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12/21/2024, 10:58:00 AM

大空

晴れた日の朝、木々が眩しく揺れた。
雲ひとつない空を見るとあの冬を思い出す。

熱を失してゆく躰。
この世界を離れて飛び立つ姿。

今も忘れずにいる。
私の奥深くに、ずっといる。

晴れ渡る空は美しいのに、悲しい。
この手放せない思いが、今も心を震わす。

ずっと、ずっと。
今も私はあなたに夢中だ。

12/17/2024, 10:32:33 AM

とりとめもない話

私はなぜ生きてるんだろう。
なぜ、こんなにも生にしがみついて生きているんだろう。
物心ついた時からそう思っていた。
何かを守ったりすることが生きる意味だと思った時期もあるけど、物質的なものは全て壊れて、新しいものが生まれていく様を見つめていた。
悦びに満ち溢れたり、絶望をしたり、それを繰り返し生きている。
今日も生きる意味を探してるけれど、それを探すことが生きる意味なんだろうか。
泣きながら、笑いながら、何かを感じることそのものこそが、生きる意味なんだろうか。
そんなとりとめもない話を誰かにすることはきっと無い。
けれど、せめてここに書き記すくらいは許されてもいいだろう。

12/16/2024, 10:00:40 AM

雪を待つ


降り積もる雪と一緒に舞う君。
君の髪とまつ毛に雪が積もって、いつもより眩しく見えた。
互いにふっと笑いながら、手を取った。

降り積もる雪は、この大切な愛すらそっと匿ってくれているようだ。
雪を溶かすほどの熱を胸に秘めたまま、二人は雪に包まれながら遊んでいた。

私たちは、溶け合い交わっては、春にそっと流されてゆく。

そしてまた冬を待つ。
いつまで繰り返せるだろうか。

降り積もる雪のように、心に募ってゆく。

12/12/2024, 10:14:13 AM

(先日のお題の投稿を忘れたため、投稿します。)


ー何でもないフリー


私の片想いは、今日、突然終わりを迎えた。

この頃、ゲームを一緒にやりながら通話をしている彼。
恋のことや、旅行や飼い猫のことなど、色々話すが、確信をついた話をしない仲だった。
彼を知り始めたばかりなのに、何故か心惹かれる気持ちが止まらない。

そして今日、突然告げられた。

「実は俺、嫁が居るんだよね。」

いつも彼は、猫が恋人だなんて言ってるから、どうせふざけてるだけだと思った。
猫が恋人って…。前に言ってたのに。

そして、
私はもう既に、貴方に恋をしてしまったのに。

その後何を話したかは覚えてない。
私はただ、何でもないフリをしながら、笑ってた。
冴えない頭で、『また遊ぼう』、と言って通話を切った。

電話を切った途端、滝のように涙が溢れた。

ああ、
私の恋、終わっちゃった…。

こんなに大切に温めていた想いも、こうして突然終わりを迎えるんだ。
『恋』ってこんなに痛かったっけ。
だけど、それでも好きになれたことに意味があるのだろうか。

せめて、あの瞬間、彼の前で泣かなかった健気な自分を褒めよう。
結局、どれだけ涙を流しても、明日が来ることがわかっている。
この『失恋』は、私をステップアップさせてくれるんだろうか。

そして、私は私の中に誓いを立てた。
決して、彼を私の傷として扱わないことが、私の心の強さの象徴になるだろう。
だから、今は何でもないフリをして強く生きていく。



君を愛させてくれて、心からありがとう。

どうか、私の知らないところで幸せで居て。



12/3/2024, 9:11:32 AM

光と闇の狭間で


彼が歩く道は、眩しいほどの光が当たっている。
光が強いほど、影は遠くへと伸びていく。

光と影が交わるところに、いつも彼は立っている。

いつだって、隣り合わせの光の世界と闇の世界に行ける。
そんな希望や危うさを抱えて人は生きていると思う。

彼には、思わず笑みが溢れてしまうほど幸せな日があり、
地獄の淵を掴んで溺れそうな夜があるのだろうか。
彼はその両方を、平然とした顔で背負っているような気がする。

光と闇のコントラストが深いほど、魅了されていく。

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