NoName

Open App
12/30/2025, 1:32:42 PM

【星に包まれて】


真冬に白い息を吐きながら
私は、流星群を見上げた

まるで自分がちっぽけな存在だと
思えるくらいに
広大な星空だった

光の強い流れ星が走った時、

『皆、幸せでありますように』

そう願った

遠くで光るあの星々は
遠い世界へ行った人の
煌めきなんじゃないかと
私は時々思う

きっとこの願いを
彼らが受け取ってくれたのだろう

いつか星になる私を
星になった彼らは
包み込んでくれているような

そんな夜更けだった

12/21/2025, 5:17:57 AM

【時を結ぶリボン】

母が幼い私に
三つ編みをしてくれた時に
髪につけたリボンも

使い古した制服のリボンも

退職した時に自分で買った
花束のリボンも

ささやかに
そこにあったことを思い出す

今はもうどこにもない、リボン

けれど、今も
心のどこかで結んでいる

12/12/2025, 3:46:10 AM

【夜空を越えて】


どうしても言えなかった
伝えることができなかった

言葉たちが
真夜中に頭の中を
ぐるぐると駆け巡る

答えのない迷路に
迷い込んでしまったようだ

いつかこれが正解だと
思えるだろうか

良かったと
心から思えるだろうか

そんな未来が欲しいと
希望を持つこと自体
既に半分手に入れたようなものじゃないか

夜明け前が一番暗い

そう信じて

11/5/2025, 3:58:00 AM

【金木犀】

気高く薫った

またこの季節が来たことを
知らせるように

まるで私を
包み込むように
君は麓で笑う

木々が色付くように
君の頬も彩られる

この胸の高鳴りは
君のせい

君がここに居ても居なくても

ずっと
君に恋をしている

10/19/2025, 12:20:56 PM

【君が紡ぐ歌】

君が紡ぐ歌は
泥だらけで、健気だ

ただ、まっすぐに
必死に生きている
その背筋は
まるで人生を歌うようだ

君が私に心を預けるたび
君の心は歌っている

悲しんでも
怒っていても
愛らしく、美しい

どうか、ずっと
奏でていて

私のそばで
いつまでも
紡いでいて

Next