ー落ちてゆくー
ああ、
星が落ちてゆく…。
零れたのは一瞬だった。
それを見た私の瞳からも星が零れ落ちた。
何故か君の顔が浮かぶ。
…変な私。
一つ願いが叶うなら、君と一緒にいたいなんて。
いつから、そんな願いを胸に抱いてんだろう。
君には知る由もない。
わたしのこの想い。
ああ、まただ。
君に溺れて、落ちていく。
この無数のカケラと共に、落ちて落ちて、
そして、燃えては煌めいて。
…切ないな。
もう二度と恋なんてしないと思ったのに。
きらり、きらりと、
私は、君に、落ちてゆく。
ー夫婦ー
夫婦、と聞いても良い印象があまりない。
きっとそれは、私が結婚というものを諦めてしまったのと、両親の仲がとても悪いからだろう。
最近、私には好きな人ができた。
時々ゲームをしながら話す、声が素敵な彼だ。
だけど、私は彼の姿形を見たことがなく、声しか知らない。
そして、彼は一回り以上年上で、結婚していてもおかしくない年齢だ。
彼にもし妻がいて、夫婦だったとするなら、私のこの恋心はどこに置いていけば良いのだろう。
胸を痛めながらも、何故か彼のことを想像してしまう。
恋人がいるのかすら、怖くて聞く勇気がない。
もし、私にもっと近づく勇気があって、彼が未婚なら、『夫婦』になれる可能性はあるのだろうか。
そもそも、私を好いてくれるんだろうか…。
こんなにも心が揺れるのは、彼の温かく優しい心に惹かれているからだ。
優しく繊細で、美しい感性が、声を通して伝わってくる。
そんな彼が大好きだ。
『夫婦』というものに夢はないけれど、彼なら…と考えてしまう。そう思えるだけでも、私にとっては一歩先に進めたのではないかと思う。
この恋に、なんとなく望みはないような気がしている。
だけど、一筋の光のような彼を見つめていたい。
今は、今だけは、この気持ちを大切にして温めていたいと、心の奥深くで思った。
ー宝物ー
『君が好き。』
君を見つめる度に、私の心の奥は煌めく。
それはまるで宝石のように。
君の存在も、君の気持ちも、何もかもが大切。
君の幸せをいつでも願ってる。
それでも、何よりも、私の心の奥にある宝物を一番に大切にしていないと、君を上手く愛せないから。
だから、その宝物を大切に大切に扱う。
いつか君にこの宝物を渡せる日を夢見て、今日も煌めき続けている。
ーキャンドルー
暖かい。
それでいて、消えてしまいそうだ。
ゆらゆらと揺れる様は、あなたを見つめている時の私のようだ。
小さな火を灯して、大切に大切に温めている恋心は、いつでも揺らめいている。
あなたと同じ火を、渡し合うことができたらどれだけ素敵だろうと、その日を待ち侘びている。
ゆらゆら、ゆらゆら。
揺らめいて、ただ一人を見つめる灯。
ーあなたとわたしー
あとで書きます