雨谷リツキ

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1/13/2025, 6:28:40 AM

夢から醒めたとき、
現実はなんて残酷なのだろうと思った。

私が過ごしたあの町も、
私が愛したあの人も、
すべて幻だったなんて。

一度は諦めて、
考えないようにしていたけれど。
だけど、忘れることはできなかった。

すべて幻だとわかっていても、
あの夢のつづきを、
求めずにはいられない。

たとえ幻だったとしても、
抱いた感情は本物だもの。

いつまでも、いつまでも
愛してやまない夢を見たいの。

1/10/2025, 2:09:58 AM

地に落ちて、散らばってしまった星のかけらを、
ひとつひとつ、拾っては繋ぎ合わせ、
繋ぎ合わせては空に戻して。

そうして徐々に、空に星座が戻っていく。

この星座は、
君が好きだと言っていた食べ物みたいな形。

あの星座は、
君がかわいがっていた動物みたいな形。

ああ、
君が『知り合いの姿を真似たのよ』と
自慢気に言っていた星座もあったっけ。

空に星座が戻るたび、
君との思い出も蘇っていく。

君も今頃、同じ空を見上げて、
同じことを考えていてくれたらいいのに。

そんな我儘を、星のかけらに押し込んで。
一緒に空に打ち上げた。

1/7/2025, 2:05:57 AM

君と一緒に、
同じ時を生きていけたら、
どんなに幸せだっただろう。

12/18/2024, 5:52:00 AM

貴方と会って、
とりとめもない話をして、
くだらないことで笑いあって。

そんな日常が、
毎日続いたらいいのに。

12/9/2024, 2:27:31 AM

『ありがとう、ごめんね』
『大好きだった』

そうやって一方的にすべてを伝えて、
ひとりで去っていった貴方の背を、
追いたくても、追うことができなかった。

私の気持ちはひとつも聞いてくれなかった。
私だって、貴方に『大好き』と伝えたかったのに。

通じ合っていると思っていたのは、
私だけだったのかな。


⸺互いに一方通行だったなんて、

信じたくはなかったのに。

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