雨谷リツキ

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4/18/2024, 6:10:03 PM

無色の世界に生きていた。
楽しかったことも、嬉しかったことも、
悲しかったことでさえ、どこか遠い記憶のよう。

だけど君と出会って、一緒に過ごして。
コロコロ変わる君の表情につられるように、
僕の感情も少しずつ動き出して。
気がつけば、世界に色が溢れていた。

君に出会わなかったら、知ることができなかった色。
君に出会えたから、知ることができた世界。

世界がこんなに鮮やかな色をしていたなんて。
今なら僕も、君と同じ世界で生きられるかな。

4/15/2024, 6:08:33 PM

宛名のない手紙を綴る。
書いては消してを繰り返し、
悩みながら便箋を文字で埋めていって。

宛名を書いたところで、出す勇気なんてない。
だからこれは、自己満足にしか過ぎない。
そうやって頭で理解していても、
伝えたい気持ちが溢れて、溺れてしまいそうだから。
だからこうして、想いを言葉に変えていく。

届かぬ想いを手紙に込めて。
いつか手紙を出せる日が来るまで、
もしくは直接伝えられるようになるまで。

想いと一緒に、そっと便箋に封をした。

4/10/2024, 3:55:21 AM

僕の隣には君がいて、
君の隣には僕がいて。

そうやってずっと、
誰よりも、ずっと傍にいるのが当たり前だと、
そう思っていたけれど。

今、君の隣にいるのは僕じゃなくて。
僕の隣にも、君ではない人がいて。

時が経てば変わるものだね、と
久しぶりに会った君は笑った。

それでも僕は、時々考える。
あのまま君の隣にいたら、
変わらないものもあったのかもしれない、と。

4/9/2024, 2:04:40 AM

いつまでも、いつまでも君を待ち続ける。

たとえ君が忘れてしまっても、
僕は絶対に忘れないから。

いままでも、これからも、ずっと。

変わらぬ想いを、この胸に。

4/6/2024, 4:20:42 AM

星空の下で、彼女に出会った。
彼女が緩やかに笑みを浮かべ、僕を見るから。
僕は、その微笑みに目を奪われてしまった。

星が全て霞んで見える中で、彼女だけが輝いている。
鼓動が速くなる。緊張で上手く声が出ない。
あの、と振り絞った声は彼女に届かず消えてしまった。

彼女がゆっくりと、僕に向かって手を伸ばす。
まるで僕を招くかのように。
誘い込まれた僕は、おぼつかない足取りで君に近づく。

そうして彼女に手が届きそうになった時、
彼女は輝きだけを残して消えてしまった。
小さな星の欠片だけが、足元に残っていた。

きっと彼女は、落ちた流れ星だったのだ。
だから、星の欠片を拾って、集めて。
あるいは同じ場所に行ったら。
再び彼女に会うことができるだろうか。

その輝きに彼女を重ねながら、
今日も星を探して歩き続ける。

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