ストック1

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7/23/2025, 10:56:27 AM

True Loveという字に目がいった
日本語にすると真実の愛?
真実の愛か

真実はひとつ!
って言ったりするよね
つまり真実の愛は一途なのかな?

いや待って
真実は人の数だけあるとも言うね
つまり、人によっては一途でない愛が真実の場合もある?

考えれば考えるほどわけがわからなくなってくる
真実の愛ってなんだろう
そもそも誰が言い出したのか

愛の真実性は誰がジャッジするんだろう?
他人に対してそれは真実の愛じゃない、なんてとてもじゃないけど私は言えない
判定できる人なんてこの世にいるのかな

心の底から相手のために行動するのが愛?
でも世の中にはよかれと思って相手に害を与える愛もあるけど、それは真実の愛に含まれる?
相手を幸せにできるけど、私欲がたくさん混じった愛は、真実の愛じゃない?

相手のことを心の底から考えて、一切の害を与えず、かつ幸せにできる行動を取れる人
そんな人はどれくらいいるのだろう
それが真実の愛なら、そんなもの、存在しないのかもしれない

なにが真実かは結局、愛を持つ人の気分しだいってことになるのかな?
でも事実として、誰かのために愛をもって行動できる人は、この世界にたくさんいるんじゃないかな
それが真実の愛かどうかは、幸せの前にはどうでもいいのかもしれないね

7/22/2025, 11:23:41 AM

まさか、勇者とその仲間たちがここまで強かったとは
よかろう
今回は負けを認めよう
だがこれで終わりではない
またいつか、私は復活し、その時こそ魔族による人間の支配を達成してくれよう
フハハハハ!


あれからどれほどの時間が経ったのだろう
いや、今がいつだろうと関係はない
魔王として、私は再び同胞とともに人間に対し侵攻を開始する

目覚めたのは広場だった
ここは私の城ではないのか?
長い年月によって無くなってしまったか
周囲を探っていると、変わった黒い服を着た魔族たちが現れた
迎えが来たようだな

「魔王様ですね
お目覚めになるのを待っていました」

「うむ、ご苦労」

「この時代についてお話しますので、こちらへ」

私はその後、自動車とかいう馬のいない馬車に案内され、そこで大まかな状況を聞いた
正直に言うと、その話で頭が真っ白になりかけた
封印のあと、何十年かかけて人間と魔族は和解したらしい
魔王である私がいなくなったことで、魔族は人間に対し、友好関係を築く道を模索
説明する魔族たちは言いづらそうにしていたが、私が強硬的な態度を取らなければ、とっくに魔族は戦いをやめていたことだろう、とのことだ
そして和解から数百年が経ち、今に至るらしい
私は魔族のため、人間を支配せよと先代魔王から教育されてきた
それが魔族を救うと
だが、私のしてきたことは、同胞を救うどころか逆効果だったのだ
多くの魔族は対立を望んでいなかった
自動車の外の景色を見る
魔族と人間が、仲が良さそうに談笑しているのが見えた

「魔王様、あなたは数百年間封印されていました
これからあなたがこの時代で生活できるよう、私たちでサポートいたします
それと、この時代で生きていく以上、あなたは魔王という立場を捨てる必要があります
もう、そのような時代ではないので
それと、人間も、もはや敵ではありません
そのことを肝に銘じてくださいね」

「ああ、そうだな
この時代のこと、生きる術
色々と教えてくれ」

それから私は、様々なことを彼らから教わった
短期間に詰め込まれたが、魔王としての能力で、この時代の常識、知識はすぐに覚えることができたため、問題はない
時には人間とも交流をする
さすがに、敵対していた種族と友好的に接するのは、緊張したが
そんな日々の中で私は、あるものに惹かれた
私は幼い頃から、次期魔王として育てられ、周りからは常に敬われ、友人などというものはできなかった
そのため、そういった関係に憧れを持っている
この時代には学校という、同年代が集まり、勉学などに励みながら友人とともに過ごす施設があるようだ
私は13歳のときに魔王になり、封印されたのが15歳
ちょうど、この時代ではそろそろ高校生になろうかという年齢
私の世話をしてくれる魔族たちによると、あと数ヶ月で入学試験が始まるという
そして、高校へ通うことを望むのなら、入学試験に参加できるよう手を回す、と言ってくれた
試験も、私の学力なら十分受かるだろうとのこと
私は彼らに頼み、試験を受けることにした


