだから間違っていないのだろう。
けれど友達と良くすると、したくない事にも付き合わされる。
教師に良くしようと無理して成績を良くしたら、プレッシャーで押し潰されそうになる。
正直いうと面倒臭い。
ならば辞めればいいじゃないか。
自分を出せばいいじゃないか。
ありたい姿で過ごせばいいじゃないかと
みんな簡単に言うものだ
私はどうやって自分を出せばいいのか分からないどころか
自分が何なのか分からない
嫌われたくないから嫌われない人になれるよう私は私を偽った。
嘘で自分を作りあげた
何処からどこまで嘘なのかも分からなくなる程に
本当の自分は何なんだろう
「そろそろ嘘をつくのも疲れたよ
そんなに面倒臭いなら居なくなればいいじゃん
いる理由なんてないんだし」
薄暗い場所から声がした
これが本当の私…?
いつも友達に笑顔を見せてる自分とは違う。
真顔だ、そこに心はあるのかと思うほどに
感情が読み取れない
「何言ってるの…?そんな訳ないじゃん」
もう1人の私
外に向けている私とは真逆の、
いつも日陰にいる私
そうか
私は元々、何かになりたい何て思ってなかった。
本当は居なくなりたいけど、居なくなるのが怖かった
だから望みをかけて居たくなる理由を探してたんだ。
運命があるのならば、きっと本当の私を教えてくれる人が現れてくれるのだと
もう1人の私が近くによって語りかける
もう…無理するのはやめようか
【冬晴れ】
~辛いのは自分じゃない~
「恐らくこの子は
もうあなたの声が聞こえないでしょう。
突発性難聴です。
本当にいいのですか?補聴器ならありますよ?」
「いえ、もう家にお金なんて無いんです。
診療してもらうのもやっと。
そんな余裕ありません。」
「そうですか…」
いきなり手を引かれた。
あ、もう帰るんだ。
私はいつも通り家に帰る。
そしたら勉強をして、寝て。
母の料理が出来たというLINEをひたすら待つ
いつも食事を作ってくれてありがとう…
こんな私のために…感謝してもしきれない…
耳が聞こえなくなって自分も辛かったけど
きっと辛いのは私じゃなくてお母さんだ
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なんでこんな子の世話をしなければ行けないの…
不憫で仕方ない…
疲れて家に帰ると
耳が聞こえない娘がいる。
娘なんだから世話するのは当たり前だとわかってる…
夫が不倫して離婚して…辛くて…
ひとりで家を支えるために働いて…
でもいつも娘が寄り添ってくれたから
ここまで来れたのに…
そんな娘からも見捨てられたかのように
私の声が聞こえなくなる…
全てなくなって行く…
幸せだった時間が消えていく……
幸せだと思っていたのに……
毎日毎日耳の聞こえない娘に対して愚痴を言う
こんな事しても意味ないのに
聞こえないからいいわよね…
もううんざりなのよ…
こんなもの…捨ててやる
こんなもの…要らない
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耳が聞こえなくても
幸せだと思っていたある日…
「お母さん…?」
どうしてこんなに部屋がちらかってるの…?
なんでそんな怒った顔をしてるの…?
何か私に喋っているけど私は聞こえない…
けど、機嫌が悪いのは分かる…
あぁ…私が耳が聞こえないからなんだ。
きっと私の愚痴とかストレス解消のために言ってるんだよね…
私は聞こえないから…
暖かい母の声も…
自分の声さえも…
辛いのは自分じゃない
お母さんなんだ
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ごめんなさい
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雪が止んで外が晴れる
少しずつ雪は溶けてゆき
最後には消えた
お母さんとの色々も
まるで真っ白な雪が溶けるように
綺麗に消えていた
「永久に」
永久に消えないものとはなんだろうか
愛情?友情?意思?魂?
永久に消えないもの…
永久とはその人の人生の終わりまでではなく
この宇宙全てが消えるまでであろう。
永久にこの空に残るものとは
きっと形のあるものでは無いことは
誰しもが知っているであろう。
ならば何であろう?
愛情?
人の一生の中で愛し合ったその感情が空に残るかと問われれば
私は残らないと思う。
それでは友情か
友情も愛情もここで言わせれば似たようなものである。
では一体何なのか?
永久に消えないものとは本当に存在するのか…
何事に置いても永久など存在しない。
私はそう思う。
全ては変動的で、永続的なことは無いのである。
あるもないも移り変わってゆく。
絶対的、永久なことが存在するような世界では、決められた範囲のことしか出来ないであろうが
変動的なこの世界であるからこそ
奇跡がある。
人は皆奇跡を求める。
決まった未来に進みたがらないのが
この人類だ。