結果は合格
晴れて私は高校へ通うことになった
魔族と人間がともに歩む時代で、私の高校生としての日々が始まる
その日々を、皆は青春、と呼ぶそうだ

7/21/2025, 10:49:48 AM

人々は星を追いかけて、ひとときの夢を見る
それが星の仕事であり、夢を見せたいから星は星として輝くのだ
その姿は人々を魅了する
が、しかし
ごくまれに、星を追いかけるのに夢中になるあまり、周りの迷惑も考えないような輩が現れる
みんながいい夢を見ようと、協力してくれているのにもかかわらず、無自覚に悪夢を作り出すのだ
俺はそういった連中に警告をし、場合によってはつまみ出す仕事をしている
普段は星に夢を見に来た人々の誘導や、その人たちが安全に夢を見られるよう、様々なサポートをしているのだが、それで済む日ばかりではない
この仕事をしていれば、ふざけた奴にはいつか必ず出くわす
はじめのうちは手こずりながら、先輩に助けられつつ、対処していた俺だった
しかし、今では仲間からかなり高く評価される立場となった
ありがたいことではある一方、俺の仕事への意識に変わりはない
さて、長く続けていると、ヤバそうなやつというのはだいたいわかる
もちろん、実際は別にヤバくなかったり、ノーマークだったやつがやらかすこともあるから、一筋縄では行かない
百発百中なんて不可能だ
それでも、経験を重ねていけば自ずと人を見る目は鍛えられる
俺の的中率も、段々と高まっていった
だが当然、すべてを予測することはできないので、常に何事にも対処できるよう、全力の警戒を怠らない
それもこれも、星や他の人々が安心して気持ちよく輝いて、もしくは夢を見てもらうためだ
俺はこの仕事が好きだ
裏方として、夢を支えるこの仕事は性に合っている
星の輝きと、星を追いかける人々の夢を人知れず守るこの仕事は、俺の誇りとしてこの胸に刻まれているのだ

7/20/2025, 10:51:56 AM

過去はすでに終わった
今からどう頑張っても変えようがない
タイムマシンでもあれば話は別だが、そんな便利なものはないので、過去を変えるなんて考えるだけ無駄だ
過去の後悔を次に繋げるのならいいが、過去に今を縛られすぎれば、未来を見失う
ならば、未来を切り開くために今を生きる方がいい
悩みも苦しみも、未来のための糧にしてやろう
過去の出来事も、未来のために利用するのだ

なんて、前向きに捉えられれば楽なのだが、人間は、どう抗っても過去に縛られてしまう、ということも多い
未来を見据え、今を生きるためには、やはり自分だけではダメだ
誰かの助けがいる
それは家族かもしれないし、友人かもしれない
あるいは仕事仲間、先生、それらに限らない様々な誰か
そんな助けてくれる相手を見つけられれば、感じられれば、だいぶ心は楽になるのではないか
そして、その誰かが今を生きられなくなっていたら、その時に力になれれば、相手のためだけではない
自分自身を救うことにもなるかもしれない

未来はひとりで切り開くものではないのだろう
きっと、誰かの助けを借り、誰かに力を貸しながら、今を生きた先に切り開けるのだと、そう思う

7/19/2025, 10:52:19 AM

美味しい食べ物を食べると、脳で快楽物質が生成され、快感を覚える
この快感が強いことを、我々は「飛ぶ」と呼んでいる
どこかで聞いたことがある表現かもしれないが、我々は独自にこの言葉を考えたので、断じてそれとは関係ない
ないと言ったらない
それはともかく、美食家という言葉がある
美味しいものを求め、味の良し悪しがわかる人たちのことだ
彼らの舌は肥えており、ちょっとやそっとでは飛ばないだろう
そんな手強い舌を満足させる料理人が、高く評価されるのだ
だが、残念ながら我々は美味しいものを食べても飛ぶことはない
いや、飛ぶことができないのだ
舌が肥えているのではない
美味しさは充分感じている
普通の人は飛ぶであろうことはよくわかる
しかし、快楽物質はあまり出ない
我々は美食家ではない
言うなれば醜食家
不味いものを食べて初めて快感を得て飛ぶことができる、周りから見ればなんとも不幸な存在が我々だ
間違えてほしくないのは、不味いものを美味しく感じているわけではない
不味いものは不味い
吐きそうになったこともある
だが、その不味さが快感なのだ
不味い料理が一番快楽物質が出る
不味い料理が一番飛べる
こんな感覚、信じられないだろう
だが、例えとしてわかりやすいだろうものがある
辛味だ
苦手な人にとっては地獄だが、好きな人はとことん好きなはず
あんな舌に辛味という名の痛みが走っているのに、快楽物質が出ているために快感を感じて、好んで痛みに溺れるのだ
これがアリなら我々もアリだ
快楽のためなら、サルミアッキだって食す
ショートケーキに豚骨スープだってかける
不味いものを食べる時はいつも、飛べ飛べ飛べ!と念じながら食べ、そして飛ぶと天にも昇る気分になる
醜食家は滅多にいないため、理解が進んでおらず、公言すれば変な目で見られるだろう
だが私は声を大にして言いたい
我々は珍しいだけで、異常者ではない
好んで辛いものによる痛みを感じに行く辛党と、やっていることは基本的に何も違わないのだ
全ての醜食家たちよ
我々のこの快楽は、恥ずべきことではない
周りに流されず、これからも不味い食べ物を食べ、その不味さの中の快楽によって飛べ

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